アデレードの公共交通機関

アデレードの交通機関は電車、バス、トラムがあり、市内〜郊外まで公共の交通機関を使って行くことが可能です。
車を持っていなくても公共交通機関の利用で快適にアデレードライフを満喫できます。

アデレードの交通機関は、オーストラリアの中でも意外に正確に運行していますが、日本と違って電車もバスもトラムも少し遅れる場合があります。大らかなオーストラリア人達は多少の遅れはあまり気にしないので、豪に入っては豪に従えの精神が大事です。

バス、電車、トラム（路面電車）ですが、その全てはアデレードメトロ（Adelaide Metro）と呼ばれる機関で管理されています。
同じチケット、同じ料金なので、利用する公共交通機関によってチケットを変えたり、違う料金だったり、、という事はありません。
アデレードの交通機関は、事前にチケット購入が必須になっています。
例えば、バスの乗車時に運転手から現金でチケットは買えない、システムです。
つまり何かしらのチケットを事前に用意しておく必要がありますので、下記に詳しく説明します。

乗車時に、車内にある黄色いチケット検査機器（バリデーター）にカードをタッチして乗車します。
タッチは乗車時の1回のみです。降車時にタッチする必要はありません。

なぜか？と言うと、アデレードメトロでは、乗車距離での料金計算ではなく、1回乗車で計算されます。つまり距離は関係ないんですね。
例えば、市内のバス停から5〜6分ほど郊外に移動で5つのバス停を移動しても、30分ほど郊外に23〜25ほどのバス停の乗車でも料金は一緒です。

また、乗車毎に精算（日本のSuicaのようにリチャージ式）するタイプ、1日または14日、28日乗り放題パスとあります。

乗車には 3つ の方法があります。

（1）メトロカード
（2）クレジットカード、スマホ決済（Apply Pay, Google Pay）
（3）メトロアプリ Buy & Go（2024年2月から新サービス）

以下にそれぞれ解説します。

アデレードメトロカード

最も一般的、且つ、流通している交通カードで、バス、電車、トラムで利用可能です。

一般成人が利用するレギュラーカード、フルタイムの留学生が利用できる割引コンセッションカードとありますが、それぞれシングル（1回乗車毎の精算）と 14日または28日乗り放題の 精算タイプが異なる2種類あります。

留学生が利用できる学割チケット Concession (コンセッション）の 乗り放題（14日パス、28日パス）はメトロカードのみ利用可能です。

メトロ・レギュラーカード
青色のカードです。一般成人用です。ワーキングホリデーで学校に通学していない方はこのカード利用になります。 1回乗車毎に精算するタイプのカード、14日＆28日乗り放題のカードがあります。

メトロ・コンセッションカード
緑色のカードです。フルタイムで学校へ通学している学生で、語学学校の発行する Tertiary Student Card を持っている方、TAFE・大学生（アデレード大学、南オーストラリア大学、フリンダース大学）の学生証をお持ちの方のみ 利用可能です。 1回乗車毎に精算するカード、14日または 28日乗り放題のカードがあります。

クレジットカード、スマホ決済（Apply Pay, Google Pay）

VisaかMaster のタッチ決済機能付き（デビットカード可）であれば、バス、トラムであれば メトロカードがなくても乗車できます。（電車はアデレード駅からの乗車のみ利用可）
またはスマートフォンでのタッチ決済（Apply Pay、Google Payで Visa かMasterでの登録）可能な方であれば、スマホをかざすだけで乗車可能です。

シングル（1回乗車毎の精算）のみです。

料金は、メトロ・レギュラーカードと同じで、普段からレギュラーカードの利用者はクレジットカードだけでも大丈夫！もちろんシングル利用なので、2時間内は無料で乗り換え可能です（クレジットカードの場合は、乗り換え時も同じカードでタッチ、同じスマホでタッチしてください）
クレジットカード、スマートフォン決済では、コンセッションと 14＆28日乗り放題パス は利用できません。

Buy & Go チケット

2024年2月より新しく始まったサービスで、バス、トラムで利用可能です。（電車はアデレード駅からの乗車のみ利用可）
スマートフォンのアプリで、チケットを購入・管理して、乗車毎にアプリからチケットを選択・QRコードにて乗車するタイプです。

アプリ上で購入できるチケットは以下。

・レギュラー オンピーク シングル（1回乗車） ・レギュラー オフビーク シングル（1回乗車） ・レギュラー ワンデイ（1日乗り放題） ・コンセッション オンピーク シングル（1回乗車） ・コンセッション オフビーク シングル（1回乗車） ・コンセッション ワンデイ（1日乗り放題） ・学生（18未満）オンピーク シングル（1回乗車） ・学生（18未満）オフビーク シングル（1回乗車） ・学生（18未満）ワンデイ（1日乗り放題） ・3日トラベルバス（3日乗り放題）

