【体験談】大事なのは行動力!スピーキング向上を目指し長期語学留学〜インパクト・イングリッシュ・カレッジ〜

卯ノ田 侑叶さん 2024年8月21日

2023年11月からメルボルンにあるインパクト・イングリッシュ・カレッジに10ヶ月留学された卯ノ田さん。

短期大学部の英米語学科を卒業後、スピーキング力や実践的な英語力の向上を求め、長期留学を決意されました。現在では自分でも伸びが大きく実感できるほどスピーキング力に自信がつきました!

今回はインパクト修了間近の卯ノ田さんに、学校&コースの事、英語習得について、たくさんお話を聞いてみました。

留学をしようと思ったきっかけは?

2021年に日本の大学の短期大学部英米語学科に入学しました。大学のプログラムの一部として、留学に行く予定をしていましたがコロナ禍中で行くことができませんでした。

卒業後、そのまま編入して学士取得も考えていましたが、2年間勉強する中で自分の英語への理解力や会話力が理想とするレベルまで到達したと感じられず、このまま大学に編入しても留学できないまま卒業になって、何も変わらないのではないかと思い、まずは2年で修了して、留学することにしました。


最初はワーキングホリデービザでの渡航も考えていたのですが、ワーキングホリデー留学は自分の努力次第で、英語が身につかずに帰国ということも考えられる、というアドバイスを大学の先生から受け、それなら英語を聞く力&話す力をしっかり身につけたいと思い、長期語学留学をイメージし始めました。

その後ケアンズ旅行に行ったり、長期留学経験者の話を聞いたことで、長期語学留学のイメージをしっかり頭の中に描くことができ、そこからすぐにオーストラリア留学センターに問い合わせフォームを送り、電話とメールカウンセリングを経て、2ヶ月後に留学というスピーディーな決断になりました。

留学時はどの位の英語力?

日本の大学では、外国人の先生による授業もあり、スピーキングやライティングを学ぶこともありましたが、日本人の先生から日本語でEnglish Grammarの教材に沿った問題を解くような授業が多かったです。それらは文法構成を学ぶ授業だったので、入試英語はやっていたものの、文法の基礎理解が浅いとしっかり英文の構成を理解することが難しいこともあったので実際の会話に結びつきにくかったり、根本的な文法で戸惑うこともありました。

なので、インパクト入学時の英語レベルは、総合的に初中級ほどと査定され、一般英語コースの初中級クラスから開始しました。その4週間後には中級レベルのクラスに移りました。


もちろん大学では文法はたくさん教わりましたが、そこで理解していなかった文法のルールをインパクトで教えてもらうことで消化してアウトプットできている実感が持てました。また一般英語コースでは大学では習わなかったオーストラリアで日常的によく使う語彙もたくさん学びました。

留学中、目標にしていたことは?

実生活で使える英語を学びたいという想いが強く、スピーキングで問題なく英語が話せる、言いたいことが言えるレベルになるというのが目標でした。

学校ではスラングや日常会話で使われる実践英語を使って話したり、全てのコースを通してディスカッションやグループワークの機会も多かったです。

インパクトで長期間勉強することで、英語を話すことへのハードルも下がりました。また授業では自分の意見を言う機会が多かったので、これらの練習を繰り返すことで特にスピーキングスキルを上達させることが出来ました。

インパクトはどんな学校?

居心地の良い、明るい学校です。構内でも初対面の先生やスタッフもフレンドリーに話しかけてくれるし、どの学生も接しやすい雰囲気をもっているので、学校やクラスにもすぐ馴染むことができます。


ほとんどの学生が英語を上達させるということを目標にしているので、とにかくみんな学ぶことに意欲的!休み時間も自然と会話が生まれるような学校です。

学校開始当初はほとんどの方が一般英語コースから開始すると思いますが、このコースは比較的新入生の比率が多いので、自然と「授業後に遊びに行こう!」という流れになりやすく友達ができやすいです。

それぞれのコースについて教えて!

