【体験談】休学してケンブリッジ英検コースに挑戦
横田 由希さん 2011年11月24日
横田由希さんは大学3年生を終了後、3月から10ヶ月の語学留学をされました。由希さんは留学前からしっかりとした英語力を持っていたのですが、多くの大学生たちのように会話力は弱かったため、ゴールドコーストのラングポーツ・イングリッシュ・ランゲージ・カレッジ(GC)という語学学校に通ってさらに英語コミュニケーション力を磨き、ケンブリッジ英検のCAEを取得されようとしています。
休学をして海外に留学をしてみようと考えたきっかけは?
大学3年生になり就職活動なども始まった段階で、学業にも将来の道にも悩んでいたときに、通っていた英会話サークルで出会ったオーストラリア人が、とても人生を楽に考えているのを見て、興味を持ちました。その人からも、悩んでいるなら外に出てみたらと提案され、英語力を徹底的に高めてみたいということもあったし、学生のうちに出来ることはすべてやってみたいという強い思いから、オーストラリアにやってきました。
暮らしてみて、オーストラリアの魅力はどんなことでしょう?
みんながよく、フレンドリーだと言いますが、そうでも無い人もいますよね?(笑)
日本にいると、とても狭い社会の中で毎日せかされている感じがして、すごく生きるのがつらいと思っていたのですが、こちらはけっこういい加減に生きている人もいるし、サービスの質も期待通りにはいかないこともあったのですが、そんなこちらのペースに合わせてきたら、だんだんストレスのようなものがなくなってきて、楽になってきました。そういうところがこの国のひとつの魅力だと思います。
留学をする場所として、ゴールドコーストを選んだ理由は?
その英会話サークルで知り合ったグリフィス大学の卒業生の実家がゴールドコーストにあったのでホームステイをさせてくれるということもあり、ここに決めました。
ゴールドコーストはとてもいいところだと思います。お金を使わなくても楽しめるところがたくさんあります。ちょっと考え事をしたくなったらビーチに行けばいいし、山に行くのも1時間くらいで行けるし、とにかく楽なところだと思います。だから遊ぶ誘惑とかも多いので、自分をしっかり持っていないと時間もあっという間に過ぎてしまうところだと思います。
今まで半年間の留学で苦労した(している)ことと、それを解決したなどのエピソードを教えてください。
ホストファミリーは日本で知り合った人の実家だったのですが、とても宗教に対して厳しい家庭だったので、私が教会に行かないなどのことで、最初の頃けっこうぎくしゃくしました。しかし自分の宗教観をはっきり説明して、その後は特にそのような話題もしないようになりました。
しかし、このような経験は宗教ということを考えるきっかけに、すごくなりました。日本では宗教というと何かうさん臭いとか、弱い人が宗教にはいると思っていましたが、こちらではとても優しい人が宗教を信じているなど、日本での宗教観とは違うものを感じることができました。
学校では、よく日本人とのつきあい方で悩んでいる人が多かったのですが、私は留学中は英語力を高めることだけに集中したかったし、みんなとパーティーに行って楽しむタイプでもなかったので、まったく悩みませんでした。きっと周りからはつきあいの悪い変な子だと思われていたかもしれません。(笑)
友人はクラスの何人かの外国人と知り合ったオーストラリア人のおじいさんとかと、ときどきお茶を飲みながらゆっくり話せたりできたので、とても良かったです。
英語を学ぶ人へのアドバイスをお願いします
Langportsという語学学校は、勉強しようとすればいくらでもできる環境です。教師も頼めば宿題はいくらでもくれます。だからすべては自分次第です。そして遊ぶこともいくらでもできてしまう。だから勉強しようという目標があれば自分で踏みとどまるしかありません。それさえできれば、英語は伸びていくと思います。やはり英語はどれだけやったかで伸び方は違うと思います。
先日、半年ぶりにTOEICの模擬試験を受けたのですが、日本で受けていたときと比較すると本当に簡単に感じることができました。私はケンブリッジ英検のコースを受けているのですが、リスニングなどはTOEICに比較するとひっかけ問題も多く、本当に実力がないと答えられないテストだと思います。ですからケンブリッジ英検のコースはすごくお勧めだと思いました。
ケンブリッジコースを始めるチャンスは基本的に一年に2回で、学校側では日本人でいきなりケンブリッジコースをとる人を想定していないため、クラス分けテストの前にTOEICの点数などでアピールし、さらにケンブリッジ専用のクラス分けテストに合格する必要があるということです。スピーキングとリスニングはここでは試されませんので、英作文と文法ができれば通ると思います。合格すれば先生方の態度もジェネラルクラスより何割かまして真剣になって、ちょっとした特別待遇です。しかし宿題はどっさりでますし、向き不向きがあると思います。
スピーキングに関してはホームステイをずっと続けたので、オージーの人々と話す機会が多かったし、最初の頃よく口論もしたので、現地のスピードにはいっていかなくてはならず、大変でしたがすごく伸びたと思います。
ですから苦労した分、半年で出来ることはやったなという満足感はあります。後悔は無いです。よく英語環境にはいれば話せるようになると思って、オーストラリアに来ている日本人がいらっしゃいますが、それは全く現実的ではないと思いました。やはりこの英語環境を徹底的に利用するというか使ってはじめて、英語力って伸びていくものだと思います。
これからの夢やビジョンについて教えてください
英語もかなり自信がついてきたので、英語をさらにマスターしたいと思います。またそのような自分を活かしてくれる企業に就職したいと思います。
留学する前は、日本社会があまり好きではなく、海外に出たいと思っていましたが、外に出てみると日本の良さも再発見できたので、今は日本から海外と仕事をしたいと思います。
それから今までは結婚して家庭を持つなんてことも、考えてもいなかったのですが、こちらにきて家族について考えたりして、いろいろ目が開けたと思います。
日本にいる若者へのメッセージをお願いします
今までの自分の周りでは、すごく狭い世界でプライドの高い人たちが多かったのですが、ちょっと違った道が必要だったり、疑問を感じている人たちは、オーストラリアにきてみるべきだと思いました。さまざまな生き方があり、それでそれぞれのシアワセを実現している人たちが多いので刺激になると思います。
それから10代とか20代の1年間ってすごく密度が濃くて、人生に大きな影響を与えると思うので、1年間は海外に出てみるのはすごくいいと思いました。
スタッフより
由希さんが勉強しているケンブリッジコースのCAEというクラスは、日本人はなかなか目指すことも難しいトップレベルの英語力の証明となるものです。
そのような高い目標にチャレンジできているのも、目標に対する強い思いと、努力を人一倍しているからだというのがインタビューをして感じました。彼女の日本での活躍が楽しみです。