【体験談】お客様を幸せにしたい!バリスタ留学から見えてきたこれからの道
森 ことみさん 2016年11月8日
関西外語大学に通われていたことみさん。大学は海外留学に力を入れており、学生たちのために豊富な留学制度を設けていたそうです。3年生の秋に行くことのできる学校の留学制度で海外留学をしようと思い入学したのですが、2年生で留学準備を進めていくうち、何が本当に勉強したいことなのか、やりたいことのかわからなくなっていったようです。
ワーキングホリデーに出発するまでの葛藤や、渡豪してからの生活について、お話をお聞きしました!
何を勉強しようか見つめ直す時間。ご両親に説得プレゼンテーション!
元々留学をしたくてこの大学に入学しました。3年生の秋より学校の留学制度があり、そのために2年生のうちに英語と日本語で面接やTOEFLの点数など総合した留学試験を受けなければなりません。留学先でどんなことを勉強しようか考えた時に、ビジネスや経済の勉強や、やってみたいことが沢山ありすぎて全然決めることができませんでした。このままでは自分の中でしっかりとした志望理由も留学試験で話せない!と焦りを覚えました。念願の海外で学位留学をしたいと思っていたのでもう少し英語も伸ばして挑戦したいと思ったのと、自分が今後どんなことを勉強していきたいかしっかり考える時間を取りたいと思いました。そう考えた時に、一度大学を休学して、海外で働きながらコミュニケーション力もあげられるワーキングホリデーに出て、しっかり考えてみようと思ったんです。
ただ、当初の予定では大学3年生で大学のスカラシップ制度を利用して留学に行く予定だったので、両親からは反対されました。でも私の気持ちは強かったので、親にオーストラリアにワーキングホリデーに行きたい気持ちをプレゼンテーションしました。
元からカフェやコーヒーが好きだったのですが、色々とプランを考えている時に、インパクトイングリッシュでバリスタコースがあるということをインターネットで知りました。語学は大学で勉強していたので、語学学校に通わず働く場所をメルボルンで探し、現場で英語力も伸ばしていこうと考えていたのですが、メルボルンはコーヒーのレベルが高い街!好きな場所で働くならしっかりコーヒーの技術が必要だと思ったし、友人も学校で作りたいと、是非学校に行きたいことを一生懸命伝えました。親と約束したTOEFLのスコアもクリアし、説得することができました。
行くなら心に決めていたメルボルン。
住みやすい街だと世界中で言われているので行くならメルボルンと決めていました。街並みもヨーロッパ風で大好きなカフェも沢山あるし、動物園や美術館、行ってみたい所がたくさんありました。たまたま知人がメルボルンに住んでいて、渡豪してからシェアハウスがみつかるまで2週間くらい一緒に住まわせてもらいました。娘さんはお姉さんのような存在で、素敵なメルボルンのカフェにいっぱい連れて行ってもらい、よりメルボルンが好きになりました。
インパクトイングリッシュカレッジ、バリスタコースに入学
バリスタコースに入って、コーヒーについて全然知らなかったけれど、一から全部知識や技術を教えてくれてコースが終わる頃にはよりコーヒーが好きになっていました!今までかっこつけてカフェに入ってたけれど、今ではよりおいしいコーヒー飲みたいと思うようになったのも変化の1つです。コーヒーのことをこれからもっともっと知りたいです!
学校も、担当してくれていた先生もとても大好きです!!
カーラはお母さんみたいでいつも笑っていて優しいし、ジョティは面白くて授業が楽しいです。クラスメイトにも恵まれました。友達作りは得意な方ではないのですが、みんな温かく溶け込むことができました!コース中はプチパーティーを開いたり、サッカー大会の応援にいったり色んな思い出もできました。他のコースで英語力を上げてきている方が多かったので英語も上手でした。学校外で日本人同士で話すときも英語で話したり意識の高い方が多く良かったです!
クラスのFacebookグループがあるのですが、そこでは学校のこと以外でもカフェの情報をシェアしあったり、みんなでカフェに行く予定を立てたりしています。
味の違いが分かるようになった座学
コーヒーは好きでも知識や技術が全くなかった私にとって授業はとても楽しかったです!授業中動画でコーヒー豆の収穫からお客様の手に届くまでのプロセスを勉強したのですが初めて知りすごく興味深かったです。座学と実習は半分ずつくらいの割合でありました。座学ではコーヒーの味や風味を表す形容詞(Nutty/ Floralなど)の勉強も多くやるので単語の勉強も大切にしていました。
色んな産地のコーヒーのテイスティングをしましたが、
最初はコーヒーにフルーティーってしっくりきませんでしたが、実際飲んだ時にフルーティーな香りと風味を感じられたときは驚きました!
授業はテイスティング(試食、試飲)をしながら勉強することが多いです。コーヒーを飲んでみて、クラスメイトの中でそのコーヒーがどんな味だと思うか話し合います。
コーヒー豆自体についてのレクチャーやクラスメイト全員でクイーンビクトリアマーケットにコーヒー豆を買いに行く授業もあり楽しかったです!
