【体験談】ワーキングホリデー最初の4ヶ月を振り返り!充実した学校生活+お仕事探し!
ワーキングホリデービザでご渡航された飯泉沙織さん(Ms Saori Iizumi)。ILSC ブリスベン校で受講されたケンブリッジFCEコース、多くのことを学べた先生方、参加したアクティビティ。そして、お仕事探し・・・・
ワーキングホリデーで渡航をされてから5ヶ月を振り返った、沙織さんの体験談です!
ワーキングホリデーで渡航をしようと思ったきっかけ
もともと英語が好きで学生時代に留学したい気持ちはありましたが、大学時代に公務員になるための勉強もしていたため、夏休みを利用して留学をすることが叶いませんでした。
その後、日本にいながら少しでも自分の英語力を上げたいと考え、交換留学生が受ける大学の講義に参加することを決めました。言うまでもなく授業の内容は全て英語かつ授業のスピードも速く、ディスカッションや自分の意見を求められる機会も多くありました。
それまでスピーキングの機会があまりなかった私は、自分の意見を充分に英語で話すことができず、その場で出てくる言葉は簡単な単語や短いセンテンスばかりで、授業が終わった後に「こう言えばよかった」と毎回反省するとともに、テンポよく会話を進めるスピーキングの難しさを実感しました。
また、授業後に留学生の友人とともに食事や飲みに行った際に、「英語がもっと話せたらスムーズにコミュニケーションが取れるのに、もっと仲良くなれるのに・・」と歯がゆい気持ちを感じていました。
大学卒業後はホテルに就職し、2年間レセプションで勤務した後に本部へ異動し、気づけばあっという間に6年間が経とうとしていました。仕事でもたまに英語を使う機会はありましたが、スピーキングに対する苦手意識はずっと持ったままでした。
また、30歳を迎える年になり、女性なら誰もが考える大きな年齢の節目に近づき、改めて今後の人生を考えました。結婚、仕事上のキャリア、ワーホリ・・。仕事や職場の環境は好きでしたが、ワーホリを諦めこのまま仕事を続けていっても「ワーホリに行きたかったな、行っておけばよかったな」と思いながら仕事をすることは、自分の性格上したくありませんでした。
結局、悩みに悩んだ結果、仕事を辞め渡豪することを決意しました。
ILSCを選んで本当に良かった
語学学校といっても本当にたくさんの学校があり、特色もそれぞれ違います。自分が何を優先しどのような環境で学びたいかによって、その学校が自分に合っている・合っていないというのは変わってくると思います。
私は真面目に勉強する一方、授業後はアクティヴィティにも積極的に参加したかったので、厳しいイングリッシュオンリーポリシー(母国語禁止ポリシー)と豊富なアクティヴィティを併せ持つILSCに通学することを決めました。
結論から言いますと、ILSCを選んで本当に良かったと思っています。既述の2点は想像通りでしたが、先生の質がとても高く、授業の選択肢も多く自分が何のスキルを伸ばしたいのかによって授業を選択することができました。
最初の3週間は、English Communicationを受講。教科書をベースに使いながらも、ディスカッションやペアワーク、プレゼンテーションの時間も多くスピーキングに重点を置いている授業でした。
多くの知識を吸収することができるCambridge FCE Closedコース
4週目からは、ケンブリッジ検定に向けて開講される、11週間の集中コースをセカンドセッションから受講しました。Closedコースは、入学日が決まっておりクラスメイトもずっと同じです。
FCEのクラスに入るために事前に模擬テストを受け、このコースは他の授業と比べて授業内容も難しく、毎日出される宿題も多いと事前に聞いていました。
実際に受講してみて、授業の質が他の授業に比べて格段に濃い、そしてペースも速く、同じ時間を学んでいるにも拘わらず、より多くの知識を吸収することができるとすぐに実感しました。
その一方で授業はどんどん進んでいくので、自分で復習をしないと学んだ気持ちにだけなって知識が身についていかないとも感じました。
FCEコースのクラスメイト
クラスの国籍は、ブラジル、コロンビア、韓国、台湾、日本と多国籍で、クラスメイトは皆モチベーションの高い子が多かったです。
ケンブリッジ検定を目指している子以外に、純粋に総合的な英語力を伸ばしたい、IELTSのスコアを上げたい、EAPコースを受講する前にFCEコースを受講しレベルを上げたいなど目的はさまざまでしたが、切磋琢磨しあいながらお互いのウィークポイントをカバーしあえるとても雰囲気のいいクラスでした。
人気の先生、JoeとAlison
また、このクラスが人気の理由の一つにJoeとAlisonという最高な組み合わせの先生が挙げられます。
