【体験談】ブリスベン留学でYES MAN卒業!「何をしにわざわざオーストラリアに来ているのか」

小笠原 健人さん 2017年12月21日


早稲田大学を1年間休学、学生ビザでクイーンズランド大学付属英語学校(ICTE-UQ)に通学をした小笠原健人さん(Mr Kento Ogasawara)。

学校の授業だけでなく、ランゲージエクスチェンジ、NPO団体への参加。空き時間を利用して、積極的に活動し、「YES MAN」を卒業することが出来たKentoさんの体験談です。


ICTE-UQに通学しました!


最初の25週間は、一般英語コース(一般英語はレベル1から6まで) をレベル4からレベル6まで受講しました。留学する前に3週間ほどフィリピンで勉強していたこともあり、英語を喋る恐怖心はないと思っていました。

しかし、最初のクラス分けテストのスピーキングテストでは、ネイティブの先生が担当したこともあり萎縮していまい、頭が真っ白になったことを今でも鮮明に覚えています。

レベル6を合格してからはEIBC(English for International Business Communication)を10週間、EAP1(進学英語コース)を5週間受講しました。

EIBCは一言で言えば、授業は会話中心の授業であったのでとても楽しかったですが、周りのクラスメイトのレベルが高かったのでついていくのにも必死でした。

私の場合、約半数のクラスメイトが母国にてフルタイムで働いた経験がある人や専攻が経済やマーケティングの学生がいたので、自分の知識や経験が圧倒的に足りていないことを実感しました。

主に授業ではビジネスを想定して、役割を決めたロールプレイを行い、スピーキングのテストの一部として与えられたトピック(企業において成功とは何か、チームビルディングとは何か)についてプレゼンテーションを3人1組で行いました。

全て英語でプレゼンテーションの意見や提案をしたり、お互いの進捗状況を確認しあったりしたので、自ずとチームの仲は深まりましたし、英語力の向上にもつながりました。




また、第4週目には授業の一環としてブリスベンにある企業や施設(サンコープ・スタジアム、マリオットホテルなど)を見学しに行きました。

マリオットホテルでは、従業員がどのように働いているかスイート・ルームの見学、ホテル裏側の見学も行うことができました。

サンコープ・スタジアムでもVIP席の見学、どのような歴史があり、どのように経営をしているかなど、従業員が親切に説明してくれたのでとても貴重な経験をすることが出来ました。

EAP1はIELTS試験対策にも特化しているので、文法や単語などの既に習ったことや自分でできるようなことを授業で扱わないため、無駄な時間が少ないと感じました。

リーディングやライティングを定められた時間内に終わらせないといけなく、宿題も多く受験勉強の時を思い出しました。 基本的に「ヨミ・カキ」を多く授業中に扱っていたので、ボキャブラリーが増えただけでなく、会話やリスニングにも生かすこともできました。

ただ一つがっかりしたこというと、多くのEAP1の学生は、大学、大学院進学のために受講していたので真面目な学生が多く、EIBCのように授業中ワイワイ楽しく勉強といった能動的なクラスではなく、先生の話を“聞く”といった受動的なクラスであったのは少し残念でした。


ICTE-UQの日本人の数


学校に入学する前は、日本人は20パーセントほどだろうと勝手に想像していましたが、実際は2月の1番初めのクラスには18人中15人が日本人留学生ということで少し驚きました。

ただ、80パーセント近くが短期留学生なので、あまり気にすることはなく単なるクラスメイトとして接していました。

特に大学の長期休みの期間である2月と9月は、日本人留学生は多かったと思います。ただ基本的に短期留学の日本人は一般英語レベル3か4から始まるので、私は9月の段階ではEIBCコースを受講していて、多国籍のクラスであったので全く日本人と接する機会はありませんでした。

私の意見としては、自分の意思次第で交流関係が決まると思うので、「何をしにわざわざオーストラリアに来ているのか」としっかり考えてみるのが、オーストラリアでの生活を充実させるコツだと思います。

受講したクラスには、主にコロンビア、中国、韓国、台湾、チリ、ペルー、エクアドル、メキシコ、サウジアラビア、イラン、フランス、イタリア、ラオス、インドネシア、タイ、モンゴル、ブラジルなどのあらゆる出身の学生がいました。国や地域によって発音やアクセントの違いがあるので、コミュニケーションを取る上で苦労することもありました。


ランゲージエクスチェンジ(Onigiri)への参加


ブリスベンに到着して1ヶ月後、 UQ(クイーンズランド大学)のwasabiという学生サークルのBBQに参加しました。その時に出会ったオージーが、週末を無駄に過ごしていた私にQUT(クイーンズランド工科大学)のOnigiriというランゲージエクスチェンジクラブを教えてくれました。

Onigiriは、毎週土曜日にQUTガーデンズポイントキャンパスで開催 している、オーストラリア人と様々な国の人たちで成り立っているクラブです。

Onigiriは主に日本語、中国語、韓国語、スペイン語の何れかが母国語の人たち、英語がネイティブの学生+英語を勉強しにきている学生が参加する団体であり、1時間半の英語クラスの後に、ランゲージ・エクスチェンジ を行います。

