最終更新日:
今年も残すところ3ヵ月を切り、高校生はそろそろ来年春からの進路を決める時期になりました。
当社へも現在高校2~3年生から、高校卒業後のオーストラリアへの大学進学について問合せを多く頂いておりますので、まずは最も一般的な2つの進路パターンをご紹介します。
※オーストラリアの教育制度も併せてご参考ください
オーストラリアの教育システムでは、高校の最終学年までに、日本の大学1年生にあたる一般教養課程を修了するので、大学1年次から専門分野の科目を履修し、3年間で卒業します(学部によって4年間のコースもあります)。
しかし、日本の高校では一般教養課程を履修しないため、通常、卒業してすぐにオーストラリアの大学へ入学することは出来ません(例外の大学もあります)。
そこで、日本の高校を卒業してからオーストラリアの大学へ入る前に、まずは1年間ほど「ファンデーション」または「ディプロマ」というコースを取ることになります。
進学する大学と学部によって、また、高校の成績によって、「ファンデーションコース」と「ディプロマコース」どちらのコースを取るのかが決まります。
ファンデーションコースとは、大学の入学基準に満たない留学生が、大学学部へ進学するためのステップです。
授業やガイダンスでしようする専門英語、ディスカッションや研究・分析の方法、レポートの書き方など、大学で勉強するために必要な英語力や学習スキルを習得する「大学進学準備コース」です。
ファンデーションコースの期間は1年ほどで、修了後に大学1年次に入学します。
【進学スケジュール例】
■ 例)2014年4月~12月
1年目 | 大学付属語学学校(英語コース) |
---|
■ 例)2015年2月~12月
2年目 | ファンデーションコース(大学進学準備) |
---|
■ 例)2016年2月~12月
3年目 | 大学1年生 |
---|
■ 例)2017年2月~12月
4年目 | 大学2年生 |
---|
■ 例)2018年2月~12月
5年目 | 大学3年生 |
---|
Diploma(ディプロマ)とは、大学1年次に相当する学位です。
IT、ビジネス・経営、マーケティング、メディア、アート&デザイン、スポーツ、ホスピタリティー、観光、医療・看護、調理、ナチュラルセラピー、アニマルテクノロジー、航空・・・など、幅広い専門分野から選択できます。
ディプロマコースの期間は8ヶ月~1年ほどで、修了後に大学2年次に編入できます(※)
(※)進学先の大学・学部と提携しているディプロマコースで、規定の成績を修めることが、大学2年次編入の条件となります
(※)進学先の大学・学部によっては大学2年次編入ではなく、数科目の単位交換により1年次の後期入学となる場合もあります。
【進学スケジュール例】
■ 例)2014年4月~12月
1年目 | 大学付属語学学校(英語コース) |
---|
■ 例)2015年2月~2016年2月
2年目 | ディプロマコース(3学期間) |
---|
■ 例)2016年2月~12月
3年目 | 大学2年生 |
---|
■ 例)2017年2月~12月
4年目 | 大学3年生 |
---|
上記の通り、ファンデーションコースを経由して大学へ入学するより、ディプロマコースを経由して大学へ編入するほうが、1年早く卒業出来ます。
留学期間が1年短くなると、それに伴い1年分の生活費と学費も節約することが出来、且つ、「計4年間」での卒業ということは、日本の大学(4年制)に進学する同級生たちと同時期に大学を卒業することが出来ます。
また、大学1年間の学費よりも、ディプロマ1年間の学費のほうが安価である場合が多いので、費用と期間の両面において、ディプロマコースを経由するメリットは大きいです。
但し、進学する大学と学部によって、また、高校の成績によって、「ファンデーションコース」と「ディプロマコース」のどちらのコースを取るのかが決まりますので、まずは高校卒業後に大学で勉強したいことや、将来のキャリアなど、当社へご相談ください。