FCE Closedクラスは確かに大変なことも多いですが、ケンブリッジ検定を知り尽くしているJoeとAlisonは教え方が本当に上手く学生にもとても人気のある先生たちで、彼らが先生だからその授業を選択するという学生も少なくありませんでした。
Joeは各国籍の文化や学生の特徴を良く理解していて、トピック毎にそれぞれの学生が話しやすいようにクラス内を上手くコントロールし、最初のセッションではスピーキングにストレスを感じていた私もJoeのクラスでは積極的に発言が出来るようになりました。
ケンブリッジ検定のスピーキングテストでは、その場で提示された2枚の写真を限られた時間内で比較・説明、ペアになり与えられたトピックについてパートナーとディスカッションを行い、最終的に一つの結論を導き出すという試験があるのですが、そういったスピーキングの時間が授業内で多く設けられていたのもスピーキング上達に繋がった理由だと思います。
また、ほかの言語にも精通しているJoeは特定の国の学生が間違えやすいグラマーのポイントなどにも言及し、学生が理解しやすいように努めていました。
さらに、私が一番感動したポイントは、前日に学んだ単語やボキャブラリーを必ず翌日の授業で、一番最初のスモールトークに織り込み話をしてくれたことです。最初は偶然かと思いましたが、いつも何気ない会話の中に自然と新しいフレーズを入れて話をしてくれていたので、実際に日常会話でどのように使うのかも理解できました。
Alisonはとてもエネルギッシュで熱い先生です。Joeのクラスでは教科書をベースに総合的な英語力を上げていく一方、Alisonのクラスでは実際にケンブリッジ検定の過去問題集を使いながら試験に慣れていくという授業でした。
難しい問題、トリッキーな設問も多く間違えることも多くありましたが、Alisonはいつも学生がどの答えを選んだかを確認し、なぜ学生がその答えを選んだのかを説明させ、正解と付け合わせをしロジカルに試験問題を解いていくという手法を教えてくれました。
なかなか正解に納得できない、理解ができない学生がいた場合でも、その学生が分かるまで何度も角度を変えながら説明をして真摯に向き合ってくれていました。
また、定期的にクラスの内容や進め方が私たちの希望に合っているかを確認してくれて、一人の学生が苦手意識を持っている特定の分野を学びたいと発言した際は次のクラスからフレキシブルに対応してくれ常に私たちのことを考えて授業を組み立ててくれているのが印象的でした。
FCE Closedクラスは大変なコースですが、JoeとAlisonはいつもユーモアを交えた授業を心がけてくれていたので、この二人の先生のおかげで授業が何倍も楽しくなり最後まで学ぶことができました。
アクティヴィティコーディネーター・Johnの存在
ILSCには学生に人気の先生がたくさんいますが、アクティヴィティコーディネーターのJohnはその一人です。私がILSCを選んだ理由の一つは、授業以外のアクティヴィティにも力を入れている部分だったのですが、通学前からJohnはとてもユーモアのある素敵な先生だとオーストラリア留学センターのカウンセラーの方からも伺っていました。
実際に会った時の印象は本当にその通りで、とてもフレンドリーでユーモアに溢れ、すぐに学生の名前を覚えてくれるところも印象的でした。また、Johnのデスクがあるアクティヴィティラウンジには常に沢山の学生で賑わっていました。
アクティヴィティカレンダーは毎月更新されその内容も多岐にわたるので、自分の参加したいアクティヴィティを見つけることが出来ます。また、学生に負担をかけないよう無料・ローコストなアクティヴィティが多く開催されているのもポイントです。
毎月魅力的なアクティヴィティを考え続けるのは容易なことではないと思い、一度Johnにアクティヴィティを考える際に気を付けていることを質問したことがあるのですが、その際も上記のことをベースに考えていると話していました。
実際に私も沢山のアクティヴィティに参加したのですが、Johnを含め現地のネイティブスピーカーと話すカジュアルなスピーキングクラス、観光スポットを巡るアクティヴィティ、動物園でクロコダイルやタイガーショーを観る週末を使った日帰り旅行、美術館鑑賞、ヨガクラス、ハッピーアワー、チョコレートツアー、ジョブハンティングのサポートクラス等、数えきれないほど魅力的なアクティヴィティに参加し、充実したスクールライフを送るとともにアクティヴィティ通じて授業以外での友達も作ることが出来ました。
ILSCに通学しながらアクティヴィティに参加しないのは本当にもったいないと思うので、ぜひ参加して沢山の体験をしてほしいと思います!
