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こんにちは、ブリスベン留学生のYuです。
突然ですが、日本の皆さんは“マーケット”という言葉で何をイメージしますか?
食材や生活用品を調達するスーパーマーケット?
ニュースで報道される株式市場?
ここオーストラリアでは、一般的に“マーケット”と言えば、屋外に並ぶ屋台やテントで食べ物や雑貨が販売されるイベントのことを指すことが多いです。
所謂日本のフリーマーケットのようなものですが、それよりも規模が大きく品揃えも豊富、そして現地の人々の生活に馴染み深いものになっています。
今回はそんなオーストラリアのマーケットについて紹介します。
日本でフリーマーケットと言えば、商品として思い浮かぶのは古着やリサイクル用品、手作り感のあるアクセサリーなどでが主でしょう。
見ていて楽しいものはたくさんありますが、あまり日常生活に根付いた品々ではないのではないでしょうか。
オーストラリアのマーケットでは、衣類やアクセサリー、インテリア雑貨などに加えて種類豊富な野菜や果物、スナックやドリンクが取り扱われています。
地元の人々は食材の調達に日常的にマーケットを利用していることも少なくありません。
理由の最たるものはその価格設定です。
マーケットで売られている野菜や果物は、同じ品種でもスーパーマーケットで売られているものより値段が安くなっていることが多いのです。
屋外で売られているので衛生面や鮮度が心配になるかもしれませんが、こちらではスーパーマーケットでも野菜や果物は冷蔵スペース以外の棚に丸ごとゴロゴロ陳列されているのが一般的。
家に帰ってから水洗いして冷蔵庫に放り込んでしまえば、正直あまり変わらないと思われます(笑)
また、マーケットで店を開いている人々は地元民に限らず、多国籍です。
他国文化の伝統工芸品や伝統料理を売っている店もあり、ちょっとした異文化交流の場としても楽しむことができます。
日本人がお好み焼きや和菓子を売っている店も度々見かけました。
まさかオーストラリアで巡り会えると思っていなかったどら焼きが美味しかったです!
マーケットは週末や決まった曜日に定期的、または季節イベント時に合わせて大々的に開かれます。
たとえばブリスベン市では毎週水曜日の日中、図書館前の広場スペースを利用してマーケットが開催されます。
私が今住んでいるウェストエンド地区でも、毎週土・日曜日の午前中がマーケットの時間です。
川沿いの道に店が立ち並び、その脇の芝生では音楽を演奏している人やダンスを披露している人もいて、とても賑やかです。
ブリスベンの観光スポットとして有名なサウスバンクでも、土・日曜日にはマーケットショップが並び、より華やかな様相が楽しめます。
大規模なものとしては、毎年8月に開かれるEkka(エッカ)というお祭りでのマーケットが圧巻です。
こちらの棚に並んでいるもの、すべてが果物や野菜です。見事なアートになっています。
Ekkaはクイーンズランド最大と言っても過言ではないお祭りで、元々地域の農業や酪農の豊作を祝う収穫祭でした。
そのため果物や野菜以外にも、普通のマーケットではもちろんスーパーマーケットでも手に入らない地方の特産品を買うことができます。
レストランスペースも多く設置されていて、クイーンズランド全域のグルメを制覇するにはもってこいの場です。
今回はマーケットに絞っていますが、Ekkaでは移動動物園や移動遊園地、ショーバッグ(Ekka限定の福袋のようなもの)売り場など楽しいスペースが目白押しです。八月中にクイーンズランドを訪れる機会のある方は、是非Ekkaの日程をチェックしてください!
現地の生活に根付き、毎週小規模のお祭り気分を味わえるマーケットの習慣。
クイーンズランドに滞在するときは、滞在地周辺のマーケットの日程チェックをお忘れなく!