【体験談】仲間がいたからこそ頑張れたケンブリッジ英語試験対策コース

城戸 侑未さん 2024年9月23日

2023年8月からメルボルンにあるインパクト・イングリッシュ・カレッジに1年間留学された城戸さん。

社会人になり英語力の必要さを感じ、スピーキング力や実践的な英語力の向上を求め、長期留学を決意されました。現在では驚くほどに英語力が伸び、家族といえる沢山のお友達にも恵まれました。1年間の語学留学を終えられた城戸さんに学校やアルバイト&シェアハウスなどのお話を色々伺いました。

留学しようと思った理由を教えて下さい

理由はいくつかあります。
日本ではホテルで働いていたのですが、どんどん海外のお客様が増えていく中、英語でのコミュニケーションやサポートが十分にできないなど悔しい経験が沢山ありました。

昨今ホテル業界では英語が出来て出来て当たり前という概念があるのですが、そこすら自分は立てていないという葛藤もありました。帰国後にそのまま同じホテルで勤めさせてもらうにもキャリアチェンジをしていくにも何かしらの”武器”がないとこれからは戦っていけないと思いました。

留学を具体的に意識しはじめたのは、コロナになってからです。
一時ほぼホテルの営業を停止しないといけない時に、AIの発展やこのような非常事態になっても働く事が出来るように、自分の中で何かチカラを示さなければ勝ち残れないと思い、留学に関する情報収取を開始しました。

当初は語学留学とワーキングホリデーで迷いました。家族や留学カウンセラーの長谷川さんに揺らいでいる気持ちを相談をし、結果的に目標を持ってしっかりと英語を学び、成果を得る事が出来る学生ビザでの留学を決意しました。

すでに現場での業務からは離れていたため以前ほど英語を使う機会が多くあった訳ではありませんでしたが、今後のキャリアや自分のライフプランを考慮した上で会社に相談しました。その中で上司も私の考えを理解してくれ、結果として一年休職して留学に行くことなりました。


インパクトに学校を決めた理由は?

学生からの評価が高くしっかりと勉強が出来る環境が整っているという事で長谷川さんよりオススメしてもらった「インパクト」に惹かれて即決しました。

またインパクトでは校内母国語禁止ルールが徹底されているということも決断のポイントでした。


留学時の目標などはありましたか?

じつは、英語を学ぶという事以外に、留学前に明確な目標はありませんでした。

留学を開始したら視野が広がり、やりたい事や興味があることなどが出てくるのではないかと考えていました。

インパクトに入学をして約1ヶ月後に日本人スタッフのアヤコさんと面談があり、私自身の英語力や留学期間等をお話しているうちに「最終的にはケンブリッジ英語試験対策コースにチャレンジしたらどうか」と提案されました。

当時はIELTS試験はなんとなく知っていたのですが、”ケンブリッジ英語試験”自体どのような試験で何を勉強するものなのかも知りませんでした。アヤコさんから「コミュニケーション能力を測る英語試験であり、一度合格をしたら一生涯証明書として就職やキャリアチェンジに活かす事が出来るから私今後のキャリアに活かしたいならベストなプランだと思う!」と教えてもらい、であればCAEレベルまで目指す事にしました。

留学中のコーススケジュールを教えてください


■城戸さんの留学中のコース変遷と英語力レベル

・一般英語コース(中級強)12週間

・一般英語コース(初上級)3週間

・ホリデー 3週間

・ケンブリッジ試験対策FCE 12週間

・一般英語(初上級)5週 
↓ 
・IELTS試験対策  5週
↓ 
・ケンブリッジ試験対策CAE 12週間

最初はUpper-Intermediate(中上級)レベルのクラスに入ったのですが、周りのクラスメイトの英語レベルが非常に高く、会話のテンポも早くて自分が置いていかれている感覚で自分の英語力に合っていないのではと思っていました。

ただケンブリッジ英語試験対策コースFCEへ進級するのにインパクトより提示された条件は学校の英語テストに合格するか、Pre-Advance(初上級)以上のクラスへ進学しないと進級出来ないというものでした。その時の先生と相談をしながらPre-Advanceに進学をしました。

またFCEを終了してもCAE進級には更に高い英語力が求められるので、CAEへ入る前に再度一般英語とIELTS試験対策を挟んで挑みました。

ケンブリッジFCEのコースについて教えて下さい


✳︎授業はどうだった?