お仕事を探してみて
私は通学中は勉強に集中したいと思っていたので、卒業が近づいてきた2週間ほど前から仕事探しを始めました。オーストラリアでは実際にレジュメを配り歩いて仕事をゲットするのが主流とは聞いていたのですが、まずはオンラインの総合ジョブサイトでアプライをするところから始めてみました。
数十通のメールを送ったと思うのですが、結果返信が来たのは数件でした。また、“ジャパレス”は時給もイリーガルで英語に自信がない人が雇われているという噂を聞いていたので、初めの仕事探しではジャパレスは除外してアプライをしていました。
せっかくオーストラリアに来て英語を学んでいるのに、職場を日本語環境にはしたくなかったと変なプライドがあったのかもしれません。
ですが、仕事探しを始めて1週間ほど経ってから一応日豪プレスも覗いてみようと思い、求められる英語力を上級・中級に絞り検索してみると、思いのほかウェイトレススタッフの仕事がヒットしその中でも合法な時給を載せているブリスベンとシドニーに店舗を持つレストランの募集を見つけました。
すぐにアプライしたところ間もなく返信が来て、数日後にジョブインタビューに行くことになりました。実際にジョブインタビューに行ってみて驚いたのが、指定された場所に到着すると30人以上の応募者がレジュメを片手に列を作っており、まずそのレストランの競争率の高さが伺えました。
また、典型的な“面接”ではなく、
①全員(各店舗のマネージャー、応募者)の前で自己紹介→自己PRのチャンスだっと思います
②5~6人のグループに分けられ15秒間の企業のCMを考えた後に全員の前で発表
③一人ずつレストランのスタッフになりきり実演という内容でした。
幸運にもジョブインタビューの1時間後に電話をもらい、早速その日の夜にトライアルを受けることになりました。土曜夜のレストランは目の回るような忙しさでしたが、私の後にもトライアルが入っていることを聞かされていたので、必死で自分がこの忙しさでも働けることをアピールし最終的にそのポジションを獲得することが出来ました。
現在私が働いている店舗のスタッフは約8人ですが、そのうち日本人は2人だけでスタッフとのコミュニケーションも基本は英語です。また、お客様のほとんどがローカルのオーストラリア人の方々で、注文を取りにテーブルに伺ったりメニューの質問に答えたり、バースデーサプライズのリクエストに応えたりと、当初私が持っていた“ジャパレス”のイメージとはまるでかけ離れた環境でした。
その理由は、オーストラリア人のオーナーが日本のレストランの接客を再現しようとホスピタリティを追及して、各スタッフにもレベルの高い接客とスピード感を求めているからだと思います。日本人の私でさえもハッとさせられるようなオーナーの考え方に、オーストラリアのレストランの質の高さを実感しました。
お仕事探しで気づいたこと
日本の感覚でオンラインのみで仕事を探しゲットすることは、なかなか大変なことだと思います。私は幸いにもウェイトレスのポジションをゲットすることが出来ましたが、その過程はなかなか大変なものでした。
また、日本で好まれる奥ゆかしさや遠慮はオーストラリアでは必要なく、寧ろ自信がないようなウィークポイントに映ってしまうように感じます。ジョブハンティングでも、実際に仕事を始めてからも、自分のできることはどんどんアピールし、自分を雇うことでどれだけ会社にとってメリットがあるのかを自ら見せていくことが重要だと思います。
また、仕事を探すうえではタイミングやチャンスを逃さないことも大切なことの一つです。今の仕事をゲットする前に別のレストランにレジュメを送りトライアルの機会を得たのですが、都合がつかず2~3日後にずらしてもらった結果、トライアルの前日にすでに他の方に決まってしまったと連絡を受けました。
