【体験談】日本では経験できないことを!〜 クイーンズランド大学進学を目指して〜
前田 歩さん 2016年5月6日
将来の夢
私の将来夢は大学関連の仕事に就くことです。
私の父は大学で教員をしています。子供の頃から働いている父の姿を見てずっと父の様になりたいと思っていました。女性教員が少ない大学で英語を使いながら仕事ができる日を夢見て頑張っています。
お父様のお仕事とオーストラリアの大学制度に惹かれ、渡航を決意!
私は日本の高校を卒業した後、クイーンズランド大学(UQ)進学を目指して勉強しています。私がなぜ日本の大学に進学せずオーストラリアの大学に進学しようと思った理由は2つあります。
1つは私の父の仕事です。父は大学で教員なのですが、私が高校を卒業する年に大学の研修で一年間オーストラリアへ行くことになりました。その際、家族と相談して、父と共に私たちもオーストラリアへ渡ることに決めました。
日本の大学に進学した後でも留学することは可能ですが、ホームステイやシェアハウスではなく、家族と一緒に海外に住み勉強をすることはなかなかないため、とてもいい経験になりますし、また私が高校を卒業した年に3つ下の弟も中学を卒業したので、タイミング的にもとても良かったので渡航を決意しました。
もう一つの理由はオーストラリアの大学の制度です。日本の大学はテストの成績を重視し、学生はテストのために勉強をするというような形をとっていることが多いです。
しかし、オーストラリアの大学は、もちろんテストはあるのですが、テストだけでなく、普段の課題やプレゼンテーションも重視します。私は日本の大学の制度よりオーストラリアの大学の制度が自分に合ってると思ったのでクイーンズランド大学に進学しようと決めました。
基礎となる英語力を培った大学付属英語学校!
受講した一般英語コースと進学英語コースについて
クイーンズランド大学付属英語学校では1つのレベルを完了するのに10週間必要ですが、テストは5週間ごとにあります。
クイーンズランド大学付属英語学校にはいくつかのコースがあり、私はGeneral English(一般英語コース)で総合的な英語力を向上させ,そしてIELTSスコア向上、進学に向けたアカデミックな勉強を中心に行うEAPⅠ(進学英語コース)の授業を受けました。
一般英語コースでは、スピーキングと文法の授業が多く、進学英語コースは、一般英語コースに比べてリーディングやライティングをメインで授業をが行われました。
主にライティングの授業では、エッセイを書く際に必要となってくる、参考文献の探し方など、大学に進学した際に必ず必要になってくる技術を学べ、とても為になりました。これは、ファンデーションコースに進学しても非常に役に立っています。
クイーンズランド大学付属英語学校の先生方はとてもフレンドリーで優しく、それぞれ授業に工夫をしてくれます。とある先生は学生が授業中退屈にならないように教室だけでなく、外に出て環境を変えて授業したりしてくれました。
また、クーンズランド大学付属英語学校に来る留学生もとても優しく、また勉強熱心で、私のモチベーションアップにもつながりました。
文化の違いを学ぶことが出来る勉強環境!
(写真一番右が歩さん)
クイーンズランド大学付属英語学校はいろいろな国からいろいろな年代の人たちが英語を学びに来ているので、世界中の人と友達になることが出来ます。
サウジアラビアから来たManalは、クーンズランド大学の大学院進学を目指し、旦那さんと5歳くらいの娘さんと渡航してきたそうです。Manalとは一般英語コースのレベル4から5、進学英語コースとずっとクラスが一緒だったので、娘さんの話を聞いたりイスラム教の習慣「断食」について聞けたりしてとても良い経験になりました。
台湾から来たKatyは私より少し年上ですが、姉妹のよう仲良くなり、毎日二人でお昼を食べながらよくガールズトークしていました。
歌を通して英語を勉強出来たコーラスクラブ!
私は、クイーンズランド大学付属英語学校で英語の勉強をするとともに、毎週月曜の放課後ICTE-UQ Chorusというコーラスクラブに参加していました。ここでは付属英語学校の学生だけでなく、先生そしてクイーンズランド大学の学生も参加しており、大学生とも話すことができる素敵な場所です。
ここでは、歌はもちろんのこと、発音練習や歌詞の意味を教えてくれたりするのでとても為になります。
学校内だけで無く外部でも歌うことがあり、シティー中心部にあるクイーンストリートモールで歌ったこともあります。新しい友達を増やす機会にも英語を話す新機会にもなるのでとてもいい経験になりました。
パープルヘアーが特徴のVickiというクイーンズランド大学付属英語学校の英語の先生が中心になって活動しています。Vickiは歌の練習のために自宅に招待してくれたり、自分が妊娠していても出産の直前まで歌の練習を見てくれる優しくて元気な先生です。
出産した後も元気な赤ちゃんをつれて練習に来てくれました。
まだまだ大変なことも多いブリスベンでの生活!
