【体験談】初志貫徹。充実したワーキングホリデーだった!

柴田 慶さん 2015年5月29日


思い描いていたワーキングホリデーとは違ったスタート

日本では美容師として9年間勤務した後、2014年の5月にオーストラリアのゴールドコーストに到着しました。

ワーキングホリデーでは、外国でお金を貯めて世界中を旅するために英語を絶対伸ばしたい!新しい環境にチャレンジしたい!という強い気持ちで来ました。

海がすぐそばにあるという生活に憧れてゴールドコーストに来てみた。楽しかったけど、日本人がたくさんいて日本の環境とあまり変わらないなあと思いました。その頃は英語は全然できなくて、「Which」という単語も「Can I have?」も知らなかったので、いつも日本人と一緒に生活していました。

その環境を脱出したくて、ブリスベンへ出発。そこで見つかった仕事がバンダバーグのファームジョブ。ブリスベン到着後2日たってすぐバンダバーグへ移動しました。

ところが、バンダバーグでは事前に聞いていた給料と違い、騙されたことに気づき、このままここで仕事をしていてはダメだと思い、ネットで見つけたシドニーの美容院の仕事を頼りにシドニーへ向いました。オーストラリア到着1ヶ月の間にめまぐるしく環境が変わってしまい、オーストラリアを好きになれないままでした。

シドニー生活

美容師としてシドニー生活をスタートさせ、やっと安定した日々を過ごすことができました。楽しかったけれど、英語だとお客様の言っていることが分からないからその通りに出来ないことがあり、本当に悔しかった。日本語だとできるのに、、、。そういう時は、終わった後に先輩に常に聞いて学んでいきました。

4ヶ月たったら特にコミュニケーションが取れないということが無くなり、自分についてくれるお客様も増えていったことは嬉しかったですね。けれど、ジャパニーズヘアサロンだったので日本人、アジア系のお客様が多く、英語が聞き取りやすい、オーストラリア人のお客様の英語は聞き取れないことが多いということにも気づいていました。

お客様も自分が英語がしゃべれなくても寛容だったし、スタッフも全員日本人だったので分からないことは日本語で聞けていましたから。
友達もいっぱいできたし楽しかったけれど、英語を伸ばしに来たという当初の目的を思い出し、次にどこに行こうと考えた時に、シドニーより日本人の少ないパースにしようと思いました。

シドニーを離れる前に、シドニーシティから電車とバスを乗り継いでで5時間のオレンジという街に牧場を持っているオーストラリア人のお客様から、近所の人の髪を切ってくれない?と誘われて1週間滞在しました。その間近所の子供達と遊んだり、牧場のお手伝いをして1週間過ごしました。美容院からのつながりで貴重な経験をしました!



パース生活

パースに来たら、全てが違っていました。シドニーでは日本語の仕事がいくらでもあるけれど、パースで仕事を探すならまず英語が話せないといけない。英語力は必須だなと。
英語環境に身をおくために来たので、ちょっとストイックに生活をしようと日本語環境でない仕事を探しました。歩きまわって40軒ぐらいの美容室に履歴書を配り、直接履歴書を渡した美容院の一つで仕事が決まりました。
初日はとても忙しく、その日からお客様を任されました。その時にシドニーの美容院で経験を積んでおいて本当によかったと思いました。

働きはじめの頃、一度ボスともめたことがありました。お客様から聞いた希望のヘアスタイルが似合わないと思ったので、ちょっと長めに切るからそこから修正していきましょうと提案。そのまま切っていると、「こんな長いスタイルじゃない」と横からボスに言われ、「お客様に説明したから大丈夫ですよ」「いや、もういいわ。あなた下がりなさい」と言われて、お客様が帰った後に「あなたにはがっかりした」「いや、自分は理解していた」ともめ、「あなたの英語力には足りないところがあったわよ。他のお客様はハッピーで帰ったのでもう少し様子を見ましょう」とセカンド・チャンスをもらいました。


それでも最初の1〜2ヶ月は仕事に行くのがイヤでした。シャンプーも丁寧に、カットもカウンセリングをしながらやっていく日本と違い、こっちはさっさと終わらせるのも納得ができなかった。でも、それは自分がオーストラリアに日本の文化を持込んでいたと気付き、今では自分のお客様は自分の好きなようにして、それ以外のお客様にはオーストラリアの文化に合せて対応できるようになりました。自分でオーストラリアの文化を受け入れて咀嚼できるようになったなあと思います。



英語力と今後の自分

最初の3ヶ月ぐらいメモをポケットに入れて、人に聞いたり調べたりしたことは必ずメモをとって後から勉強していました。人とコミュニケーションを取るのが好きなので、色々な人と話して友達もたくさんでき、英語力はメキメキと伸びていきました。「Canの過去形はCould」ということも知らなかった自分が、今はオーストラリア人のお客様にもすっかり慣れて仕事ができるようになりました。



僕のオーストラリアでのワーキングホリデーもそろそろ終わり。日本出国前に勝手に想像していた外国感が無くて、最初はオーストラリアが嫌いでした。でも今はオーストラリアを出たくないと思っている自分に驚いています。過ごし方によって自分がその土地を好きになるかどうか決まること実体験しました。今後はパースからシンガポール経由でアジアを周り、ネパールのボランティアに行く予定です。その後はニュージーランドとカナダ、ドイツにワーキングホリデーを計画しています。
そして32歳で世界を巡る旅を終えて、それからの人生を決めていく予定です。

スタッフより

これからアジアを周遊し、他の国でもワーキングホリデー予定の柴田さん。どこの国でもきっと自分を大切にして、努力して、でも楽しみながら色々な体験をしていくのだと思います。

ちょっとカジュアルな見た目とは違い、結構骨のある柴田さん。これからの活躍も楽しみです!