インパクト・イングリッシュ・カレッジ(メルボルン校)

CRICOS:02995B

【体験談】7ヶ月でも中身は濃く! コーヒーに触れるWH留学

倉島 賢一さん 2020年9月16日

2019年8月にメルボルンへワーキングホリデー留学されていた倉島さん。

ほんとうはセカンドビザまで希望されていらっしゃいましたが、コロナウィルスでオーストラリアの生活に対する規制が厳しくなって帰国を決意されました。

現在は、ワーキングホリデーでの約7ヶ月のバリスタの経験とオーストラリアで培ったコミュニケーション力を使って、カフェとゲストハウスで働いていらっしゃいます。

今回のコロナウィルスで色々経験しても、とても強い心をもって前に進んでいる倉島さん。そんな倉島さんにワーキングホリデー時の経験、そして、現在の生活などを語ってもらいました!

メルボルンにWHしようと思った理由は?

ワーキングホリデーでメルボルンに行く前はお茶や抹茶専門のカフェで社員として働いていました。

カフェ巡りも好きだったため、カフェ文化が盛んで魅力的な街として有名なメルボルンが候補に上がりました。海外生活を楽しみながら英語力の向上とコーヒーについての知識を深めたいという想いから、ワーキングホリデー留学を決意しました。

生活するのに支障のない程度に英語力を伸ばすこと、そして現地でバリスタとして働くことを目標として渡航しました!

語学学校について。インパクトってどんな学校でしたか?

渡航してからインパクト・イングリッシュ・カレッジに12週間就学しました。一般英語とバリスタコースを受講するためです。

学校は毎日本当に楽しく過ごしていたので、行くのがいつもとても楽しみでした。電車が遅れた日以外は無遅刻・無欠席でした!

日本人学生もたくさんいましたが、母国語禁止ルール(English Only Policy)が徹底されていた為、きっとそこに惹かれて入学を決めた方も多かったのか、英語学習に関して意欲的な人が多かったです。なので日本人国籍率はあまり気になりませんでした。

授業は最大で18人までのクラスで、先生方も質問したら親身に答えてくれたので、終始楽しく授業を受けることが出来ました。

バリスタコースについて。どんなコースでしたか?

オーストラリアの飲食店で働くにあたって必要な食品衛生に関することから教わり、コーヒーのルーツ、飲み方や淹れ方、エスプレッソマシンの扱い方、ワインやチーズのテイスティングも行いました。

ここでは一般英語は学びませんが、味の表現の仕方や調理の方法など、日常生活にも活きる英語も学ぶことができました。

何よりラテアートを習得するのに皆奮闘していたのを覚えています。まだまだ知識や味覚は成長過程、なところがありますが、コーヒーを産地別に飲み比べたり、好みの味が分かったり、コーヒーを楽しむための引き出しは確実に増えたと思います。

僕はコーヒーに関する知識がほとんどない状態でバリスタコースを受講したので、授業内で学んだCV(履歴書)の書き方から、エスプレッソマシンの扱い方、接客英語まで、バリスタコースで学んだことはその後のカフェでの仕事探しにとても役になったし、カフェで任される仕事内容を十分にカバーしていると思います。

アルバイト探しは苦労しましたか?

日本でのアルバイト探しのように求人サイトはいくつかありますが、「初心者歓迎」「未経験OK」といった親切な文言はなく、現地(オーストラリア)での経験が必須であったり、中・上級レベルの英語力を求めている内容のものが多かったです。
※ある学校でのバリスタコースイベントにて。メルボルンでバリスタとして活躍されていたShinさんに指導してもらいました!

インパクトの先生の力も借りて、頑張って英語の履歴書をつくったものの、ウェブで応募しても返答はほとんどなかったので、実際にWEBに求人が出ているお店に直接履歴書を持って行くことも並行して挑戦していました。

このような飛び込みは、オーストラリアではよくある光景ですが、最初やる時はほんとうに緊張しました。

バリスタコースを受講しながら仕事探しをしていたものの、在学中は入れるシフトも限られ、これといった資格もなかったので手応えがなく、焦ったこともありました。

ですが、バリスタコース卒業後は「いつからでも働ける」「ワーホリビザだからフルタイムでも働ける」「インパクトのバリスタコースを出ている」ということを前面に押し出して仕事探しを続けた結果、日本食レストランとカフェのオープニングスタッフの採用をいただくことができました。

ネットと足、どちらも使うのがオススメです!あとは、本当に運によるので、採用されなくてもくじけずに動き続ければ良いと思います。

アルバイトを経験して感じたことは?

基本的には即戦力採用が多いオーストラリアでのアルバイトでは、日本の飲食店のようにトレーニング期間を設けたり、しっかりと教育をしてくれたりはしません。

そのお店のルールをはやく理解して順応し、柔軟に動かなくてはいけないのに加え、食材や調理方法、オーダーを取る際の商品説明(どんな味がするかなど)ももちろん英語で理解する必要があるため、最初は混乱したり伝えられないもどかしさに悩まされたりすることが多かったです。

でも、日々の日常会話だけでは身につかないリアルな英語に触れることができ、「これこそ現地で学ぶ英語だな!」と感じることができました。

アルバイトをしていたカフェのマネージャーやスタッフの方から英語の上達を褒めてもらったり、淹れたコーヒーが美味しいと言ってもらえることがとても嬉しくて、忙しかったもののオープニングスタッフならではのアットホームさを楽しむ事が出来ました。

ワーキングホリデーではどのようなことを楽しみましたか?