個人的にオーストラリアに来て大変だな、苦労するなと思うところは意外にも現地の方、英語が第一言語のネイティブとは話す機会が少ないところです。私自身家族でオーストラリアに来ているので、ホームステイをしている他の生徒さん方に比べて現地の人と英語で話す機会はとても少ないです。
語学学校の先生はもちろんネイティブの先生なのですが、先生方は私たちに分かるように普段よりゆっくり話してくれるので、学校外のネイティブの人と話すときは典型的なオージー訛りで話すスピードも速いので聞き取るのも大変です。
その為学校外で食事の注文をするときなどは未だにとても緊張します。また、外で食事をしたり、買い物をするとき口頭で金額を言われると早すぎて聞き取れなかったり、金額の言い方が店によって違ったりするので分からなくときがあります。
また、会計のときに紙幣を使いがちで、財布の中が小銭でいっぱいになることも悩みの種です。
自分の意見を伝える練習は最重要事項!
私は渡航するのが決まってから出発日まで約1年ほどありましたが、あまり留学に対しての対策はしていませんでした。強いて言うなら、リスニングの練習のために海外ドラマを見たり洋楽を聴いたりしていました。渡航してからやっておいたほうが良いなと後悔したことももちろんあります。
英語のスキルでいうと、日本の高校ではあまり教えてくれないライティングやエッセイの書き方は少し自分で勉強していたほうが良いかもれません。オーストラリアのライティングの書き方は日本とは大きく違うので、書き方に慣れるまで大変でした。
また、スピーキングの授業やディスカッションでは自分の意見や理由を言うことが必須条件なので、英語で自分の考えを伝えるまたは自分の意見を明確に持つということは練習していたほうが良いかもしれません。
また、ディスカッションのトピックなどは皆が知っているものからアカデミックなものまで存在します。ですので、英語以外の世界の話題のものや他の知識を勉強するのも留学前の良い準備になると思います。
とても綺麗で天気も日本と似ているブリスベン!
正直、最初父親から渡航の話を聞いたとき、まずブリスベンってどこにあるの?と思わず聞き返しました。それほどブリスベンについて何も知りませんでした。
ブリスベンはオーストラリア内でシドニー、メルボルンに続いて3番目に大きな市だということを後から調べて知りました。実際渡航をして、ブリスベンはとても綺麗で天候も日本と似ているので過ごしやすいなと感じました。また、アジアショップやアジアレストランも大きくあるので生活しやすいです。
ただ、店の閉店する時間がとても早いです。平日は大きなショッピングセンターでも夕方5時ぐらいには閉まるので、夜遅くに開いてるお店はバーなどのお酒を取り扱う店ばかりです。
そのお酒も普通のスーパーでは売っていないので、酒屋さんへ行かなければ買うことはできません。
大学進学前のファンデーションコース!
私は今、クイーンズランド大学のファンデーションコースに通っています。このファンデーションコースはIES(International Education Service)とも呼ばれていて、学生のほとんどはアジアからの生徒です。アジアといってもほとんどが中国からの学生で、学校内では中国人の学生から中国語で話しかけることがよくあります。日本人はとても少なく、私が入学した時、約400人ぐらいの学生が入ったのですが、日本人は4人しかいませんでした。日本人同士の情報交換は大事になってくると思います。
全員履修しているのは英語と数学で、私がIESで履修している科目は物理と生物と行動科学です。私は将来理系の学科に進みたいなと思っているので、この3科目を取りました。多くの生徒はビジネスマネージメントなどを取ってことが多いです。
主に物理と生物は定期的にテストがあり、プレゼンテーションすることが多くてそれが課題の評価につながります。 授業は一番早い時は9時から始まり、一番遅い授業は17時に始まり各授業1時間なので最終授業は大体18時ぐらいに終わります。
私の時間割は以下の通りです。
月曜:1時間だけ生物の授業
火曜:生物が1時間、物理が2時間、英語が2時間
水曜:朝9時から数学が2時間、そして1時間空きコマ、英語が1時間。午後は生物が2時間
木曜:9時から授業で物理が1時間、そして1時間空きコマののち行動科学が2時間あります。午後からまた物理が2時間あります。
金曜:一番授業数が多くて6時まで授業があり数学が2時間、英語が2時間、行動科学が2時間あります。