2019年8月5日

児童英語教師資格 J-SHINE/TECSOLの違いについて

最終更新日:

現在保育士の方、ワーキングホリデーで取れる資格をお考えの方からお問合わせの多い児童英語教師の資格は、2つのコース(TECSOL*1、J-SHINE)がありますが、この2つの違いがあまりわからないという方が多くいらっしゃいます。今日はこの2つのコースの違いやコースの内容についてご案内をしていきます。



*1-TECSOL(Teaching English to Children Speakers of Other Languages)。Teaching English for Young Learners(TEYL)というコース名の場合もあります。

資格の違い比較

J-SHINEは日本の小学校向け、児童英語教師資格となりますが、児童英語の教授法の部分に関してはTECSOLと共通して学ぶ項目となります。そのため、J-SHINEはTECSOLのコースより日本の小学校向けの勉教をする分、コース期間は若干長めになります。



J-SHINE 
認定団体NPO小学校英語指導者認定協議会
対象日本の小学生を中心とした4〜12歳の児童
コース終了後、取得できる資格J-SHINEとTECSOL
活かせる就職先日本の小学校、民間の児童英語教室
認定コースの期間6〜8週間(実習2週間を含む)
入学条件中級程度の英語力
授業の言語日本語と英語
学ぶ内容児童に英語を教える為の教授法と日本の小学校英語活動に関して



TECSOL 
認定団体各教育機関(英語学校)
対象  第二言語として英語を学ぶ4〜12歳の児童         
コース終了後、取得できる資格TECSOLもしくはTEYL
活かせる就職先民間の児童英語教室
認定コースの期間3〜5週間(実習はなし)
入学条件中級程度の英語力
授業の言語英語
学ぶ内容児童に英語を教えるための教授法



TECSOLで学ぶ内容

International House Sydneyを例に上げてご案内をします。
授業は一般的に英語です。

・歌、ゲーム、チャンツ*2、絵本、クラフトなどの指導技術
・英語のアクセントやリズム
・クラスルームマネージメント
・指導計画、指導案の立て方
・クラスルームイングリッシュ、ティーチャートーク
など

*2-チャンツとは、話し言葉をリズムにのせて表現する方法で、英語の話し言葉特有のリズム、イントネーション、ストレスを定着させる教授法です。



【TECSOLの授業風景】


J-SHINEで学ぶ内容

International House Sydneyを例に上げてご案内をします。
J-SHINEはTECSOLの教授法の部分にプラスして、下記の内容を日本語で学びます。

・児童心理学、言語学の基礎
・フォニックス*3(英語の読み書きと発音の指導)
・総合的な学習の時間と小学校英語活動について
・異文化理解教育、国際理解教育
・小学校での英語活動を想定した実技レッスンや指導者としての役割について
など

*3-フォニックスとは、言葉の綴と発音との関係を教える指導法で、英語圏の児童に読み書きを教えるために考案された教授法です。これは教授法を学ぶと同時に日本人の個人発音矯正にも役立ちます。

J-SHINEの正資格を取得するためには、50時間以上の実習経験が必要です。通常は講義が終了した後に2週間の実習があります。



【J-SHINEの授業風景】



オーストラリア国内では、J-SHINE資格取得コースは現在シドニー、ブリスベン、もしくはゴールドコーストでのみの開催となっています。インターナショナルハウスシドニーのように入学日が多い学校もあれば、入学日は少ないけれどもゆっくり学べる学校、ブリスベンで唯一開講している学校と特徴がそれぞれあります。
どの学校を選んだらよいかわからない、入学の英語力があるかわからない、という方は、こちらまでお問い合わせください。