メルボルンにはカフェとバーが一緒になっているお店も多いのでコース中はコーヒーだけでなく、ワインやチーズのテイスティングもしました!先生から決められた金額を渡されてグループにわかれビクトリアマーケット内で探して買いました。クラスメイトが11人がそれぞれ買った11種類のチーズが集まり、それぞれがそのチーズの産地や情報についてちょっとずつプレゼンをするのですが…私が担当したのはゴート(ヤギ)チーズ。癖があり、クラスメイトには不評でした。笑
0から鍛えるコーヒー実習
授業が始まった最初の2週間ほどは施設の充実している州立専門学校、ウィリアムアングリスで徹底的に実習をしました。とにかくここでたくさん作って徹底的にコーヒーの作り方の基礎を叩き込みました。マシンの使い方には徐々に慣れます!実習最終日には全メニュー作らなければいけないので緊張しました!ラテアートのやり方は学校で習いました。最初はハートマークを描くところから始めます。ロゼッタと呼ばれる模様は難しいです!練習しているうちにだんだん上手になっていくのが成果に表れててきました。
コーヒーの街メルボルン、様々なお客様のオーダーに対応
コーヒーの好みは本当にひとそれぞれ。スキニーミルク(低脂肪牛乳)やソイミルク(豆乳)にミルクをチェンジする人がいたり、コーヒーにミルクを入れずに別添えにする「ホットミルクオンザサイド」というのもあります。最近のオーストラリアのカフェの風潮ではコーヒーの温度を”あったかい”くらいで出していることも多いですが好みで熱いコーヒーをオーダーする人(エキストラホット) もいるんですよ。
ストロング、ウィークなどコーヒーの強さを加減するのは難しいです!
3つの場所でワーキングエクスペリエンス
学内カフェ「インプレッソ」/学内カフェで実践販売!
週3回学内カフェで実習をします。学校の休み時間は混雑するのでプレッシャーですが、自分でオーダーをお客様より直接受けて、作って渡す…コミュニケーションが色んな人ととれたのが楽しかったです。学内カフェのメニューはラテ、モカ、カプチーノ、ロングマキアート、ショートマキアート、ロングブラック、エスプレッソ、チャイラテ、ホットチョコレートと様々。
このカフェで働いていると知らない先生もいっぱい話かけてくれ、そんな雰囲気も大好きでした!卒業してしまいましたが、11月にまたボランティアで働こうと思っています。
ベイクショップ/ウィリアムアングリスの中にあるテイクアウェイ専門のケーキコーヒー店
お客様よりお金を頂いて提供するので自分の作るコーヒーのクオリティにより気をつけることができるようになりました。本物のお店で働くことで、良い意味で現場の緊張感が味わえたと思います!お店によってコーヒーを作る方法が若干違ったりするので、現場を直接見ることは良い勉強になりました。
ハモダバカフェ
初めてここのカフェで働いた時、お店はすごく忙しくて100杯以上作りました。
作っているとどんどんオーダーたまっていくのでとっても焦りました。でもスピードも大切なのでその練習ができたのは本当に良かったなと思いました。
自分が目指したいものが見えてきた‥!
自分の専攻や進路についてじっくり考えたいと思いワーキングホリデーに来ましたが、こちらで生活していて自分のやりたいことはホスピタリティだと思うようになってきました。学校での様々な経験を通し、お客様とコミュニケーションを取ることがとても好きだと改めて気づきました。相手のことを想ったおもてなしをしてお客様に幸せになってもらいたいなという気持ちに改めて気づけたのも良かったです。帰国するまでチャレンジし続けたい
来年4月くらいまでオーストラリアにいる予定です。学校が終わったのでこれからはカフェでバリスタの仕事を見つけて働く予定です!メルボルンは見どころが多いので休みの日には色んなところに観光も行きたいです。今はグレートオーシャンロードが気になっています。
仕事だけでなくボランティアもしてみたいです。日本語が全くわからないけれど日本に興味があるローカルの人に日本語を教えたりしてみたいです♪
ことみさんからのメッセージ
日本にいる友達にもオーストラリア行きを悩んでいる人が結構います。なのでこちらの生活について聞かれることも多いです。海外に一人でいくの大変なことって思うかもしれませんが、できないことではないです!海外で生活すること、勉強することは自分次第でどんどん成長できるチャンスがあると思います。私はこちらで親から離れ、色んなことを一人で英語で対応しなければならないので生活面の自立、また責任感も強くなったように思います。学びたいことがあれば学べるチャンスがたくさんありますし、好きなことに向かって頑張れる機会がいっぱいあります!
スタッフより
笑顔がとっても素敵なことみさん。自分が本当に進むべき道を探すべく渡豪されましたが、発見できた事はこれからの進路のこと以外にも多くあったようですね。
こちらのお話を聞いた後、直接弊社までカフェでの仕事が決まったことを報告しに来てくれました。お客様とのコミュニケーションスキルが重視されるため、なんとグループ面接を1時間半して決まったそう!
英語力もコーヒーのスキルもしっかり身につけられ、これから大好きなカフェで忙しくも楽しみながら充実した日々を過ごされる様子が目に浮かびます。ことみさんの美味しいコーヒーとホスピタリティで沢山の方を幸せにしてくださいね!