【体験談】休学留学でケンブリッジ検定合格を達成!〜メルボルン語学1年留学〜
Hiyoriさん 2025年1月17日
Hiyoriさんは2024年4月から1年間、日本の大学を休学し、メルボルンのインパクト・イングリッシュ・カレッジで語学留学をしています。
今回の留学の目標はケンブリッジ検定試験(FCE)合格で、2025年1月にすでに合格されています!
休学の理由や留学の経緯、学校やコース内容、そして留学生活の様子について、ケンブリッジ検定試験合格までの道のりをじっくり語っていただきました。動画もありますので、ぜひご覧ください!
大学休学を決意してから留学するまでの流れ
幼い頃から、海外で生活したり、英語を話せるようになることが夢でした。でもなかなか勇気が出せず日本の大学に進学しました。英語に関連する学部に進んだことで、周囲に語学留学をする友人がいたことや家族の後押しもあって、ようやく夢を実現することができました。
当初は3年生の後期から留学を予定して留学カウンセラーの方に時間の余裕をもって相談をしていたのですが、心のどこかで「就職活動の準備を周囲の学生と遅れなく進めたい」という気持ちもありました。それを伝えたら、今からでも手続きを急げば4月から留学できると背中を押してもらい、 家族も応援してくれたので、2024年4月からの出発で早足で留学準備を進めました。
就職活動の内容が解禁されるのは夏ぐらいだと思いますが、 準備も含めて4月に帰国後すぐに就職活動を開始する予定です。周囲と足並みを揃えながら、しっかりと準備を進めたいと思っています。
メルボルンを留学先に選んだ理由
当初は、ワーキングホリデーに行く友人がいたことや、ゼミの教授がトロント出身だったこともあり、カナダのトロントに行こうと考えていました。ですが寒さが苦手なことから調べ直しました。留学先にメルボルンを選んだのは、多国籍な文化や英語に触れられる国際的な街でありながら、自然と都市の両方にアクセスできるハイブリッドな環境であることに魅力を感じたからです。
実際に来てからは、街の人の温かさにも触れ、食べ物もいろいろな国のものが楽しめるので、メルボルンを選んで本当に良かったと思っています。
SNSやYouTubeで事前に情報収集をし、生活のイメージを掴んでいたことも役立ちました。特にコーヒーや動物、美しい景色など、メルボルンで有名なものに触れたり見たりすることでモチベーションに繋げていました。
実際に、クロワッサンが有名なLuneと、Werribee Open Range Zooというサファリバスに乗って間近で動物を見ることができる動物園には行くことができて、良い思い出となっています。
ワーキングホリデーではなく長期語学留学を選んだ理由
最初はワーキングホリデー留学と長期語学留学で迷っていました。最終的に長期語学留学に決めたのは、海外での留学生活をしたことがないのでまずは本物の英語に長時間触れる時間を持ちたいと思ったことと、オーストラリアは学生ビザでもアルバイトと学校の両立ができるっていうのを知って、ワーキングホリデーじゃなくても、アルバイトをする余裕はもてる、と感じたことでした。またカナダで長期留学の経験があった友達のアドバイスから、自分の希望やペースに合わせて語学留学を1年間するほうが今は貴重な経験になるかな、と最終的には思うことができました。
結果、アカデミック英語の知識も増えたので、語学留学を選んでよかったと思っています。大学生活のように毎日学校に通い、英語に触れる環境で、友人たちと切磋琢磨しながら同じ目標に向かって頑張れるスタイルが私には合っています。
今回の留学の目的
日本にいる頃は、「英語を自信を持って話せるようになりたい」という目標が一番大きく、楽しみながらコミュニケーションを取り、国際的な友達をたくさん作ることが理想的だと考えていました。メルボルンに来て学校のアドバイザーの方から「ケンブリッジ検定試験(FCE)を取得すると、就職活動で少し有利になるのではないか」と提案を受けました。
そのアドバイスをきっかけに、留学期間中にFCEコースを受講し合格することを新たな目標としました。
インパクト・イングリッシュ・カレッジについて
インパクト・イングリッシュ・カレッジは母国語禁止制度が徹底されている学校です。学校には多くの日本人が在籍していますが、それだけでなく、コロンビア、タイ、韓国、台湾など、さまざまな国籍の学生が集まっています。日本人の友人と支え合える環境もとても心強いですが、留学の目標の一つである「インターナショナルな友達をたくさん作る」ことを意識して、積極的に他国籍の学生とも交流を深めています。一緒に食事を楽しんだり、お互いの国の文化や食文化を紹介し合うことで、日々文化交流が実現していることを実感しています。
特にコロンビアは、留学前はその場所さえ曖昧にしか知りませんでしたが、今ではコロンビアを含む南米の国々出身の多くの友人を作ることができました。
