2024年7月18日
メルボルン大学進学のための英語コース UMELBP
最終更新日:
メルボルン大学と唯一提携している語学学校、ホーソン・メルボルン。
ホーソンではメルボルン大学・大学院進学のための10週間の英語コース、UMELBP(University of Melbourne English Language Bridging Program)を開講しています。
UMELBPで既定の条件をクリアすることで、メルボルン大学進学の英語力条件を満たすことができます。
UMELBPではメルボルン大学で必要となるアカデミック英語を学ぶことができ、実際に受講した方からも大学での学びに役立つコースとして評価されています。
学習内容
UMELBPではグループワークやリサーチ、プレゼンテーション等を通して、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4つのスキル向上はもちろん、大学で必要となるアカデミックスキルを身に着けることができます。
主にこちらのアカデミックスキル・知識の習得を目指します。
・論文等の主要コンセプトの読み取り方
・ノートテイキングスキル
・アカデミックライティングスキル
・アカデミックリサーチ方法
・学術論文のリファレンスや引用方法
・プレゼンテーションやディスカッション
特に大学・大学院では論文の読む量と書く量が膨大になります。
素早く論文の内容を理解し、効率的にリサーチを行い、エッセイを書くスキルは非常に重要となり、ホーソンでそういったトレーニングをしっかりと積むことができます。
授業内容詳細は下記UMELBP体験談をご参照ください。
大学進学パスウェイ
UMELBPで学ぶことにより、メルボルン大学の多くの大学・大学院のコースの英語力条件を満たすことができます(英語の「パスウェイ」と呼ばれています)
また、UMELBPの条件を満たせない場合は、10週間のUMELBPの準備コース、UMELBP Prep(UMELBP Preparation)が準備されており、英語力によってホーソンでの語学留学プランが決まります。
メルボルン大学の英語力条件がIELTS6.5(各セクション6.0)の場合、UMELBP、UMELBP Prepの英語力条件はこちらです。
UMELBP Prep |
UMELBP |
IELTS5.5(各セクション5.0以上) |
IELTS6.0(各セクション5.5以上) |
TOEFL iBT46(WS14, R4, L5以上) |
TOEFL iBT60(W18, S16, R8, L7以上) |
メルボルン大学の英語力条件によってはUMELBP Prepは対象外になったり、UMELBPの英語力条件が高くなったりもします。
また、UMELBPから進学ができないコースもあるので、ホーソンの”
Entry Requirements – UMELBP Prep + UMELBP“から詳細条件をご確認ください。
その他、ホーソンの進学英語コースやIAP(Intensive Academic Preparation)で学ぶことにより、ラ・トローブ大学やRMIT大学、メルボルンのTAFE等の英語力条件を満たすこともできます。
※トリニティ・カレッジで開講されている、メルボルン大学のファウンデーションコースは、ホーソンからのパスウェイはご利用いただけませんのでご注意ください。
UMELBP評価方法
UMELBPからメルボルン大学へ進学をするには、UMELBPで規定の成績を修めなければなりません。
評価方法は10週間のコース期間中にある試験や課題等の得点の合計となり、こちらのような評価割合です。
中間試験(5週目):25%
リサーチエッセイ(7週目締切):20%
期末試験(9週目):30%
プレゼンテーション(10週目):20%
クラスへの参加度:5%
|
メルボルン大学の条件がIELTS6.5, 7.0, 7.5のコースへの入学は、UMELBPでこちらの成績が必要です。
IELTS6.5のコース
・合計65%以上の成績
・中間・期末の1つは65%以上の成績
・出席率80%以上
IELTS7.0のコース
・合計70%以上の成績
・中間・期末の1つは70%以上の成績
・出席率80%以上
IELTS7.5のコース
・合計75%以上の成績
・中間・期末の1つは70%以上の成績
・出席率80%以上
UMELBPの体験談
実際に2020年にUMELBPを受講して、メルボルン大学大学院へ進学をした方の体験談をご紹介します。
クラスメートのバックグラウンド
クラスのサイズは約20名程度で、講師は2名体制、
生徒の国籍は中国が8割、サウジアラビア1名、ブラジル1名、東ティモール1名、日本人は私のみでした。
その内、大学院進学予定者は私を含め5名程で、大学進学を予定している学生が大半でした。進学先コースは、Electronic Commerce系の学部へ進学予定の学生が多かったように思います。その他は建築系や物理系、生物系、ファイナンス系でした。
授業内容
授業は、大学進学のための評価指標となる4つの試験に向けて、まず
