【体験談】語学+ラクロス留学で学んだ「自己表現」の大切さ

佐藤 耕治郎さん 2020年2月7日

オーストラリアでラクロスをしたい!と約10ヶ月間の留学を決意。
メルボルンのラクロスチームに所属して、日本とオーストラリアの国民性/文化の違いを肌で感じた耕治郎さん。

渡航を決意したきっかけや現地でのエピソードを伺いました。

オーストラリアに留学に行こうと思ったきっかけ


大学に入学してから、ラクロスという球技に没頭するようになり、海外の選手と対戦、共にプレーしていくことで自分も海外に出てみたいと考えるようになりました。

一番のきっかけだったことは自分の周りに海外でラクロスをする選手がいて、その選手と話しているうちに

●海外の方が自分に合っているのではないか
●今行くことで今後の人生にいい影響を与えることができる

という思いが自分の中で出来、行きたいという自分の意思に従って留学を決意しました。

語学学校「インパクト・イングリッシュ」での勉強


インパクトの授業形態は日本のものとは違いとても楽しいものでした。

スピーキングが授業の中でとても重要視されており、話す機会がとても多いです。受動的に先生の話を聞くだけでなく、周りと意見交換ができ、自分の中で英語の知識がブラッシュアップされるのを感じました。

文化が違う人と話すのでこんな表現をするんだ、全然違うアクセントで話すなあなどのたくさんの違いを知ることができました。



僕は10週間のみ語学学校に通いましたが、日本にいた時とは比べ物にならないほど英語が伸びた実感があります。僕個人してはゲーム形式でのスピーキング練習や競争形式のボキャブラリー強化の授業がとても楽しく、質の高い授業だと感じました。

インパクトでは能動的に話すことが重要視されますが、なかなか会話に入れなくても先生が一人一人を見てくれているので安心して授業に臨むことができます。英語を伸ばしたいのならインパクトをオススメしたいです。

またダンスパーティやクラブに行って踊る・話すイベントもあり、同じクラス以外で多くの友達ができました。シングリッシュという歌で英語を学ぶという授業では普段学ぶことが少ない感情を表す表現やちょっとしたスラングを学ぶことができました。日本にいた時はリズムがいいなあとしか思わなかった曲でもこんな想いが込められていて、こんな表現をするんだと様々な発見が自分の中でありました。

地元のラクロスチームに参加


メルボルンにはクラブチームが数多くありますが、大学の部活のようなチームは聞いたことがありません。僕は「Malvern lacrosse club」というチームに所属していました。



クラブチームを見つけた経緯においては、僕は大学/友人紹介は使わずYoutubeでチームの試合を分析し、オーストラリアでラクロスをしたことある人から自分のラクロスをする上での疑問点を聞いていました。

チームを絞った後はチームの公式ページから直接メールを送り受け入れの承諾をもらいました。

オーストラリアのチームメイトはいい意味で周りのことを気にせず、自分の役割を果たそうとするタイプが多い印象です。ただ集合時間になっても集まらない、旅行に行くから練習を欠席するなど非常に自由で衝撃を受けました。
ただ自分の役割はしっかり果たすので、試合ではきっちり点を決めて結果を残してきます。

オーストラリアラクロスで一番良かったことは海外に出ないと一緒にプレーすることができない選手とできたことです。



僕のいたチームではアメリカから選手を呼んでおり、世界最高峰の大学リーグで試合に出ていた選手と同じ練習をこなし、試合に出ることができました。
またチームの監督は次のラクロスの世界大会でもオーストラリアの代表監督に選ばれています。今まで出会った監督とは大きく違いました。

日本ではラクロスの上手い選手が試合に出ていましたが、僕のいたチームではチームへの貢献度からどのレベルの試合に出るかを決められていました。これはラクロスの技術だけに限らず、人間性や普段の行動がどう影響を与えてるかまですべて見られていました。この経験は何物にも代えがたいです。

