【体験談】もがきながらも、挑戦し続けた休学留学〜

伊多 あゆなさん 2017年12月1日



伊多あゆな(Ms Ayuna Ida)さんは、日本で英語教育を学ぶ大学3回生。

大学を休学してパースにあるカプラン・インターナショナル・イングリッシュでケンブリッジFCEコースを受講されました。

最初は思うように英語力が伸びずに悩んだ時期もありましたが、もがいたその先で得たものはとても大きかったそうです。

パースを選んだ理由


オーストラリアへは何度か来た事がありましたが、長期で留学をするなら日本人がなるべく少ない都市に行こうと思っていました。そこでパースを初めてネットで検索した時に、キングスパークのあまりの綺麗さに、ここに行ってみたい!と思い、パースへの渡航を決めました。学校もひと目で気に入ったキングスパークのすぐ側にある、カプラン・インターナショナル・イングリッシュに通う事にしました。



目標はひとつ!


私が留学をする1番の目的は、『実践的な英語力を必ず身に付けて帰ってくる!』という事でした。英語は日本でもずっと勉強してきましたし、1番得意な科目でした。ただ文法にはとても自信がありましたが、リスニングやスピーキングとなると本当に苦手で、パースに到着した後も、お店やレストランでネイティブのオーストラリア人の話すことが聞き取れず、苦労しました。

そこで実践的な英語力を身につけるには、『ケンブリッジFCEコースに必ず入る!』という目標をたて、まずは一般英語コースから勉強をし、無事にFCEコースに入ることができました。


ケンブリッジコース担当のJess先生と一緒に。

積み重ねの日々


カプランのケンブリッジFCEコースのメンバーは、全員で15人。国籍は日本、ブラジル、コロンビア、チリ、チェコ、スイス、トルコです。カプランのケンブリッジコースはコース開始後すぐにペアを組み、コース終了まで一緒に勉強をします。カプランで行われたケンブリッジ本試験も、同じペアで受験をすることができたので、本当にこのシステムは心強かったですし、本試験での緊張が和らぎました。

私のパートナーとしてペアを組んでくれたのが、同年代のチェコからの留学生です。彼女とは学校でもパートナーでしたが、プライベートでも1番の親友になり、留学中は彼女と色々な所に出かけました。彼女は最初から英語力も高く、ネイティブのオーストラリア人とも余裕で会話ができていましたし、リスニングも遥かに私よりレベルが高かったです。今回の留学は、彼女とペアが組めた事で、たくさんの事を一緒に学ぶことができました。

実際のケンブリッジFCEコースの授業内容ですが、基本的に本試験の問題を使って授業をするので、本試験のイメージがしやすかったです。またスピーキングの練習は、クラスルームの机を全部合わせて円になって座り、当てられた人からトピックについて話すという練習もしました。『家族の誰と自分は似ているか?』や、『都市、田舎のどちらに住みたいか?』など、クラスメートと世間話をしているような感覚でスピーキングの練習をする事ができました。

そしてこの頃には自分から話すという事にもずいぶん慣れ、純粋に話すことが楽しいと思えるようになっていました。


チェコ人の親友とビーチで。

自分で行動しなければ始まらない!


一般英語コースに入りたての頃は、友達もあまりできず、英語力の伸びも感じられず、とても悩みました。学校に行くのが嫌で、落ち込んだこともあります。そんな時にカプランで出会った日本人の留学生に、『人との出会いは楽しまなければ損、自分から行動しなければ変わらないよ』と言われて、ハッと気付きました。私が変わったのはその日からです。

自分と肌の色、眼の色が違う人と話す事はまだ緊張したので、まずはランチの時間に隣に座っていた韓国人の女の子に話しかけてみました。今でもその子とは仲の良い友達です。それがきっかけで、とにかく知らない学生にもどんどん自分から話しかけていくようにしていたら、あっという間に友達も増えて、人と話す事も怖くなくなりました。ケンブリッジコースのチェコ人のパートナーも、最初は私から声を掛けて仲良くなる事ができました。


ケンブリッジコースの友達とハロウィンで。

授業以外も自主学習で勉強!

一般英語コースを受講している時は、ライティングがとても苦手で、自分で毎週ライティングの課題をこなしていました。最初は短い文で繋いでいた文章も、少しずつ長くするように書き直し、さらに自然な文になるように、先生に添削をしてもらいました。毎週積み重ねでやっていたライティングの課題が、ケンブリッジコースで本当に役にたったと思います。

またリスニングを伸ばす為にどうやったらいいかと悩んでいた所、チェコの親友が、リバーデイルというアメリカの人気ドラマが面白いよと言っていたので、リスニングを鍛えるために私も観ました。スピーキングは、とにかく色々な人と話すこと!これを毎日続けました。

留学生活で私が得たもの


日本にいる頃は、先進国の日本人というだけで、少し優位に立ったような気がしていましたが、一歩世界に飛び出すと、そんな事はなんでもないということに気づきました。発展途上国から来た子でも、私よりもずっと英語がうまくて、賢い子もいる。人の価値とは出身や国籍で決められるのではなく、その人の個性、人間性で決まるのだと気づきました。たくさんの人に揉まれて、関わりあっていく中で私が気づいた事は、今後の私の価値観、考え方にとても大きな影響を及ぼしたと思います。


ケンブリッジコースのメンバーでBBQパーティー

今後の目標とこれから留学へ来る方へ


日本に帰って、就職活動をします。まだやりたい事ははっきり決まっていませんが、パースの綺麗な街並み、自然と都会のバランスの素晴らしさをみて、都市計画、街づくりに関われる仕事も面白いかなと思っています。後は、将来英語を教えることにも関わってみたいです!

一人で留学へ来て辛い時もあったけれど、絶対にあきらめないで、挑戦してみる事!もがいて、悩むことで、進むべき道が見えてくることもあります。そしてその先には頑張って良かったと思える自分自身の成長がありました。