【体験談】ワーホリは”どう生きるか”が試されるビザ。自分で好きなように決められる。だからこそ、意志次第で変えられる。
日本の大学を1年間休学し、ワーキングホリデーでブリスベンに渡航をされた岡島由佳さん(Ms Yuka Okajima)。ご渡航時には中級以上の英語力があったため、ILSC Brisbaneに17週間ご通学中はケンブリッジ英語検定FCEコースに挑戦!
楽しいだけではなかったワーキングホリデーでの生活。でも、悔いがないような選択が出来たおかげで、全ての出来事が由佳さんを成長させてくれ、楽しく過ごすことが出来ました。
そんな由佳さんの体験談です。
ワーホリしようと思ったきっかけ
きっかけは、“私の夢に向かって大きな一歩を踏み出したい”という意志からでした。私の夢は通訳案内士になり、日本を外国人観光客によく知ってもらうことです。そのためには、英語によるコミュニケーション能力が必須ですが、日本の英会話教室で高いレベルまで力を伸ばすことに限界を感じていました。
そこで大学のプログラムを利用し、イギリスへ一カ月間の短期留学をしました。たった一カ月間でしたが、英語力の伸びを実感し、それから長期の留学に興味を持ち始めました。
また、ワーキングホリデービザは他のビザと違って現地で働けるので、費用も節約でき、仕事での英語も身に着けられると思い、ワーキングホリデーでの渡航を決意しました。
ブリスベン渡航後に戸惑ったこと
最初の4 カ月間、ブリスベンにあるILSCという語学学校に通いました。学校には様々な国から学生が集まっていて、文化の違いを目の当たりにしました。
例えば、南米から来たクラスメイトは間違いを恥じずとにかく発言し、分からないことがあればすぐ質問したり、話し合いの場でとんちんかんなことを言ってもその積極性に意味があったりと、日本では考えられないほど活発で、時には授業が全然進まないこともありました。
私自身、どちらかというと外向的だと思っていましたが、他の国(特に南米)のクラスメイトからは、「壁を感じる」と言われることも...。社交的な性格のほうが友達もできやすく、楽しいのではないかなと最初の頃は感じました。
ILSC-FCE Closed コースでの12 週間
ワーキングホリデービザは語学学校に 17 週間しか通えないので、学校に通う前に自分なりの目標を立てて、何を習得するかを決めることをお勧めします。
私が勉強した、ケンブリッジ英検FCEレベル対策をみっちり12 週間行うクラスを紹介するのに、この素敵な先生お二人を紹介しないわけにはいきません。Joe と Alison は、どんな難しい質問も嫌な顔何一つせず、次の日に持ち越してでも親身になって教えてくれました。
また、入学日が決まっていて、メンバーも変わらないClosedコースの特徴とし て、スピーキングテストの対策がたくさんできることもお勧めポイントとして挙げられると思います。もし、ケンブリッジ英検の受験を考えるのであれば、モーニングクラスの Closedコース(年4回しかありません!)がおすすめです。
ケンブリッジ英検 FCEレベル合格までの道のり
毎日休まず学校へ行き、先生にも恵まれ、クラスメイトと切磋琢磨し、しっかりと勉強に取り組んだことにより、ケンブリッジ英検 FCE レベルを合格することができました。
ここでは、少し私が試験に向けて実際に行っていた勉強方法や気を付けていたことについてご紹介していきたいと思います。
まず、クラスでは毎日課題が出されますが、これを期日までに提出することは最低限。その中には、ライティングの課題もあり、「提出→担当の先生による添削→フィードバック→間違いを直して再提出」という流れで取り組んでいました。
フィードバックは、こういう単語の方がいいとか、ここには a(冠詞)はいらないとか、自分では使い分けられないような細かいところまで説明してくれました。このクラスに入る前は、 English Academic Purposesという進学英語クラスをとっていたのですが、そのクラスの先生から、私はライティングが弱いという指摘がありました。そのため、私はクラスで出されいていた課題とは別にライティングに取り組み、先生に見てもらうようにしていました。
自主的に練習することでライティングのスキルを大幅に上げることができました。これもしっかりと添削してくれた先生方のお陰だと思います。 特に、私が勉強するときに気を付けていたことは、
