最終更新日:
2012年になってCEFRという言葉を耳にする機会も多くなったのではないでしょうか?
あのNHK英語講座でも今年2012年よりCEFR基準を導入しています。
※2012年度からNHK英語講座が導入する新基準CEFRとは?
http://eigoryoku.nhk-book.co.jp/cefr.html
CEFR(セファール)とは、「Common European Framework of Reference for Languages」の略称で、ヨーロッパ言語圏で広く使われ始めている語学レベルの指標を示す国際標準規格として幅白く導入されてきています。
CEFRの特徴は「言葉を使ってできることを」を基準にA1レベルからC2レベルまで段階的にレベル分けされています。言語能力を実際に「聞く、話す、読む、書く」ことができる技能の達成度を重視するという考え方です。
難しい | レベル | 出来ること |
---|---|---|
↑ | C2 | あらゆる話題を理解して、細かい意味の違いも表現 |
・ | C1 | 複雑な話題を理解して、明瞭で論理的な表現 |
・ | B2 | 社会生活上の幅白い話題を理解して、自然な会話 |
・ | B1 | 身近な話題を理解して、医師と理由を簡単に表現 |
↓ | A2 | 日常の基本表現を理解して、簡単なやり取り |
やさしい | A1 | 日常の簡単な表現を理解して基本的なやり取り |
このCFER基準ですが、例えばフランス国内の高校で教える英語,ドイツ語、アラビア語、中国語等の9言語をCEFRに準拠すべきとされています。またEU圏では、長期滞在ビザの申請者に対して、その自国語を話す能力を要求する場合の基準にドイツはB1以上、フランスはA1以上という具合にCEFRを基準にしています。
英語については、現在ケンブリッジ大学を中心に、English Profile を取りまとめる作業が進められていて、CEFRは、世界最大の経済圏であるEUにおいて言語運用能力の共通規格として通用しています。
世界各国で使われている英語検定の中で認知度の高いケンブリッジ検定、IELTS、TOEFL だとCEFRでどのレベルになるのか?は以下の表をご参考ください。おまけでTOEICもつけましたが、TOEICは独自に調査した相対評価になり「TOEIC785点だからCEFRのB2だ!」となるわけではないのでご参考までに。
CEFR | ケンブリッジ検定 | IELTS | TOEFL(IBT) | TOEIC |
---|---|---|---|---|
C2 | CPE grade A, B or C CAE grade A | 8.5 to 9.0 | 無し | 無し |
C1 | CPE, CAE grade B or C FCE grade A | 6.5-7.0 to 8.0 | 100+ | 490 – 495 (listening) 495 (reading) |
B2 | CAE, FCE grade B or C | 5.5 to 6.0-6.5 | 87 to 109 | 400 – 485 (listening) 385 – 495 (reading) |
B1 | PET | 4.0 to 4.5-5.0 | 57 to 86 | 275 – 395 (listening) 275 – 380 (reading) |
A2 | KET | 3.0 to 3.5 | 無し | 110 – 270 (listening) 115 – 270 (reading) |
A1 | 無し | 1.0 to 2.5 | 無し | 60 – 105 (listening) 60 – 110 (reading) |
履歴書にCEFRでB2とか、A1 など記載する日は近いかも知れません。このCEFRはあくまでも言語能力の指標ですが、この指標に沿う英語力検定試験としてケンブリッジ検定やIELTS のポイントを得ておくことはとても大事です!
オーストラリアの各語学学校では、このCEFR基準を各コースの参考・導入している学校もありますので詳細をご希望の方、ぜひお問合せください。