アイエルエスシー(ブリスベン校)

CRICOS:02137M

【体験談】第三言語の習得を目指して!ベトナム人留学生チャンさんの留学奮闘記!

グェンティ トゥチャンさん 2017年2月9日


18歳の時にベトナムから単身日本へ来日されたグェンティ トゥチャンさん(写真左)。

1年半日本語学校へ通学、その後は鳥取大学に入学。学士号、修士号、そして現在は博士過程にて農業について勉強中。

第三言語習得を目指し、大学を1年間休学し2015年10月からブリスベンへ渡航をされましチャンさんの留学体験談です。


第三言語の習得を目指し、長期語学留学をしようと思ったきっかけ

近年、グローバル人材が必要となっている中、「英語を話せるのは、当たり前」という状況となっています。

私は将来、国際協力関連の仕事に就きたいのですが、日本で外国人留学生といっても、英語は話すことが出来ませんし、日本に長く滞在していると、日本語しか使わない生活となっています。

英語を習得するためには、やはり英語圏で勉強しなければと思い、オーストラリアで長期語学留学をすることに決めました。


35週間通学をしたILSC


ILSCは、他の学校と異なり、レベルが11段階(初級:B1-4、中級:I1-4、上級:A1-4)と細かく分けられているので、私は自分のレベルに合わせながら、自分のペースで学習することができました。

また、授業の科目も様々あり、自分が伸ばしたいスキル習得するために必要な授業を選ぶことが出来ました。

具体的に受講した科目を以下の表にしてみました。



レベル、受講週数 受講科目
セッション1:B4(2週間) 午前: English Communication B4(英語コミュニケーション)
午後: Vocabulary B3-4(語彙)、Pronunciation B3-4(発音)
セッション2:B4(4週間) 午前: English Communication B4(英語コミュニケーション)
午後: English for Travel & Hospitality B3-4(トラベル&ホスピタリティ)、Pronunciation B3-4(発音)
セッション3:I1(4週間) 午前: English Communication I1(英語コミュニケーション)
午後: Listening Skills I1-2(リスニング)、English for Travel& Hospitality I1-2(トラベル&ホスピタリティ)
セッション4:I1(2週間) 午前: English Communication I1(英語コミュニケーション)
午後: Thinking & Problem Solving Skills I1-2(思考と問題解決)、TOEIC I1-2
セッション5:I1(4週間) 午前: Academic Preparation I1(アカデミック英語)
午後: Reading Skills I1-2(リーディング)、 Vocabulary I1-2(語彙)
セッション6:I1(4週間) 午前: Speaking Dynamics I1-I2(スピーキングダイナミックス)
午後: Grammar I1-2(文法)、 Pronunciation I1-2(発音)
セッション7:I2(3週間) 午前: Business English I2-I4(ビジネス英語)
午後: Reading Skills I1-2(リーディング)、English for Travel& Hospitality I1-2(トラベル&ホスピタリティ)
セッション8:I2(4週間) 午前: Business English I2-I4(ビジネス英語)
午後: Reading Skills I1-2(リーディング)、Business Writing Skills I1-4(ビジネスライティング)
セッション9:I3(4週間) 午前: Business English I2-I4(ビジネス英語)
PM: English Through Finance I1-4(ファイナンスを通して学ぶ英語)、Listening Skills I1-2(リスニング)
セッション10:I3(4週間) 午前: Camb FCE Open I2-I3(ケンブリッジ英語検定FCE対策コース Openクラス)
午後: Camb FCE Open I2-I3(ケンブリッジ英語検定FCE対策コース Openクラス)





私の受講した授業の中でAcademic Preparation(進学英語)とBusiness English(ビジネス英語)そしてケンブリッジコース(Open)が特に英語の勉強に役立ちました。

これらのクラスは先生もユニークで、教え方がとても分かりやすく学習内容も充実していました。

そして、なんといっても、周りの学生のモチベーションが他のコースよりも高くて、英語学習の刺激にもなりました

日本では、韓国やタイなどアジアからの留学生以外となかなか接する機会がありませんでしたが、ILSCでは、アジアの学生はもちろん、ブラジルやコロンビアなどの南米からの留学生が多く驚きました。

最初のB4レベル(初中級レベル)のクラスでは、日本人や韓国人の留学生が多かったですが、レベルが上がっていくと、様々な国籍の留学生がいて、多国籍な雰囲気の中勉強をすることが出来ました。

皆とても明るく、友達をすぐに作ることが出来、授業以外にもよく週末にBBQをしたり、一緒に旅行に行ったりしました。自分から友達に積極的に話掛けるようにしていたら、困った時にはなんでも助けてくれました。


留学中に少し後悔をしたこと


留学期間最後の1カ月だけ、ケンブリッジFCE Openコースに挑戦してみました。

実際に授業を受けてみたら、もうちょっと前からこのコースを受講していたら良かった!と思いました。

なぜなら、このコースでは英語の全体的なスキル(リスニング, リーディング, スピーキング, ライティング)を満遍なく勉強でき、英語力を全体的に伸ばせることが出来ると思ったからです。

さらに、今まで勉強していない文法や、表現までしっかり勉強できて、ケンブリッジコースのOpenコースをもう少し長く受講し、コース開始日が決まっているクローズドコースを受講することが出来れば、もっと英語が伸びていたと思います。

※オープンクラス:入学日が指定されていない、タームの最終週以外から開始することが出来るクラス。本試験は必須ではありません。
※クローズドコース:入学日が年4回(1月、3月、6月、9月)に指定されており、入学日からのスタートが必須。本試験受験は必須。