また英語のクラス は1〜2人英語がネイティブの方か、英語がネイティブレベルの人が講師となって、毎週違ったトピックについて話し合いを行います。

基本的に約30人ほど参加しているため、グループは8〜9人ほど。日本人(一割弱)と韓国人は語学留学生またはワーホリ、その他の国は大学生(英語を勉強というより、大学で専攻している第二言語のため、後々その国に行きたい)が参加しています。

周りの英語レベルは少し高く、ある程度自分の意見が言えないと参加して会話に入るのは大変かもしれません。多くの人が 自分よりも少し上のレベルの人が多いように感じたので、それがいい刺激となりました。

到着したものから順にグループに参加するといった方式であったため、英語レベルはミックスされていましたが、皆他の人の話を真剣に聞こうとしてくれるので、英語を喋る上で困ることありませんでしたし、自信にも繋がりました。




ローカルの友達が出来たことや 学校で習わない、友達同士のくだけた表現や単語などを勉強出来たことは、参加して良かったと感じたポイントでした。


また、ワーホリで来ている友達や大学に通っている友達を作るきっかけにもなりました。そこで知り合った友達がシェアハウスを紹介してくれ、多くの人が車を持っていたので、学校の友達とはいけないようなローカルな場所やハイキングなどに連れてってもらったので、休日をより充実させることが出来ました。


キャリスタへの参加


ICTE-UQで最初の5週タームが終了すると、2週間休みがありました。その時、何かブリスベンで自分のキャリアの為になるようなことを探していて、たまたま日豪プレストいうサイトでキャリスタというグループを見つけました。

キャリスタとは、 日本人の留学生が、日本に帰国した後に就職活動で困らないようにサポートするためのNPO団体であり 、月1回でイベント、週1回会議を行っています。

主にイベントとしては、
・BBQの開催 (ブリスベンに住んでいる日本人の横の繋がりを作るため)
・シドニーキャリアフォーラムのお手伝い
・オンライン合同説明会 (株式会社Cybozu,三菱UFJコンサルティング)
・業界分析や面接対策  など。




結局、メンバーとして半年間ほど活動しました。私は広報担当として働いていたので、どうやったらイベントに新規の学生を呼び込めるか、常連の学生を作ることができるのか、試行錯誤して集客率の改善に取り組みました 。

また、幸運なことにOnigiriに参加していたお陰で横の繋がりはあったので、Onigiriのフェイスブックページに投稿をしたり、チラシを配ったりして幅広く集客することが出来ました。

また、キャリスタの一員として働いたおかげで、自分の将来について考えるようになったことは大きな収穫だと思います。

大学の同期が就活を終えている中、一年間休学して留学している自分にとっては、自分の将来について深く考える時間を作ることができ、本当に自分がしたいことは何なのかをしっかり時間をかけて考えることができました。帰国後は、就活が控えているので悔いのない就活活動をしたいと思います。


ブリスベン留学に来て変わったこと


最初は英語(主にスピーキング)に自信がなく、ネイティブの人や英語が達者な人と話すと萎縮してしまっていたので、とりあえずイエスマンでした。

イエスと言っておけば、それなりに会話が続くと思いましたし、何かしら面白いことが起こるかと思っていました。確かに、ホームスティ先で知り会った中国人とのシェアハウス探しやエクスチェンジの人との旅行など、最初はイエスマンであることで生活も順調でした。

しかし、シェアハウスで中国の学生と関係がうまくいかず、結局、週末は毎回同じ人達と遊んで同じことをするといった、マンネリ化状態になってしまっていました。

このようなことが数ヶ月続いてから、皆についていくばっかりではなく、自分で判断をして、新しいコミュニティーを作ることや、予習をして授業に備えた方が自分のためになると思い、Yes、Noプラス自分の意見をしっかり伝えることが留学生活をうまくやり遂げることだと学びました。


今後の目標!この留学をどのように生かしたいか


一年間大学を休学し、英語を学んだだけではなく、多くの異なった国の人と話、文化を共有したことによって、改めて日本という恵まれた環境で生活していたということを感じることができました。

また、自分の無知さを痛感したのも大きな収穫です。例えば、授業中に先生がそれぞれの国の現在の問題や歴史などを話すように時間を設けてくれた時、日本人だけがうまく説明できいませんでした。

これは英語力の問題ではなくて、知識の無さが原因であると思いました。ですから、日本に帰ったらまず留学中に興味を持った分野について勉強をしたいです。

日本だけではなく世界にも視野を向けて多くの知識や経験を積んでいきたいと思います。

スタッフより

ICTE-UQは時期により日本人留学生の数は多くなります。「自分の意思次第で交流関係が決まると思うので、何をしにわざわざオーストラリアに来ているのかとしっかり考えてみるのが、オーストラリアでの生活を充実させるコツだと思います。」というKentoさんの体験談からも分かるように、自分の行動力次第で留学の充実度も変わってきます。Kentoさんの今後のご活躍が楽しみです!