【体験談】理想の先生に出会えた!TESOL留学
西野 麗子さん 2016年1月20日
留学をされたきっかけを教えて下さい。
教員になる前に、留学とホームステイをどうしても経験したかったことが一番大きな理由です。大学時代に留学の機会を逃していたので、時間のある今しかないと思いました。
【IH】を選ばれた理由を教えて下さい。
シドニー中心に学校選びをしていたことと、学びたいコースを提供していたことが大きいです。もともとJ-Shineコースを受講しようと考えていましたが、英語の教員免許を持っていたのでTESOLの方がより実践的だというアドバイスをもらい、それに加えて入校のタイミングと学校の評判を見てIHを選びました。
歴史的建造物のキャンパス
コースでは、どんな勉強をしましたか?
前半の4週間は理論コースで、授業の手順(順番)や気を付けなければならないこと(文化の違いや生徒間の関係)を重点的に学びました。はじめの1週間はとても覚えることが多く大変でしたが、先生や先に入学していた学生さんたちに質問しながらコースのスピードに慣れていきました。
このコースでは毎週新しい学生が入学してくるので、学生間で教えあったり、確認したりながら学ぶのが盛んです。私も2週目から新しく入ったほかの学生に教えることで、理解を深めていきました。
毎週金曜日には3~4人ずつのグループに分かれて、45分の模擬授業を行いました。生徒役はほかのグループの学生がします。1つの授業を4つに分けそれぞれが担当するのですが、何を中心に教えるのかなどをグループで話し合わなければいけないので、結構大変でした。
後半の4週間は、IHで無料で開講されているクラスで45分の授業を実際に行います。計8回、週2回のペースで進みますが、それまで3分の1もしくは4分の1でよかったものを、一人で作るのはとても楽しくもあり忙しくもありました。実際に世界中から来た生徒を相手にするので、前半での模擬授業のようにスムーズにはいきませんが、そこがまた新鮮で面白かったです。
授業後には毎回反省の時間が設けられており、自分ではどうにもできなかったところや疑問などを学生や先生と一緒に考えました。自分の授業がない日には、他の学生たちの授業を観察し、良かった点や改善できる点を探しました。1日に2~3人が授業を行います。
前半の模擬授業も、後半の実践授業も、事前に先生に相談する時間が設けられています。後半の実践授業では前日に相談の時間があったので、それまでに具体的に考えておくと、先生も具体的なアドバイスをくれました。
授業とは別に課題もありました。課題がない一つの前半の週を除いて、前半に3つ、後半に3つあります。自分の考えを述べる課題や、教える文法事項の分析、授業の構成などそれまでに学んだことの良い復習になりました。オンラインでの課題も復習用に少しありました。
1週間のタイムテーブルを教えて下さい。
最初の4週間は午前中に、後半の4週間は午後からなので大きく過ごし方が異なります。
【前半】7時にステイ先を出て1時間かけてシティの中心部にある学校に行き、8時30分から授業を受けます。授業は大体3部構成でそれぞれの間に20分くらいの休み時間があります。火曜日から木曜日の最後の1時間は金曜日の授業の準備に充てられていました。
通常は13時30分くらいに授業が終わるので、放課後は学校のパソコン室に残って課題をしたり授業準備をし、それが終わったら15時頃からシティを散歩したりカフェや図書館にいったりしました。18時くらいにバスに乗り、20時頃ホストと夕食をとり、そのあとは、授業準備や課題の続きをして、23時ごろ寝ていました。終わらず1時くらいに寝ることもありましたが…。平日は1日授業外で5時間くらい勉強していたと思います。
【後半】学校には13時30分までに行けばよかったのですが、大体授業準備が終わっていないため朝から学校か図書館に行って準備をしていました。16時30分くらいに実践授業が終わり、そのあと30分くらいの休憩を経て反省会です。大体1時間くらい話し合いました。そのあとは、翌日に授業を控えている人は先生と相談を行い、それ以外の人は帰るか、学校に残って課題や授業準備をしていました。20時くらいに帰宅しホストと一緒に夕食を食べ、それからまた課題や授業準備に取り組みました。後半は平日6~7時間くらい課題や授業準備に充てていました。
【土日】普段勉強中心の生活だったことと、シドニー滞在が2カ月という短い期間だったという理由で、土日はビーチやマーケットなどに毎週出かけました。特に前半の4週間はほとんど勉強しませんでした。それがとても良い息抜きになったと思います。
後半の4週間は、土曜日にクラスメートと図書館に集まって授業についてアドバイスし合いました。日曜日は授業の準備で1日過ごすことも多かったのですが、ホストが「家にこもっていてはきついだろう」とビーチに連れて行ってくれたこともありました。
学校の近くのカフェでいつも買っていたギリシャヨーグルト
先生のサポートや学校の設備はどうでしたか?