ILSCで参加したボランティア活動


私は学校の紹介を経て、Paddington にあるTrading Circleでのボランティアを約1カ月行いました。

Trading Circleは様々な国に会社がありますが、Paddington のTrading Circleは、ケニアやフィリピンなどの発展途上国の女性に作ってもらったハンドクラフトやおもちゃ、バッグなどの手芸品をショップ内で販売していて、その収益で支援活動を行っています。

私は、主に販売のお手伝いを行い、お客さんとお喋りをして、商品を買ってもらえるよう商品の紹介やお店の説明などを行いました。

このボランティアは、毎週土曜日の数時間だけでしたが、皆さんにこのボランティアをお勧め出来る程楽しかったです。

お店にいらっしゃる方は地元の方が多かったため、お客さんと英語で上手く話せるかどうか最初は緊張しましたが、そこで長年働いているスタッフの方がとても優しく、お客さんとの接し方や英語での接客方法を色々教えてくれました。

また、昼休憩の時間に色々な冗談話や、英語を教えてくれるなど、楽しい時間を過ごすことが出来ました。とてもリッラクスできて、さらにオーストラリアの文化に触れることが出来てうれしかったです。


英語力を伸ばすために努力していたこと


日本を出発する前から、ベトナム語なまりの英語で発音が悪く、聞き取ってもらえないという弱点を克服したいと思っていました。

そのために、英語のスピーキングと、会話を一番左右するリスニングをまず優先的に伸ばそうと思い、ILSCの授業では、最初になるべくCommunication(コミュニケーション)やListening(リスニング)、Pronunciation(発音)の授業を選びました。

学校ではもちろん先生方はネイティブなので、授業では積極的に先生に質問をして、友達と意見交換をするようにいつも心がけました。

そうしていると、友達もすぐにでき、先生にすぐ自分のことを覚えてもらえるようになり、授業以外でも先生と会話する機会が増えました。

日本語を勉強している時は、質問の仕方や相手にどう伝わるかなどに気をつけて勉強をしていたので、英語も同じ考え方で勉強するように心がけていました。

さらにこまめに自分の弱点克服方法を先生に聞いたり、各セッションの終わり(第4週の金曜日)に先生と面談をする機会があるので、お勧めの授業や、勉強方法などを聞きました。

そして、とにかく英語をたくさん使う機会を作りました。

学校で出来た友達やシェアハウスのルームメイトとはもちろん英語で話す機会が多く、英語がスムーズに話せるようになりました。

しかし、相手は英語がネイティブの方ではありませんでした。

そのため、ネイティブの方と出会うことや友達を見つけることは、とても苦労し、これは英語学校ならではの弱点だと分かりました。

そのため、なるべく現地の人との交流会やコミュニティ、無料会話クラスや、ボランティア活動に参加しました。

さらにアルバイトをしてお金を貯めて、友達と時々オーストラリアの様々な所へ旅行にいき、現地の人と話すことも私の一つの楽しい勉強方法でした。



ブリスベンに住んでみて感じたこと


私は寒いところが元々苦手なので、ブリスベンが温かい地域であるというところは魅力の1つです。

都会といってもシドニーほど人が多くなく、忙しい街ではないので、とても穏やかな住みやすい街で、勉強も遊びも充実して過ごすことが出来ました。

学生ビザでの滞在でもアルバイトもできるし、海が好きな人はゴールドコーストやサンシャインコーストへ日帰りで行けます。公園やフリーマーケットも多いため、週末に友達とよくBBQをしたり、買い物に行ったりしました。

一方、ブリスベンは新しい街で規模は小さいため、メルボルンのように伝統的な建物があまりなく、シティー中心に観光地がありません。

週末に郊外に行くなど予定を立てないと正直つまらないと感じる人もいると思います。

もちろん家でゆっくりする時間も大事ですが、友達とアウトドアに出かける時間も必要です。

その際、郊外へ出かけるのであれば、公共交通機関の時刻等、事前に計画を立てることが重要だと思います。


言葉と文化の壁を感じたホームステイ

留学をする前に、周りの人にホームステイをすることを勧められました。私は実際にお金のことも考えた結果、最初の1か月だけホームステイに滞在をしました。

もちろん現地の生活に実際に触れることができるなど楽しいこともたくさんありましたが、オーストラリアに来たばかりだったため、言葉や文化の壁があり、なかなかホストファミリーとコミュニケーションがうまく取れない日々が続きました。

その時は自分が描いたホームステイ生活と違ってとても辛かったです。さらに、最初の1か月というのは、学校の友達を作らないといけないし、次の月には引っ越しをしなければならないので引っ越しの情報を探すなど、とてもハードな1か月でした。

ホストファミリーの家はシティーからバスで約45分離れたところにあり、ホストファミリーのルールで晩御飯の時間が早かったため、最初の1か月は友達と外食をする時間を取るか、ホストファミリーとの過ごす時間を取るか悩みました。


今後の目標


私は将来JICAの職員として働きたく、自分の国や発展途上国の役に立ちたいと思っています。

そのために、もちろん英語をもっと磨かないといけませんが、専門の農業の知識もしっかり身につけていきたいと思っています。

現在、大学に復学し、研究や調査に日々励んでいます。

今年の1月下旬から、念願のJICAのインターンシップで初めてアフリカへ行きます。不安とワクワクな気持ちでいっぱいですが、しっかり色々なことを吸収できたらいいと思っています。


スタッフより

とても努力家のチャンさん。日本でのご留学経験を生かし、今回のオーストラリア語学留学。現在は夢に向かって、ウガンダでインターンシップ中です。

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