まず一般英語コースの初中級クラスと中級クラスを経て、エクストリームコース(エクセル)に10週間、その後一般英語コースの中上級クラスの5週間を挟んで、最後にケンブリッジ試験対策英語コース(FCE)で終了しました。

・一般英語コース
実際に日常生活で使う英語を主に学びます。文法や単語もネイティブが日常で使うものを教わるので、いつ使うの?というようなものはほとんどありません。その日から使える表現方法を学び、それをアウトプットする練習もするので、そのままスピーキングで活かすことができます。


インパクトで勉強してから、実際にネイティブが使っている表現方法が日本の教科書や日本の英語授業に出てこないことが多いなと実感しました。

例えば、日本語で「そうだよね?」とよく会話で使いますが、英語では「Is it?」です。授業で習うまでは英語で何と言うのか知らなかったのですが、ネイティブの会話の中でも毎日のように聞くことがあったし、今では私も頻繁に使うことができるようになりました。こういった語彙をインパクトでたくさん学びました。

初中級クラスで教えてくれたリタ先生は、授業中に発音や文法の間違いがあればちゃんと正してくれる先生です。英語レベルが高くないからと見逃すのではなく、どんなレベルの人にも妥協をせず常に正しい英語を話すということを教えてもらいました。


・エクストリーム(エクセル)コース

次に試験対策コースに行く人向けに作られたコースですが、授業の内容は教わる先生によっても多少変わるようで、私のクラスでは比較的4スキルをバランスよく学ぶことが出来ました。

このクラスでは木曜日と金曜日にはパラグラフやエッセイのライティングに焦点を当てたワークショップがあり、エッセー、レポート、メールなどのライティングに必要なスキルも学びます。

スピーキングの練習も多く、特にグループでIELTSやFCEのテストで出題される例題で練習したり、日常的なトピックを議題で扱うことも多かったです。

日常のスピーキングでは考えずとにかくすぐに話し始める癖があったので、まずは少し考えてから話し始めたらどうか、と先生からアドバイスをもらいました。実際に実践してみたら、ちょっと間が空いてもそれは自然な間なのでおかしく感じず、そのほうがスムーズに話せるということに気づくことが出来ました。

また覚えたフレーズを会話の中でどう自然に聞こえるように使うか、実践的な練習もたくさんしました。このクラスで教えてもらった方法を授業中や日常生活で実践したことが、次のFCEコースでもたくさん活きました。

・ケンブリッジ試験対策コース(FCE)
他のコースと比べて忙しく、宿題もたくさん出ます。前半はFCEテストの形式に慣れるために、本番の試験よりもやや簡単な問題を解きながら勉強していき、後半には実際の試験と同じような内容の問題に多く取り組みました。

授業中に解くテスト問題の難易度が急に上がるので、そこで苦戦しましたが、毎週着実に問題を解いていくことで、だんだんとスコアも伸びていきました。

FCEコースのスピーキングは本試験のためのスピーキング練習が多いです。先生がスピーキングの見本を見せてくれることもあったし、実際のスピーキングテストの動画を見て、失敗例に対しての解決策も学ぶので、失敗しそうになった時にどうカバーするかなどに事前に取り組むことも出来ました。

本試験では2人で組んで話すので、5-6週目にペアを組んでからは、実際のテストで行われるフルテスト形式に沿ってペアでとにかく過去問題をこなしていく練習をしました。練習をこなしていくと、お互いの得意なパートがわかってくるので、そこをうまく合わせていきながら、どういうふうに回答に持っていくかなどの練習が出来たのがよかったです。

FCEコースはメンバーの入れ替わりがなく、同じクラスメイトと先生と最後まで一緒に勉強できるので、集中できるし、なによりクラスの雰囲気もとても良かったです。

留学で英語力は伸びたと感じる?

FCEコースの時に自分自身でも英語力がぐっと伸びたと感じましたが、特にスピーキングとリーディングの伸びを感じています。

インパクトに通い始めたころは英語を話すことに全く自信が持てず、難しくもあったのですが、今は相手が話している事にまずは集中しきちんと頭で理解してから、正確に返答したり意見することができるようになりました。これは特にFCEのスピーキングテスト対策での取り組みがよかったんだと思います。

FCEコースが始まった頃にサイモン先生から、「母国語で言いたいことを考えると言い方や表現方法が変わるから、英語で考えて話すことを意識したほうがいい」とアドバイスをもらいました。それらを意識してから言葉がすっと出てくるようになり、コミュニケーション力がついたなと思います。