もともとカフェ巡りが好きだったので、いろんなカフェに行ってそれぞれのお店のコーヒーや雰囲気を比べて楽しんでいました。メルボルンにはおしゃれでユニークなカフェがたくさんあって、カフェ好きにはたまらない街です!

週末はクラスメイトやシェアメイトとバーベキューをしたり、ドライブに行ったりホームパーティーをしたりして休日を過ごしていました。

僕が住んでいたのはメルボルンの中心街、CBDの忙しいエリアでしたが、少し車を走らせると大自然が広がっています。初めてのドライブで見た壮大な海の景色や海に沈む夕日の美しさは、今でも忘れられずたまに写真を眺めています。

他都市に旅行しましたか?

アルバイトで頑張って貯めたお金で、パース旅行に行きました。

もっぱら自然を満喫する旅だったので、ロットネスト島でサイクリングをしたり、ピナクルズ(砂漠)に行くバスツアーに参加したり、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に出てくる海上列車のモデルになったバッセルトン桟橋に行ったりしました。

パースの郊外であるフリーマントル(Fremantle)というエリアが、古い建物が残されていたり夕日が沈む海岸線を見ることができたりして特に気に入りました!さすが西オーストラリアというのもあって、パースではいつも綺麗な夕日を見ることができました。

ワーホリ得た経験で思い出に残っているものはどのような事ですか?

思い出はたくさんありますが、いろんな国からきたクラスメイトやルームメイトと友達になり、様々な価値観に触れることができたことが一番の収穫だった気がします。

大きな出来事が起きたというよりは、毎日一緒に勉強したり生活したりして感じた文化や価値観の違い(食文化や働くことに対する価値観など)が面白くて、現地でしか経験できないことだったなあと帰国した今は改めて感じます。

コロナウィルスでの帰国を決意した経緯は?

コロナが流行し始めた時期(2月から3月頃)はセカンドビザ取得のためのファームジョブを探しており、3月中頃にお世話になるファームが見つかり、4月からはNSW州に移動してファーム生活を始める予定でした。

しかし、3月中旬にパース旅行から帰ってきた途端に各州が突如ロックダウンを始め、街中の飲食店が一時閉店を余儀なくされました。オーストラリア政府の判断はとても速く、2日足らずで僕の働いていたレストランとカフェも例外なくどちらも一時閉店し、バリスタとして成長し始めていた僕は惜しいところで仕事を失ってしまいました。

4月以降に働くファームも決まっていたのでそちらに向かう選択肢はもちろんあったものの、州をまたぐ移動が今後困難になること、仕事を失った人がファームに集中し始めてしまったこと、そんな中自分もそこへ行き、万が一感染者が出た際の医療アクセスの有無や、期間内にセカンドビザ取得に必要な日数を満たせなかったらと考えると、その選択に関しても不安があり、僕はファームに行くことを諦めました。

正直、精神的にも不安で神経質になっていたこともあり、住む場所を変えてまたイチからやっていく気力も湧いてこなかったというのもあります。

その後、状況がよくなったらまた仕事をしてお金を貯めて、ファーストビザが切れる頃に学生ビザに切り替えて滞在を延ばそうと考えていたのですが、状況はどんどん悪くなり、悔しい決断にはなりましたが、心を決めて4月中に帰国することにしました。

現在はどのようなことをされていますか?

カフェとゲストハウスのバイトを掛け持ちしながら、今は仕事探しをしています。

もともと帰国後は海外の方と触れ合えるゲストハウスでの就職を検討していたのですが、コロナ禍で経営が難しいこともあり、求人がほとんどないのが現状です。

そんな中でたまたまご縁をいただいたゲストハウスで働かせてもらうことができ、海外のお客様はやはりあまりいらっしゃらないものの、経験のなかった宿泊業の現場で新鮮な気持ちで仕事をしています。今後はオーストラリアのように自然も身近に感じられる環境に移住し、そこに来てくださる旅行客の方をもてなすお仕事ができたらと考えています。

まだいつになるのか分からないのでしばらく様子見ということにはなりますが、今回の帰国を悲観せず、7ヶ月のWH生活を次に繋げられたらと思っています。

今でもよくWH期間中にSNSに投稿した文章や写真を振り返ってみて、オーストラリアで感じたことを忘れないように過ごしています。

多種多様な国籍、文化を持つ方と時間をともに過ごすことの楽しさ、自分が心地よいと感じる環境のもとで自分のペースで生きていくことの大切さを学んだので、日本にいてもそれらを味わえる生き方を実現していこうと思います。

もちろんチャンスをつくってまたオーストラリアにも行きます!それまで英語力を落とさないよう、少しずつコツコツと勉強頑張ります!

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