ケンブリッジFCEのコースは、12週間同じメンバーで勉強するということもあり、クラス全体が落ち着いて、仲も良かったように思います。みんなが同じ目標に向かって勉強しているということも、クラスの雰囲気の良さに繋がっていたのかなと思います。ケンブリッジ試験の合格に向けて、試験対策を中心に勉強するのですが、私にとってはライティングが特に大変でした。一般英語コースから移ったばかりのときは、特に基本的な書き方や英文構成、ライティングに適したボキャブラリーの選び方への理解がまだ浅かったので、かなり苦労しました。

でも、FCEコースで担当してもらった先生Peter先生(試験対策コース準備クラスのエクストリームコースも担当している)がとても良い方で、毎週出るライティングのフィードバックなども授業の時間外で個人的に行ってくださり、内容や書き方への細かいアドバイスをもらえたことで、最終的には良いスコアを取ることができました。大変なことも多かったですが、先生だけでなく、クラスメイトも良い人ばかりで、たくさん励ましてもらいながら、乗り越えることができました。


宿題はほぼ毎日、ライティングが弱かったので隔週で宿題を特別に出してもらいました。
宿題の内容は復習に関連する内容になるので自然と宿題をすればその日の復習にもなります。

またFCEクラスが6週進んだ頃に、実試験でスピーキングのペアを組むクラスメイトが確定するのですが、私の場合はコロンビア出身のアレックスになりました。アレックス自身もスピーキングに苦手意識があるようで、授業前に学校だったり、お休みの日は公園などで会ってスピーキングの練習をしました。

スピーキングのパートナーだったAlexは、忙しい中たくさん時間を作って私の練習に付き合ってくれました。

FCE合格した時の気持はどうだった?

クラス後半の模擬試験の時点では合格率50〜60%だったので、毎回合格は難しいのではないかと危惧していましたが、最終的に合格できた時は信じられないような気持ちでした。ただPeter先生からは模擬試験は実試験より難しく作成しているよと言われました。

また試験の結果では一番模擬試験でスコアが取れなかった「Use of English語彙問題」が一番スコアが良く、試験でより力を発揮できたのが驚きでした。

合格が分かって直ぐにPeter先生へメールでご報告し、先生も非常に喜んでくださいました。また仲が良いグループのクラスメイトも全員合格出来ていたので、皆でカフェでささやかなお祝いをしました。

ケンブリッジ試験対策コースを担当している教員は皆本当にプロフェッショナルで、授業がわかりやすいのは勿論なのですが、学生の気持ちのゆらぎにもいち早く気付いてくれ声をかけてくれたり、献身的にサポートしてくれます。

クラスの中で一番仲が良かった3人で年齢も近くて何でも話せる仲で今でも連絡を取り合ってます。


ケンブリッジCAEのコースについて教えて


✳︎授業はどうだった?

まずCAEへ進級して直ぐ感じた事は、FCEとのレベルの違いです。

FCEでも開始時は難しく、授業について行ける自信が無いほどでしたが、CAEのレベルはFCE合格していても、開始時には更に数段上のレベルが求められます。

知っている単語や文法をシチュエーションによって使い分けたり、同じ単語であっても少しの使い方の違いによって文章の雰囲気が変わるなど、英語力への高い理解力が求められていると感じました。より自然に、ネイティブの人に近い英語力が必要だと担当の先生からも教わりました。コースで学ぶボキャブラリーの難易度もかなり高いですが、専門的なものだけでなく、日常会話で使うものも習いますし、1つの単語についての様々な使い方を学べるので、自分の英語の幅が広がったと思います。

カジュアルなシチュエーションでのスピーキングも、フォーマルな英語の書き方も、バラエティ豊かに教えてもらえるので、大変でしたが得られる学びは大きかったです。ただ、文法への理解やボキャブラリーの豊富さは要求されるコースですし、ネイティブに近いレベルでニュアンスを掴まないといけないので、苦労も大きかったです。中でもリーディングは本当に大変で、気持ち的にきついこともありましたが、クラスメイトと先生に恵まれ、たくさん支えてもらったと思います。

CAE進学前にIELTSコースでも少し勉強しましたが、ケンブリッジコースと比べて授業内容が試験対策にかなり重きがおかれ、よりアカデミックな、硬い内容が多かった気がします。ケンブリッジの対策コースとの大きな違いは、実際に自分やクラスメイトが試験を受けるかどうかという部分だと思います。IELTSコースはケンブリッジコースとは違い、最終的にIELTSを受けるかどうかは学生によりけりなので、学生間でモチベーションの違いをかなり感じました。


✳︎FCEとの違いは感じましたか?