多くの国の友達ができて交流を深める中で、国籍によって一定の物事に対する考え方が違うことに驚く場面もありました。例えば、「ピクニックに行こう」と言っても、ピクニックがどのようなものなのか、何を持っていくのかといった考え方が国ごとに異なります。また、パーティーについては、南米の友人たちは「パーティー=踊り!」というイメージを持っていて、いつも楽しそうに踊っていたのがとても印象的でした。(笑)
在校生の友達をたくさん作れたことに加えて、先生との出会いもこの留学の大きな財産となりました。インパクトの先生たちは本当にフレンドリーで、チャットアプリで気軽に会話することもありましたし、その時授業を受けているかどうか関係なく、一緒にご飯を食べに行く機会もたくさんありました。
いろいろな先生がいましたが、特に印象に残っているのは、エクセルコースで担任だったスコット先生と、FCEコースで担任だったカール先生です。
お二人とも、お父さんのような存在でした。授業中はもちろんしっかりとサポートしてくれましたが、授業外でも私の英語の伸びをいつも気にかけてくれて、相談にも親身になってのってくれました。
特に、FCE試験に合格した時、カール先生が本当に喜んでくれて、「合格するって信じていたよ!」と言ってくれたのがすごく嬉しかったです。
ケンブリッジ試験対策(FCE)のクラスについて
一般英語コースとエクストリーム(エクセル)コースを経て、9月から12週間、ケンブリッジ試験対策コース(FCE)に通いました。FCEクラスは中上級以上のレベルで入れるクラスですが、多くのクラスメイトがインパクトに通い始めた時点ですでに中上級レベルだったため、問題なく自分の意見を言え、会話にも不自由しない人たちに囲まれてのコース開始となりました。
ですが、その環境は自分にとってメリットでしかありませんでした。元々負けず嫌いな性格もあり、これは成長のチャンスだと思ったので、「どういう言い方がいい?」「この解き方で合っている?」「その考えはどこから来るの?」など、分からないことをどんどん積極的に聞いて、クラスメイトの話し方や考え方を真似して吸収するよう心がけました。
クラスメイトはみんな親切で、どんな質問にも丁寧に答えてくれました。そのため、お手本がたくさんいる環境で学べたことは、自分にとって本当に大きなプラスになりました。
クラスが始まった頃は、形容詞、フレーズ、慣用句など、スピーキングテストで使える語彙をたくさん教わりました。授業で学んだ単語や表現は、日常生活でも意識的に使うように心がけました。普段よく使う単語を置き換えて使うなどして、自然に口に出せるようトレーニングしていました。
授業は教科書に沿って進み、文法を一からテンポ良く復習していく形で始まりました。宿題の量も多く、ライティングの課題やリーディングのプリントなど、FCE試験に慣れるための内容が中心でした。
コースの後半には、週に2回サンプルテストがありました。このテストはインパクトの成績にも反映されるため、みんな真剣に取り組んでいました。サンプルテストは本試験の練習として非常にいいエクササイズで、その後8週目頃に当日と同じ流れで模擬試験が行われました。
模擬試験の結果が出ると、クラス全体の雰囲気がさらに引き締まりました。その頃から、ライティングでエッセー以外にどの形式を選ぶかを決めたり、スピーキングの練習をペアと一緒に授業外でも行ったりするなど、より実践的な取り組みが増えました。
また、模擬試験の結果を基に先生と1対1の面談があり、今後の取り組み方やライティングのアドバイスを直接もらうことができました。
クラスはとても仲が良く、まるでFCE試験という「敵」に一緒に立ち向かう同志のようでした。「一緒に勉強しよう」と声をかけてくれたり、おすすめの教材を教えてくれたり、勉強の目標を設定して共有したりするなど、みんなで協力しながらモチベーションを高めていました。
特にこのクラスに入ってからは自分のスピーキングに自信が持てるようになりました。クラスメイトが「完璧じゃなくてもいいからね」と背中を押してくれたおかげで、「とにかく間違っていても恥ずかしがらずに話そう!」という前向きなマインドに切り替えることができました。
試験前の準備や当日の雰囲気について
試験直前は外出は控えるようにしていましたが、元々出歩くのが好きな性格なので、夜型を活かして授業前に友達と遊びに行き、夜は勉強に集中するなど、オンとオフの切り替えを心がけていました。勉強だけに集中してストレスを溜めないよう工夫していたことが良かったと思います。試験は、スピーキング以外が1日、スピーキングが1日と、合計2日間に渡って行われました。
試験初日は、テストの健闘を称えてみんなでお疲れ様ランチ会をして、改めて素晴らしいチームメイトに恵まれたと感じました。午後から授業があったのですが、先生も「ランチにゆっくり行っておいで」、と授業開始時間をずらしてくれました。