オーストラリアと日本のラクロスの違い


オーストラリアと日本のラクロスの違いは沢山ありますが、一番は考え方の部分です。多くの人は体格が違う、シュートの速さが違うなどの身体能力に関して考えがちだと思いますが、オーストラリア人でも体が弱い選手はいます。



オーストラリアでは強みをどんどん伸ばし、他は最低限できるようにしようとします。日本だとすべてをハイレベルにしようとします。オーストラリアのプレーヤーは自分には何が強み・弱みで自分には何ができるのかわかっているので自信を持ってプレーしてきます。

対して日本のプレーヤーはすべてがある程度できるので試合に出ることはできますが、高いレベルに行く、試合の重要な場面で使われることは少なくなるなと感じました。

また日本だと、ミスに対してのマイナスな評価が大きいのですが、オーストラリアではミスしてもマイナスな評価がないと感じました。

そのため、オーストラリアのプレーヤーは失敗を恐れずにどんどんトライしてきます。仮にうまくいかなくてもメンタルへの影響も少なく、楽しそうに自信を持ってプレーしていました。日本だとミスしたら萎縮して自滅したり何もできなくなることが多い、これもオーストラリアと日本のラクロスの違いだと感じました。



メルボルンでの生活


僕はメルボルン到着時は短期のホームステイをしていましたが、そこを出てからは試合に行きやすいようにメルボルンの中心地部のシェアハウスに住んでいました。

メルボルンの生活で良かったところは人の目を気にせずに生きることができることです。
日本に住んでいると、まずは周りからどう思われるのかを気にして、その後に自分のしたいことを決めていました。しかしメルボルンでは自分の着たい服を着る、自分の主張をしても相手から否定されることなく、あなたはそう考えているんだ、私はこう考えているよと考え方を変に矯正されることもありません。とても居心地が良かったです。

また人に対してとても親切でフレンドリーでした。
電車やトラムで高齢の方や妊娠している方がいれば席を譲り、道端で知らない人同士で突然会話をすることもあります。また荷物も多く持っていれば率先して手伝ってくれたりと、助け合いの文化があります。何か気にいるものを身につけているとそれかっこいいね!と会話が始まることもあります。



オーストラリアでの滞在で学んだ事、苦労した事


苦労はたくさんありました。その中でもやはり言語の壁を一番の苦労だと感じました。
伝えたくても伝えれないもどかしさ、ストレスは相当なものでした。日本語と英語は表現やニュアンスが違うのでどうしても自分の気持ちや考えを正確に表現することができませんでした。周りも気を使ってくれるのですが、それがまた相手に気を使わせてしまっていると感じてしまい、積極的になれないことが多々ありました。

オーストラリア滞在で学んだこととして人の目を気にしない、相手の表面的なところではなく一人の人間として接することなどたくさんありますが、一番自分にとって学びの大きかったものは自分の思っていることをそのまま表現することの大切さです。

オーストラリアに限らず日本以外の国では自分の思いを直接伝えます。そのため、口論もよく起きますが、結論が出てしまえば本当に口論してたの?と疑問になるぐらい仲良くしてます。

日本だと相手と話し合うこともなくスッと離れることが多いですが、相手と本音をぶつけ合うことで仲がすごく良くなっていくことを経験した今、自分を表現することを心がけて生活しています。



これからオーストラリア留学を考えている方にメッセージ


留学といえばキラキラした部分のみがフォーカスされがちです。また、英語を学ぶだけなら日本でもできます。

留学をより良いものにするために、自分は何がしたいのか、英語以外にオーストラリアでしかできないことや苦労を事前に徹底的に調べてくることをお勧めします。徹底的に準備することで思いがけない出会いの数や楽しさが大きくなって自分に返ってきます。

スタッフより

弊社オフィスに来て、近況の報告や文化の違いで困惑した事などいつも情報を共有してくれていた耕治郎さん。

いつでも何かを学ぼうとする姿勢こそが、周りや相手に伝わりチームワークやコミュニケーションの質を高める事が出来たのではないかと思います。

耕治郎さんの今後の活躍を期待しております!