【体験談】メルボルンで絵の路上パフォーマンス!日本を飛び出して”好き”を見つめる
葛根田 純佳さん 2019年8月23日
日本で大学を卒業後、ワーキングホリデービザでメルボルンに渡航された純佳さん(Ms Ayaka KAKKONDA)。Discover Englishで17週間しっかりと英語を勉強し、その後メルボルンで絵の路上パフォーマンス(バスキング)に挑戦しました。オーストラリアならではの体験をされた葛根田さんに、バスキングのエピソードや今後の予定などお聞きしました。
メルボルンへ渡航したきっかけ
大学在学中、同じようなスーツを着て一斉にスタートする新卒就活に疑問を感じ、とりあえず卒業後は日本を飛び出してみよう!と思ったのがきっかけです。どうせ海外に行くなら、英語もできるようになりたい、という気持ちもありました。もともとアートに興味があったこと、LGBTQIのひとりとして、同性婚が可能であることや社会的な受け入れが日本より進んでいること、幼馴染が同じく学生として滞在していたことから、渡航先はオーストラリアのメルボルンに決めました。
語学学校での英語学習と人のつながり
ワーキングホリデービザでは、語学学校に通える期間が最大で17週間と定められています。私の目的の一つに「英語ができるようになりたい」というのがあったため、私はこのチャンスを最大限利用し、ディスカバー・イングリッシュに17週間通いました。結論から言うと、これがとてもよかったです。この17週間精一杯英語を勉強するかどうかで、その先のワーホリ生活の充実度も違ってくると思います。また、この時できた友だちと一緒にでかける時間はとても楽しくて、縁を広げるという意味でも語学学校に通ってよかったと思っています。
絵のパフォーマンス販売に挑戦
メルボルンで生活をして気がついたのは、バスカー(路上パフォーマー)がたくさんいること。楽器を演奏する人、手品を披露する人など様々ですが、ある日その中に絵を売っている日本人を見つけました。日本に居るときは路上で絵を売っている人がいるなんて知らず、びっくりして、これなら私もやってみたい!と思いすぐ道具を買ってバスキングのライセンスを取り、絵を描き始めました。というのも、私はもともと小さなころから絵が好きで、中学生くらいから独学で色の効果や遠近法、美術解剖学などを勉強しはじめ、アナログからデジタル、アニメ絵から風景画まで今まで様々なものを描いてきたからです。
滞在中に描いた絵で、売り物として出したものは軽いスケッチなどを含めて全部で30くらい、その内4点は大きな作品です。練習のスケッチを含めたらもっとあります。
バスキングはパフォーマンスが目的なので、路上で絵を描くのですが、暑い日は3時間くらいが限界です。小さなスケッチは15分ほどで描き終えますが、絵を描いているといろいろな人が話しかけてくるのがおもしろく、それはバスキングをやっていなければ得られない体験だったと思います。
一番人気があるのは大作のポストカードで、その次が安価なラフスケッチ、1枚20ドルのスケッチと続きます。対してポスター類は全く人気がなかったです。何枚も印刷できる安価なポスターよりも、やや値が張ってもオリジナル原画の方が人気がありました。原画であることにこだわりがあるのが、アートを身近に親しむメルボルンぽいなと思いました。
大変だったファーム生活
多くのワーホリの人がそうであるように、私もセカンドワーキングホリデービザの権利を取得するため、ファームへ行きました。「セカンドするぞ!」という強い気持ちがあったわけではありませんが、得られるチャンスがあるのに取らないのももったいないと思ったからです。ファーム生活は思っていたとおり簡単ではなく、コミュニティが小さいので人間関係など大変なこともありましたが、休みの日は趣味で鳥の写真を撮ったりして、大変な中でも楽しみを見つけて過ごすよう努めていました。