前半5週間はリーディングとライティングを中心に進められました。
具体的には、アカデミックなテーマのエッセイを読み、エッセイの要点を理解するためのノートテイキングスキルや、要約を作成するトレーニングを繰り返しました。授業ではグループワークなどを織り交ぜて進められ、他の学生の視点も学べて勉強になったと思います。
また、
講師からの個別フィードバックでは不明瞭な文章や細かい文法ミス等を指摘して頂けたので非常に有益だったと思います。
ちなみに、コースの途中から参加する学生がおり、クラスサイズがやや大きくなったため、途中から2クラスに分かれて10名程度の少人数クラスでの授業となりました。
生徒一人一人へのフォローアップの質を保つ事を徹底している印象を受けました。
コース中盤では、試験課題の1つであるレポート作成に向け、盗作(Plagiarism)にならないためのアカデミックライティング(正しい引用方法、言い換え方法、出典記載方法etc.)について、実際にメルボルン大学図書館のAPA7フォーマットサンプル(Webページ)の使い方を学びながら演習しました。
また、
実際にメルボルン大学図書館に訪れ、参考文献の検索方法や、図書館の使い方を教えて頂ける機会もありました。
コース後半5週間は、リーディングとライティングに加えて
プレゼンテーションにフォーカスした授業内容でした。
スピーキングに関しては、数回、1~2分のショートスピーチをクラスの前で行い、講師から発音のクセや弱点についてコメントと参考図書を紹介して頂いたり、2人一組で他の生徒とディスカッションをする機会が適宜設けられました。
ただ、恐らくスピーキングに苦労している生徒は少ない印象を受けたので、コースのカリキュラム的にもそこまで重きを置いていないように感じました。
一方で、プレゼンテーションは、サインポストの使い方やスライドの構成、話し方、ジェスチャー等、アカデミックな視点からポイントとなる点を演習も含めながら学びました。
リスニングは、TED Talk等を題材にメモを取るトレーニングをしましたが、そこまで多くの時間の割り当てはなかったように思います(
私にとっては授業に参加する事自体が日々、リスニングのトレーニングでした)。
UMELBPの評価方法
日々の宿題は、基本的にはエッセイを読み、ノートテイキングで翌日までに要点をまとめてくる、といった課題が多かったと思います。
それと並行して、試験課題のレポート作成や、最終課題であるそのレポート内容のプレゼンテーションのスライドをコツコツと進め、授業内に適宜フィードバックを貰う形でした。
■中間試験
試験内容は、
1時間で2つのエッセイのリーディングとノートテイキングを行い、2時間で各エッセイの概要、比較、個人見解を500文字で記述する形でした。
2つのエッセイは、同じテーマに対し別の視点から論じられたもので、ノートテイキングを通して筆者たちの見解の共通性、異なる意見をしっかり整理できるかがポイントかと思います。なおノートテイキングの内容は採点に含まれません。
本番前に模擬試験もありますが、
本試験も含め65点以下となる生徒がも何名か見受けられたため、日々の課題をきっちりこなして慣れていくことが重要だと感じました。
■リサーチエッセイ
この課題は、学部予定者は1500文字、大学院予定者は2000文字のレポートを作成するものでした。
技術またはセオリーに関するテーマを自由に選ぶことができ、基本的には大学での専門分野に関連するテーマを選ぶ形になるかと思います。
また、テーマ設定では、初めに対象テーマの概要とそれらが社会にどのように適用されているかを簡単にまとめた計画書を作成し、講師との事前相談を通して確定させます。2週目にはテーマを確定し、4週目にドラフト提出・フィードバック、7週目に最終版の提出、というスケジュールのため、日々の課題と並行して進めるのはやや苦労しました。
点数自体も、
タスク達成度、文法、語彙、一貫性の4項目から非常に厳密に採点されるため、最終提出まで見直しを繰り返し、クオリティを向上する努力が必須です。
■期末試験
この試験は、初めに約10分のリスニングがあり、あるテーマについてスピーカーが問題点を主張するので、その問題点を4つ特定します。
その後、同じテーマに関するエッセイのリーディング(10分)とライティング(2時間・500文字)を行い、特定した4つの問題点に関する筆者の主張をそれぞれ要約し、最も重要だと思う問題点を1つ選び、個人見解を記述するというものでした。
リスニングの難易度はそれほど高くありませんが、
時間内に論理的に考えをまとめ記述するのは容易ではありません。
■プレゼンテーション
プレゼンテーションは、レポート課題の内容を12分~15分で発表し、その後質疑応答という構成でした。
授業を通して評価のポイントとなる点(スライドコンテンツ、構成、文法、ボディランゲージ、図表やビジュアルによるサポートなど)の説明があるので、あとは時間内に終わるようリハーサルを繰り返すことが重要になると思います。