2日目のスピーキング試験日は、私たちのペアがトップバッターでした。ペアを組んだ韓国人のクラスメイトとは、試験前に深夜まで何度か練習を重ねていました。当日は朝の8時半に学校で待ち合わせをし、学校の共有スペースで最後の練習を行い、本試験に臨みました。
彼は英語が上級レベルで、語彙や表現力が高く、討論の場面では圧倒されることもありましたが、クラスメイトは私たちの努力をみていたので「自信を持って大丈夫だよ」と励ましてくれました。そのおかげで、最も苦手だったスピーキング試験でも予想以上の良い結果を出すことができました。
1年間の留学経験とその英語力を証明する資格を持っていることは、将来の就職活動などで大きな違いを生むと思います。その証明をしっかりと残せたことは、本当に良かったと感じています。
留学生活を振り返って今思うこと
初めての留学ということもあり、「一人で生活できるのだろうか」「言葉が通じない環境でコミュニケーションを取りながら毎日を過ごせるのだろうか」「家族や友達がいない環境に慣れていけるのだろうか」と、不安が尽きませんでした。実際、留学当初は、バスが時間通りに来ないことや、英語が思うように通じないこと、物価の高さなど、戸惑うことばかりでした。でも勇気を出して一歩踏み出してみると、意外と楽しく、充実した日々が待っていました。特にホームステイでは、ホストファミリーが温かく支えてくれました。私の拙い英語も全て受け入れてくれて、「大丈夫、大丈夫」と励ましてくれたことで、自信を持てるようになりました。
その頃から、「もっと勇気を出して積極的に話してみよう」と意識が変わり、メルボルンでの生活を心から楽しめるようになりました。
余談:クラスメイト以外の友達との出会い
学校とは少し別の話ですが、ホームステイ先の家族がキリスト教を広める活動の一環でミートアップイベントを開催しており、私もよく参加していました。そこで知り合った韓国人の友達とはすぐに打ち解け親友になりました。彼女はワーキングホリデー留学の費用をすべて自分で貯めてから渡航し、メルボルンでも働きながら生計を立てていました。育った国は違いますが、彼女から学んだことは本当に多く、これからの自分の考え方にも大きな影響をを与えてくれました。
最初はお互い英語でのコミュニケーションが完璧ではなかったので、深い話をする時には翻訳機を使っていましたが、気づいた時には、翻訳機が必要なくなるくらい英語が上達していました。
彼女とは、言葉のコミュニケーションが十分でない時から時間を忘れてお互いに話し込んでいましたが、彼女との出会いを通じて、言語が完璧に伝わることだけが重要ではなく、「話したい」「理解したい」と相手に示すことがコミュニケーションにおいて大切だと感じることができました。
現在休学留学しようと思っている人へのアドバイス
英語に関連する学部に在籍していても、日本では週に一度のネイティブ講師との授業以外は、座学中心の授業でした。そのため、知識は増えても、スピーキング能力を伸ばすことが難しいと感じていました。オーストラリアに来てからは、毎日英語を話す環境に身を置くことで、英語を「聞き」「考え」「レスポンスする」能力が格段に向上しました。これは、英語圏でしかできない経験だと実感しています。
特に自信がなかったスピーキングも含め、今では英語学習そのものを楽しめるようになったし、今ではシンプルに「英語を楽しむ」ことが英語上達において一番重要ではないかと感じています。
今は帰国が惜しいほど留学生活が充実しているので、もし今、留学を迷っている方がいるなら、「自分を信じて一歩を踏み出してほしい」とアドバイスしたいです。
また、留学を通じて、それぞれの国の文化や生活スタイル、料理、映画、本などに強い関心を持てる自分を新たに発見しました。これらは、英語を使ってコミュニケーションを取れたことで、様々な国の友達から教えてもらったことが大きいです。
留学前は失敗を恐れて不安な気持ちがありましたが、言葉が通じなくても「仲良くなりたい」という思いさえあれば、言語の壁を乗り越えられることを学びました。新たな自分を発見し、多くのチャンスを得ることができました!
スタッフより
48週間の休学留学を通して多くの気付きを得たHiyoriさん。
「1年間をワーキングホリデーか学生ビザのどちらで留学するのか」、「学校をどういうポイントで選ぶのか」、「宿泊は寮とホームステイのどちらが良いのか」など、多くの方が留学を考え始めた際に悩むポイントについて、Hiyoriさんがご自身の意見を語ってくれました。
動画でも詳しく触れていますので、ご覧ください!
休学留学を就職活動に有利に繋げるために、Hiyoriさんのように特定のコースを学んだり、資格取得という具体的な目標を持つことで、より有意義な留学になるかもしれません。
もし現在、休学を検討中であれば、個人に合わせた留学プランを提案することができますので、ぜひお気軽に当社までご相談ください!