前半と後半でそれぞれ違う先生だったのですが、若くてとても熱心な先生方でした。こちらが質問内容を具体的にすればするほど、先生方も親身になって考えてくださいました。どちらもオーストラリア出身ではなかったので、ノンネイティブのぶつかる壁やその対処法、考え方なども教えてくれ楽しかったです。他の先生たちも概ねフレンドリーな方ばかりでした。
スタッフの対応もとても親切でした。学校には自販機や冷蔵庫、流し台などがあり、時々お湯を沸かしてティーバックで紅茶を飲むこともありました。学校の近くにはカフェがいくつもあり、お昼ごはんの調達もスムーズにできました。またパソコン室の設備も充実していたので、便利でした。
IHで勉強をして良かった!という授業やポイントを教えて下さい。
「こんな風になりたい」と憧れる先生と出会えたことが、一番IHに来てよかったなと思ったことです。先生からはフィードバックをしっかりしてもらえたので自分の強みや取り組むべきところを的確に知ることができました。
また、毎週新しい生徒が入学して来るシステムは、学生間で評判がバラバラではありましたが、私は教え合うことができるという点でとても良いと思います。
学校の場所も、IHを選んでよかったと思う点です。周囲はオフィスが中心にあり、割と静かだったので集中して学ぶことができました。また先に述べたとおり近くにカフェがたくさんあることと、QVBやタウンホールもすぐ近くにあったので息抜きにちょうど良かったです。
TESOLのLucas先生
シドニーで勉強をして良かったことはどんなところでしょう?
思っていた以上に国際的な都市で、色んな料理を食べることができたこと、日常生活の中で自分がアジア人であることを気にしなくてよかったこと、そして何より、ビーチへのアクセスが簡単なことがよかったです。ビーチと言っても、普段着でぼーっとベンチに座っているだけも気分が安らぎました。またシドニーでは毎週何かしらのお祭りやイベントが開催されていたので、遊びに行く場所にも悩まなくて済みました。
留学中に感じたことや変わったことはありますか?
シドニーにいても頑張らなければ英語は伸びないということに気が付きました。
学校は母国語が禁止されていましたが、すこし気が緩んで日本人のクラスメートと日本語で話してしまったり、ステイ先でも日本語でインターネットをしたりと、誘惑は沢山あります。それに気が付いてからは、ホストと一緒にテレビを見たり、「英語でこんなときどういうんだろう」という疑問が自分の中で起こった時にはすぐに調べて、実際に使ってみるように心がけました。
今回の留学を今後どのように活かして行きますか?
自分の英語のレベルを上げ教師としての経験を積んだ後、もう一つ上のレベルの英語教員資格を習得しに、もう一度シドニーかイギリスに留学したいです。
これから留学を考えている方へメッセージをお願いします。
このコースはかなり忙しいので、「何となく」という理由では、きついかもしれません。英語で英語をどう教えるのか興味がある人にとってはとても面白いと思います。2カ月は本当に一瞬なので、1日1日をしっかり過ごして楽しんでくださいね。
ノートパソコンは持ってきた方がいいです。学校にもパソコンはありますが、自分のパソコンがあるとどこでも作業ができるからです。
また、教材費の中にコピー代も含まれていますが、数に制限があり、それを超えてしまうと$5払わなければなりません。このコースはたくさんコピーやプリントをします。両面印刷したり、フィードバックとして先生が書いてくれたものは修了時にもらえるのでコピーしないなど、紙の節約も心がけた方が気分が良いです。
いつも通っていた州立図書館
スタッフより
日本に戻られてからは、プライベートレッスンで教えている生徒さんに英語でのレッスンを組み込んでいらっしゃる麗子さん。生徒さんは英語で教えられることにまだ慣れないようですが、いつの日か「麗子先生の授業を受けておいてよかった」と思う日がやってくると思います。
これからも日本の学生さんに使える英語や海外での生活を沢山教えてあげて下さいね!