コース中大変だったこと
とにかく4つの試験、特に中
間試験と期末試験で合格点を取る事が容易ではないと感じました。
本コースは10週間ですが、試験は3週目と7週目にあるため、この短期間で可能な限りリーディングとライティングを向上させられるよう、全ての時間をホーソンの勉強に費やしていたと思います。
特に、初めのうちはノートテイキングに苦労し、効率も非常に悪く感じられ、その有用性にも半信半疑でした。しかし、慣れてくると
英文のエッセイの構成や要点の見つけ方が自然と分かるようになり、同時にライティング課題への苦手意識も徐々に薄れていきました。
また、授業は午前8時半から、途中30分のコーヒーブレイクを挟み13時までで、その後は、私は同じく大学院進学予定のサウジアラビアの学生と図書館へ移動し、予習、復習、課題に取り組み、閉館時間の17時まで勉強していました。しかしCOVID-19の影響でロックダウンとなり、授業もオンラインとなったため、他の学生と気軽に話せる機会が無くなってしまった点は辛い部分だったと思います。
実際に大学院へ進学して
一番役に立ったと思う事は、
実際に2,000字のレポート課題を通してAPA7フォーマットをしっかり学べた事だと思います。
私は日本ではAPA7スタイルでレポートを作成した経験が無かったため、もしここで学んでいなければ実際に入学後のレポート作成で大失敗を犯していたかもしれません。
また、メルボルン大学では課題提出時に、Turnitinという盗用・剽窃チェックツールを通して提出するケースも多かったのですが、ホーソンで既に使い方を教わっていたので、そういった点も踏まえ各講義の課題対応に事前に慣れておけるという意味でこのコースは非常に役に立ったと思います。
先生からのメッセージ
UMELBPを教えている先生は二人おり、Leon Barker先生とAndrew Katic先生のメッセージをご紹介いたします。
私は旅行が好きで、留学生を教えることで色々な文化との出会いをオーストラリアで体験できます。文化は変わるもので、毎回留学生との出会いはわくわくします!
“Motivation is the single most important aspect of learning nay language”
モチベーションは言語を学ぶ上でとても重要です。あなた自身が何か熱意をもって取り組めるものと関連づけて英語を学ぶことは、とても効果的です。 |
学生が10週間のUMELBPを通じて、英語力やアカデミックスキルを身に着け、目標を達成していく手伝いができることにとてもやりがいを感じています。
“immersing oneself in the language as much as possible”
できるだけ英語の環境に身を置くことが、英語力を身に着ける最善の方法です。「勉強」でなくても、英語や本、映画尾、アクティビティ等の趣味でもいいので、どんどん英語に触れてください。
私はこの方法を”studying without studying”と読んでいます。 |
UMELBPへのお申込み
UMELBP/UMELBP Prepのお申し込みには、まずはメルボルン大学から英語力が条件となった条件付き合格(Conditional Offer)を受けていなければなりません。
UMELBP/UMELBP Prepのお申込みステップはこちらのようになります。
①英語力の確認
まずは、IELTS(アカデミック)やTOEFL iBTを受験し、英語力の確認をします。または、ホーソンの英語レベルチェックテストを受けて英語力を確認することもできます。
②進学プランのご相談
お客様のご希望されるコースや英語力、バックグラウンド等から進学プランをご相談させていただきます。
③メルボルン大学へ出願
出願に必要な書類等をご準備いただき、メルボルン大学へ出願をします。
条件付き合格が発行されればホーソンのお申込みとなりますが、条件付き合格とならない場合は違う大学で進学プランを再度ご相談します。
ご注意点として、メルボルン大学の査定は時間がかかることが多いため、UMELBP/UMELBP Prepをお考えでしたら早めに行動することがお勧めです。
④ホーソンへの申し込み
メルボルン大学から条件付き合格が発行されましたら、ホーソンのUMELBP/UMELBP Prepに申し込みをします。
⑤ホーソンの入学お手続き
ホーソンの入学書類が発行後、まずはホーソンの入学お手続きを進めます。
⑥メルボルン大学の入学お手続き
ホーソンの入学お手続きが完了しましたら、メルボルン大学の入学お手続きも行います。
ただし、実際にメルボルン大学に入学ができるかはUMELBPでの成績次第となりますので、UMELBPをパスすることができなければ進学はできません。
UMELBPの入学日や費用については「
ホーソン・メルボルン」をご参照ください。
メルボルン大学進学用英語コース、UMELBPにご興味をお持ちの方は
お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。