・ノートには英語のみを書き、単語の意味が分からないときは英英辞書で引く。
→英語で考えられるようになる
・与えられた教科書やプリントには基本書き込まない(書き込んでも隅の方に)。
→再度問題を解く際に答えが見えないので何回も練習できる。
・間違えたところには赤印。再度同じところを間違えたら青印。
→どこを間違えたか一目瞭然。そこは弱点なので何度も解いて自分のものに。
などが挙げられます。
このFCEクラスを受講している間に、模擬テストが 4回実施されましたが、 私は一度も 60%(合格ライン)を上回ることはありませんでした。受験料も支払い済みだったので、必死に図書館に通いながら勉強をしていました。合格を知ったとき、努力は本当に報われるんだなと思いました。
FCE試験勉強中の苦悩
私は六人のシェアルームに住んでいました。理由は家賃が安かったからです。しかし、ルームメイトはもちろん生活リズムが違います。そしてどこまでがプライベートで、どこまでがシェアなのか、その線引きが難しいのもシェアハウスの一つの特徴だと思います。
私が学校に通っていた時は夜を勉強の時間としてとっていたのですが、とあるルームメイトが友達を連れてきていきなりパーティーをして騒いだり、勉強する場所がとられたりと、環境があまり勉強に不向きだったので、試験まで図書館に通い詰めていました。
家にはご飯と寝るために帰る、そんな生活が続いて辛かったです。ただ、自分の勉強のスタイルを早々に見つけられてよかったなと思いました。
ブリスベンでのアルバイト
学校を卒業し、勉強からのしがらみもなくなり、とうとうアルバイトを探す時が来ました。私は、学校に通っている間はアルバイトをしていなかったので、履歴書を作成し、配り歩くところから 始まりました。
オーストラリアでローカルジョブを得たかった私は、オシャレなカフェなどに応募しましたが、トライアルのチャンスを得てもほぼ不採用でした。今振り返ると、当時オーストラリアでのアルバイト経験がなく、さらにはバリスタの資格もスキルも持っていなかったのが、主な 要因だと思います。特にブリスベンのカフェは、経験とスキルがものをいうので、これらがないとカフェで働くのは難しいという印象です。
そして、根気強く探してはみたもののなかなか厳しい状況が続き、結局こだわりも捨て友人の紹介で日本食レストランで働くことになりました。しかし、店長に恵まれず一度クビを経験しました。とても屈辱的でした。ストレスで体調が悪くな り、終いにはオーストラリアにいる意味さえも分からなくなってしまいました。
ところが、仕事がクビになったすぐあと、語学学校時代の友人からまた違う日本食レストランで働かないかと誘われて働くことになり、マレーシア人のオーナーと日本人の素敵な同僚たちに囲まれ、今では楽しく生活することができています。
初め、日本食レストランは英語も上達しないだろうと思っていましたが、そんなことはありません!なぜなら、レストランに来るお客様はほどんどオージーだからです。学校やケンブリッジ英検の勉強で培った語学力を生かし、日常で使うのが難しいと思っていた言い回しも、接客を続けた結果、生きた英語となりました。また、お客様とのコミュニケーションのお陰で、リスニング力とスピーキング力が格段に上がりました。
オーストラリアに来て毎日続けていること
私は人生の中の特別な一年間を生涯忘れたくなくて、毎日日記をつけています。日本にいたときは本当に三日坊主で、全然続きませんでした。でも、自分の生活を振り返り、良いことも悪いことも、自分の思いのままに綴っています。自分の心を落ち着かせることも出来るのでお勧めです。
私にとってのワーキングホリデーとは
オーストラリアにワーキングホリデーで来る前は、母に「ワーホリって遊んで帰ってくるだけじゃないの?」と言われ反対されたこともありましたが、実際に生活をしてみてそんなことはないと思いました。ワーキングホリデーは働くもよし、学ぶもよし、遊ぶもよしの自由度の高いビザですが、「自分がどう生きるかが試されるビザ」だと思いました。
自分で好きなように決められるからこそ、自分の意志次第で簡単に変えることが出来ます。私は今まで悔いがないように選択してきて、 結果、楽しいオーストラリアライフを送ることができてとてもよかったです。