私も含めて6人とかなり少人数のクラスだったのですが、学生同士だけでなく、先生との距離もとても近かったので、どんどん質問できる環境でした。先生は、ただ英語の勉強に集中するだけでなく、メルボルンでの生活も楽しんでほしいと、おすすめのバーやオプショップを教えてくれることもありました。他のクラスメイトもとても優秀で私よりも長期にわたって英語を学習している子がほとんとでした。彼女達との普段の何気ない会話の中から新しいボキャブラリーやイディオムを知ることも多々ありましたし、苦手分野についてアドバイスして助け合うのが当たり前な環境でした。

英語を伸ばすために努力した事を教えて下さい

新しい事にチャレンジするより、すでに終えた課題を再度やることや、間違えていた箇所の見直しをしていました。

インパクトのサポートはどうだった?

インパクトの先生は、学生へのサポートがとても手厚いと思います。例えばケンブリッジコースの先生は英語教育の経験が豊富な方ばかりなので、英語の教え方だけでなく、学生への接し方も優しく熱心ですし、クラスの進め方も緩急があり、全体的にとても良かったなと思います。

学生生活で忘れられないエピソードや思い出はありますか?

授業の前後でご飯に行ってお互いの国や家族のことを話したり、英語やオーストラリアでの生活で悩んでることを共有できる友達に出会えたことが、私の中で大きな財産になりました。基本年下のクラスメイトに囲まれることが多いのですが、ケンブリッジの時は年齢が近いクラスメイトもいて、考え方や価値観が似ていてよく色んなことを話していました。

一度CAEの授業で行ったリーディングのテストで過去最低点を取ってしまった時に、授業中に思わず悔しくて泣いてしまった事がありました。その時にクラスメイトが「泣いてもいいんだよ」、「我慢しなくていいよ」、CAEのDavid先生も「模試だし、今回出来なかった事を次に活かして行けばいいから焦らなくて大丈夫だからね」と励ましてくれました。
私はどちらかというと直ぐに悩んだり、落ち込んだりしてしまう事があるのですが、クラスメイトや先生は家族のような存在となり、親身に励ましてくれたり、助言してくれたりと彼らが寄り添ってくれたからこそ1年間頑張り切る事ができたと思います。


アルバイトはしていた?

学生の中には数か所アルバイトを掛け持ちする方も多いのですが、私はチェーン店のパンケーキパーラーで働いていました。職場は日本人は3名のみで、その他にはオーストラリア人など学生が沢山働いていました。

シフトは週3〜4日で朝の7時〜11時30分頃まで1日4〜4.5時間程。
勉強との両立は大変でしたが、気晴らしを含めていい経験が出来たと思います。


今の英語力について教えて下さい、留学前の英語力と比べてどう変わりましたか?

今の英語は日常会話も問題なく、ドラマ&映画は完全に理解できない時もありますが、字幕があれば問題ありません。また英語の小説(Wonder)を今読んでいるのですが、背伸びしながらではなく、純粋に楽しみながら英語の本が読めるようになりました。

また英語で夢を見る事もあり、朝起きてびっくりする事もあります。
先生からも英語脳になった証拠だから良いことだ!と褒めてくださいました。

旅行など息抜きなどしましたか?

週末やコースの間にパース、エアーズロック、 タスマニアやシドニーなど様々な場所に旅行に行きました。
特に印象的だったのは、エアーズロックには冬の時期(5月)に行ったのですが、サンセットがとても素敵で忘れられない思い出です。


勉強以外で大変だと感じた事はありますか?

