【体験談】学校や現地での生活を通して気づいた自分のアイデンティティー

古賀 大揮さん 2018年4月18日



日本の大学を休学して、語学留学に来られた古賀大揮(Hiroki Koga)さん。語学学校では、ケンブリッジFCEコースからCAEコースまで受講。また持ち前の明るさで、現地コミュニティーやシェアハウスでもどんどん友人の輪を広げ、充実した留学生活を送られました。

どのように留学に来る事を決めましたか?


日本の大学では異文化コミュニケーションを学んでいましたが、今後、就職活動をするという時に、一体自分が何をしたいのか、どんな職業に就きたいのかがわからなくて、自問自答していました。そんな時に同じ大学の友人濵田拳生さんからパースに留学した話を聞いて、前から行きたかった海外留学に自分も行ってみようと思い、大学を休学して留学する事を決めました。


初めて訪れた街は故郷の長崎に似ていました


友人からパースは良いところだと聞いていましたが、美しい街並み、夕日が沈むインド洋のビーチ、街には新しいビルもたくさんありましたが、大きな公園もあって、そのバランスがすごく好きでした。パースはどこか故郷の長崎に似ていて、それが僕にとっては居心地がよく、落ち着ける理由だったのかもしれません。



ケンブリッジコースFCE→CAEまで英語漬けの日々!


語学学校は紹介してくれた友人も通っていた、ウェストパースにあるカプラン・インターナショナル・イングリッシュに通いました。

留学の目的の一つは、履歴書に書ける英語資格を取得する事でもあったので、日本でケンブリッジFCEコースの入学テストを受験しました。自信はなかったのですが、無事に合格!最初からケンブリッジのFCEコースに入学をする事ができました。その後にもう一つ上のレベルのCAEコースにも入る事ができ、最終的にはFCEからCAEという風に、最初から最後までみっちりケンブリッジコースを受講しました。

実際に学校が始まってからですが、留学の最初からFCEコースに入学した事もあり、授業に慣れるのに少し時間がかかりました。最初の1週間はこのままついていけるのかが、本当に不安でした。でも徐々に授業にも慣れていく事ができ、CAEコースを受講する頃には、すっかり度胸もついていたと思います。ただ、CAEコースはFCEとは比べものにならないくらいクラスメートのレベルも、授業内容も難しかったです。なので、もしCAEコースを受講したい人がいれば、まずはFCEコースから入り、その後にCAEコースに入る方がスムーズだと思います。

CAEコースのクラスメートの国籍は、ドイツ、ブラジル、コロンビア、チリ、フランス、チェコ、スペイン、日本です。カプランのケンブリッジコースは、コース開始後にすぐクラスメート同士でペアを決めて、本試験まで同じペアで授業のエクササイズなどを行います。クラスメートは皆仲が良く、一緒にBBQをしたり、意見交換をしたりしました。


ケンブリッジコースのクラスメートとBBQ

ケンブリッジコースの授業内容は教科書を使って勉強をします。リーディングの授業は知らない単語が多く、たくさんの単語を調べました。単語を勉強するのにも自分なりに工夫をし、ただ調べるだけでは確実に覚えられないと思ったので、一つの単語にも異なる意味があるので、全ての意味を調べ、それぞれの例文に当てはめて覚えました。


ケンブリッジコースのクラスメートと一緒に。

スピーキングはペアで行います。授業で行ったエクササイズは写真が3枚ある中から2つ選び、その写真について描写するという事をしました。このエクササイズでは英語力は元より、自分の意見、アイデアがないと答えられません。このエクササイズのおかげで、普段の生活でも自分の言いたい事、アイデアを他人とシェアする事ができるようになりました。



ライティングはトピックがあり、例えば『政府が地元の商品の販売を促進したい場合』どのような手段で販売促進をすれば良いか、なぜそう思うのかの理由を160単語を用いてエッセイを書くという事をしたり、形式的(フォーマル)なメールの書き方、カジュアルなメールの書き方などもエッセイの授業に含まれていました。ここでも英語力プラス、自分の意見を主張する事を学びました。

週末はどのように過ごしましたか?


毎週サッカー三昧でした!友達つてで紹介をしてもらったインドネシアサッカーチームにも毎週土曜日に参加をしていましたし、Melvilleでやっているサッカーチームでもプレーをしました。



あとは住んでいたシェアハウスがとてもインターナショナルだったので、色々な人とコミュニケーションをしました。シェアハウスに住んでいたフランス人に、『雨(Rain)が降ってるね!』と言ったら、Rainが伝わらず、少しショックでしたが、お互い英語ネイティブではない者同士のコミュニケーションの難しさも痛感し、その時にもっと勉強しようと思いました。



あとは、学生割引でパースの公共交通機関(トランスパース)を利用する事ができたので、電車の各路線の最終地巡り!という企画を一人で立てて、行ってみたりもしました。パースの郊外の景色が電車から見えて、楽しかったです!

留学をして得た事


英語という言語について芯から理解をする事ができるようになったと思います。英語は自分自身のアイデンティティー(個性)がないと話せない言語だと思います。なので英語では自分の意見、アイデアがないと相手とコミュニケーションをする事ができません。また英語圏の文化として、コミュニケーションの中で相手に意見を求める、アイデアを聞くという場面に必ず出会います。

そんな時に初めて、『自分はどういう人間で、どういう風に思うのか』という事を改めて考えました。こういった事は自分自身の事を知る上でも良い機会でしたし、今後の就職活動の面接でも役に立つと思います。




これから留学へ来る方へのメッセージ


もし今、留学しようと考えていて、それに躊躇している方がいれば、平均台を思い浮かべてください。今までの生活は平均台を誰かに歩かされているだけではないでしょうか。留学して視野を広げると、今までになかったアイデア、景色が見えてきます。新しい視野を持って、自分自身でデザインした道を歩くほうが、もっと自由で楽しいと思えます。僕は留学生活を通して、今後やりたい事、どんな職業に就きたいかが見えてきたので、就職活動を思いっきり頑張りたいと思います!