また、知らない番号から着信があり、後で調べたところシティ内のカフェからの着信だったことに気づきすぐに折り返したのですが、結果その後は折り返しもなくコンタクトをとることが出来ませんでした。もし電話に出られていたらカフェでの仕事に繋がっていたかもしれません。
それから、仕事探しをする上で事前準備はとても大切だと思います。例えば、自分の雇用形態の最低賃金を把握したうえでジョブインタビューに臨むこと。
一度、ブリスベンに数店舗支店を持つ寿司レストランのジョブインタビューに行ったのですが、賃金がイリーガルだったので中国人のマネージャーに質問すると「これまでスタッフから文句を受けたことはない」とはぐらかされ、法を遵守しているか否かは会社の規模に関係ないと気づきました。こういった不当な雇用を避けるためにも最低限自分で調べていくことは必要です。
また、多くの人に当てはまる課題が英語力の問題だと思います。英語に自信があれば応募できる仕事の幅は格段に広がると思います。自分の英語力に自信がなく躊躇してしまうこともあると思いますが、語学学校の中級レベル以上であれば接客の仕事に応募し、自分の力を試してみるのもいいと思います。
渡航して気づいた、持ってきてよかったもの・必要なかったもの
持ってきてよかったもの
・スマホ
SIMフリーのスマホを日本から持ってきたので、こちらでSIMカードのみ購入しこれまでと変わらず使用できています
・パソコン
出国する前に軽量パソコンを買ったのですが持ってきてよかったです。人によってパソコンは要る・要らないが別れると思いますが、学校の課題・プレゼンの準備・FCEのオンラインサイト利用・レジュメ作成・映画を鑑賞など頻繁に使います。学校や図書館でもパソコンは利用できますが、開校時間や利用時間に制限され、効率よく使えないこともあります。
・バックパック
バックパッカーのような大きなものではなくリュックサイズのものが重宝されます。学校の通学で教科書とお弁当を入れたりスーパーに買い物に行く際に持っていったり。とにかくこちらではよく歩きます!
持ってこなくてもよかったもの
・たくさんの常備薬
日本製のものはやはり安心なのである程度は持ってきても良いですが、何かあれば病院に行き、適切な診断と薬を処方してもらえるのであまり必要ないかと・・
・ハイヒール
オーストラリアのものはクオリティが劣ると聞いて新調し持ってきましたが一度も履いていません。坂が多くて普段から歩くことも多いのでフラットなサンダルやスニーカーの方が活躍します。
持ってくればよかったもの
・洋服
服はかさばるので厳選しあまり持ってきませんでした。買い物好きな女子はこちらで結局買い物をして増えるという口コミも読んでいたのですが、151㎝と身長の低い私にとっては服を探すのも一苦労・・。かわいいデザインがあっても丈が長すぎで合いません。マキシ丈のワンピを日本で良く着ていたのでもっと持ってくれば良かったです。Tシャツ等もこちらのSは大きすぎるのでXSを見つけたときは飛びつきます!
残りのワーキングホリデー中にチャレンジしたいこと
語学学校を卒業し、仕事を始めたところでやっとスタート地点に立ったように感じます。オーストラリアの生活に慣れてきたところで平凡な日常に戻らないよう、常にアンテナを張り現地の人たちと交流できるアクティヴィティにもこれから参加していきたいです。
また、もともと旅行が好きなので他の都市やたくさんある綺麗なビーチを訪れ、コーヒー大国のオーストラリアでバリスタジョブをゲットする、資格取得など、残された期間後悔しないワーホリ生活を送れるように頑張りたいと思います!