インパクトの先生について教えて

先生方はとても親しみやすく、良い意味で柔軟に対応してくれる先生ばかりでした。

サイモン先生は、授業内でのインプットがしっかりしていて、学生のモチベーションを上げながら楽しく教えてくれるので、頭に入りやすいです。テスト問題の解説も的確でわかりやすく、授業時間外でもサポートしてくれるので、頑張ろうという気持ちになります。


FCEコースでは月曜日から水曜日がサイモンで、木曜日と金曜日はカールが教えていました。カール先生はエクストリーム(エクセル)コースでも教えてもらったのですが、彼が作った独自のスピーキングシートは本当に役に立ちました。

そこには、自分が意見を言いたい時、同意する時、同意しない時、次の話題に移る時など、テストのすべての場面で使えるフレーズが何パターンかまとめてあるので、それを使って練習することができました。

カール先生は、スピーキングとライティングテストに使える熟語を授業中にたくさん教えてくれて復習もしっかりしてくれるので、頭に入りやすく、その後の会話にも活かすことが出来ました。

インパクトの母国語禁止制度はどう思う?

徹底されているので、基本的にキャンパスではみんな母国語は話しません。全ての人と英語で会話をするので、日常会話を通して英語力が身につくので、いい制度だと思います。


他の学校に移った元インパクト生に聞くと、クラスに日本人が少なかったとしても母国語で話す機会が他の学校では増えたと言っていたので、英語だけの環境で勉強できたことは英語力向上にも大いに役に立ったと思います。

日本とオーストラリアの英語教育の違い。どんな事に気づいた?

日本の大学では授業で何を教えるかという軸が予めあり、それに沿って教材を使って先生が授業を行う感じでした。

逆にオーストラリアは、トピックは決まっていても先生の判断で授業内容が変わったり、先生によって力をいれる場所が違うということもありました。オーストラリアのほうがもっと柔軟性があると感じました。

日本の大学では英語を解くということが多かったですが、オーストリアでは実際に使うという感じで、日常的に使われている身近な英語を身につけられたのはとても良かったです。


大学で学んでいた時は、英語の問題を解いていくなかで、難しさがあったときに苦しさを感じたこともありましたが、英語をオーストラリアで楽しく学んだことで英語習得のモチベーションをもっとあげられたし、これからまた日本で英語を学ぶことへの意欲にも繋がったと思います。

留学中に大事にしていたことは?

学校ではもちろんですが、プライベートでも話すことを意識することは大事だと思います。Language Exchangeのイベントなども行ってみましたが、お酒を飲むことがメインになっている感じがあったので、個人的にはお店や外出先で人に話しかけて会話を楽しむことをよくしてました。

コーヒーも好きなので学校の近くのカフェにも通っていたのですが、カフェで注文するだけじゃなく、常連のお店で店員さんと日常会話(趣味の話や、最近の生活など)をしたり、彼らの英語のフレーズや質問に対しての答え方を学んだりもしました。

スタッフだけじゃなくて、お客さんに話しかけることもありました。カフェに来ている人はみんなフレンドリーで、英語を学んでることを伝えるとみんな快く会話をしてくれました。


ダーツバーにも通っていたんですが、そこで知り合ったお客さんにF1が好きだといったら、GRAND PRIXのチケット再販があること、そしてチケットの取り方まで教えてくれました。GRAND PRIXには一人で行ったんですが、隣の席の人とも仲良くなり、一緒に楽しい時間を過ごしました。(笑)


自分の興味があることで会話するとそこから話も広がり、色々教わることもあります。こういう出会いがたくさんあったことはほんとうにいい経験だったし、すべて英語に自信がもてたからこそ出来たんだと思います。

その他にもホームステイで一緒に住んでいた人たちとその後もいい交流が続き、一緒にサッカーを見に行ったり、グレートオーシャンロードやシドニーに旅行に行ったりもしました。


インパクトのコースが終わったら日本に帰りますが、その後は大学の学士号課程への進学も視野にいれています。日本の大学にいた時と違う角度から英語に向き合ったことで、新たな発見もあり、もっと英語が好きになりました。

英米語学科で勉強していた時は、英語を理解することの難しさをよく感じていましたが、今回の経験からもっと高いレベルまで学びたいという意欲が出てきたので、これからも英語学習への探求は続きます!