ホームステイにて1ヶ月過ごした後に直ぐにシェアハウスに移動したのですが、初めて知らない人と生活を共にする事に戸惑う事もありました。

シェアメイトは日本人が多かったのですが、例えば「日本人だったら自分が使った後のキッチンはキレイにするのは常識だよね?」等の”常識”として期待をしてしまう事も多かったのですが、生活を共にしていると思い通りではならない事もあり、国籍や文化の違いで人を決めつけるのではなく、皆違って当たり前と容認する事の大切さを知りました。

また言語において、学校の中ではアクセントなど完璧でなくても問題なくコミュニケーションが取れるのですが、いざアルバイトなどローカルの方と話すとなると留学序盤の時期は大変難しく感じました。

1年間の留学を終えて今後の目標を教えて下さい

まずは私を快く送り出してくれたホテルに復職する予定です。今の部署は人事ですが、今後もっと英語を使って出来る部署への異動を希望しています。

また長期的な目標としては日本の文化を紹介出来るような仕事にキャリアアップしたいと思っています。


留学を検討している方へアドバイスがあればお願いします

色々なコースに通いましたが、アカデミックな面だけでなく、実用的かつネイティブが使うような自然な英語力を身につけたい人にはやはりケンブリッジコースがオススメです。

また。インパクトには様々なアクティビティがあり、市街地を散策するエクスプローラークラブや、発音にフォーカスした発音クラブなどがありました。また、スタディヘルプで勉強を見てもらったり、授業外でも先生と色々な話をすることもできました。違うレベル、違うコースの人が集まるので友達の輪も広がりますし、自分の苦手な部分を克服するための良い練習にもなったので、私は参加して良かったですし、アクティビティの豊富さはインパクトのオススメできるポイントかなと思います。

1年間と長く通ったので、特に最初のころは勉強のやり方に悩んだり、ちゃんと自分の英語力が伸びているのか不安に思うこと、苦しい部分もたくさんありました。
でも、同じ悩みを持ったクラスメイトと話したり、ぐっと堪えてきちんと授業に参加し続けることで、無事にこの1年を過ごすことができました。悩んだり躓いたりすることも多かったですが、切り替えて前に進むことが本当に大事だったと思います。

インパクトの先生は本当に良い方が多く、人として尊敬できる人ばかりなので、悩みがあれば積極的に相談してみてください。私も話をして、悩みを聞いてもらうだけで、自分の気持ちが救われる部分もたくさんありました。先生の人柄も素晴らしいですし、学校自体がとても私に合っていたので、通って本当に良かったと思います。

またオーストラリアに対して寛容性や柔軟性を持つ事も必要だと思います。
例えばオーストラリアでは時間通りに電車やバスなど公共交通機関が来ない事が良くあります。でもオーストラリアでは怒っている人は全然おらず、日本で当たり前の事がオーストラリアではそうでない、日本の常識がそのまま通用する事はありません。「オーストラリアはこうなんだ!」と思うだけで、楽しく暮らしやすくなるかと思います。

留学中にトラブルや悩む事もあるのですが、オーストラリア人は基本的にとても優しい方が多いです。
私がバスに乗っていた時にちゃんと目的地につくか心配で、勇気を振り絞って他の乗客に話しかけた事があるのですが、親切に教えてくれました。しかも話がはずみ、最後には連絡先を交換して一緒に食事をするような仲になった方もいます。日本では知らない人に話しかけるという事はまずしないのですが、オーストラリアに来て助け合いと協調性なども学ぶ事が出来たと思います。

今度は私が日本でホテルや道端などで旅行者が困っていたら、率先して話しかけに行きたいと思っています。

スタッフより

城戸さんとは留学前から、ワーキングホリデーで渡航すべきか、学生ビザにするかの選択から沢山お話をしました。お話をしている中で「英語の力をしっかり身につけキャリアアップにつなげたい」という熱意が感じられたので、断然”学生ビザ”にてガッツリ勉強する事をオススメしました。

留学中は悩んだり、つまずいたりもしたけど、沢山の仲間がいたからこそ頑張りきれたんです!と笑顔で教えてくれた城戸さん。

CAEレベルの英語力が身につけば、将来のキャリアも選択肢が広がっていくかと思います。
今後の城戸さんのご活躍を応援しています!