アプリ上で欲しいチケットを購入（VisaかMasterカードが必要）し登録。
↓
乗車の際、アプリ上で買ったチケットを選択
↓
スマホ画面上のQRコードをチケット検査機器（バリディエーター）にかざす





利用者の生活スタイルで 毎回乗車毎の精算か、14日＆28日乗り放題パスかは変わります。
料金比較していきますが、まずは毎回シングル料金で利用する場合、乗車する時間で料金が変わります。（1日、14日、28日乗り放題を除く）

メトロレギュラーカード
オンピーク　1回乗車 4.25ドル オフピーク　1回乗車 2.40ドル
メトロ コンセッションカード
オンピーク　1回乗車 2.05ドル オフピーク　1回乗車 1.20ドル

留学生の場合、14日乗り放題パス、28日乗り放題パスが利用できますので、こちらの料金もみていきましょう

メトロコンセッション 乗り放題パス
14日乗り放題 33.70ドル 28日乗り放題 56.10ドル

＊上記はすべて 2024年3月時点での料金です

（例）フルタイムの語学学校の学生で、メトロコンセッションを利用したい
月〜金で通学、朝は 8時30分 までに学校へ登校、午後1時過ぎには学校が終了して3時までには帰宅している。週末の土日は、必ず1回は買い物や遊びにいく。 平日 往路：午前（朝8時59分までに乗車） → 2.05 X 5回 ＝ 10.25ドル 平日 復路：午後（午後2時59分までに乗車) → 1.20 X 5回 ＝ 6ドル 週末 往復： 1.20 X 2回 ＝ 2.4ドル 1週間の合計： 18.65ドル 4週間（28日）の合計 ： 74.60ドル ＊上記は最低の利用回数での計算なので、もし週末2日とも出かける、アルバイトをしている（帰宅時はオンピーク料金）などだともう少し交通費がかかります。
上記、毎日シングル利用に対して、28日乗り放題パスを利用した場合 4週間（28日）の合計 ： 56.10ドル(1日約2ドル！しかかからない) この学生の場合は、メトロ・コンセッションカードで 28日乗り放題パスを利用するのが1番オトクな計算になります。

各学生の生活スタイルでも何か1番お得か？は変わってくるので、交通機関の利用回数、利用時間、など計算して1番自分にあったものを利用しましょう。

市内･郊外と網の目のように通っているので慣れてしまえばとても便利。バスの正面にバスの番号と目的地が書かれています。自分の目的地を通るか判らない時は運転手さんに尋ねてみましょう。

アデレードのバスの乗り方

①乗りたいバスが来たら腕を前方に出して運転手さんに停まってもらうよう合図を出す。
②前方の入り口から乗車する
③メトロカード（またはクレジットカード）をタッチ、 スマホアプリで画面にチケットQRコードを表示QR

　　

④降りたい場所の手前でバスの中の手すり等にある停車ボタンを押すと『次のバス停で停車します』というランプが光り、次のバス停で停車してくれるので、バスの後ろのドアから降車。（この際メトロカードのタッチは必要なし）
バスを降りるときに「Thank you」とバスの運転手さんにお礼を言う方が多いです。

アデレードにはバス番号98A,98C,99A,99Cというシティ内を巡回する4種類の無料バスがあり、朝7時から午後8時まで30分間隔で走っています。気軽に乗車することができ、市民の交通の足として活躍しています。バスルートはに市内を１周するラインの99系と、ノースアデレードまで行くラインの98系があります。

シティからグレネルグビーチまで続いており、シティ内(エンターテイメントセンターからサウステラス)とグレネルグビーチ付近は無料で乗ることができます。

アデレードの電車はシティのアデレード鉄道駅（Adelaide Railway Station）を中心に南北に広く走っています。路線が多くないので、迷うことなく乗りこなすことができます。
アデレードシティ内にある電車の駅は１つだけでノーステラスにあります。

アデレードのバス・電車・トラム情報はアデレードメトロのウェッブページにてチェックすることができます。まずはこちらのアデレードメトロのサイトにアクセス！

メトロカードへのリチャージ、28日乗り放題パスの更新はすべてアデレードメトロのウェブサイトからカード登録をすることで利用可能です。

アデレードは公共交通機関がとてもわかりやすく出来ています。
またフルタイムの学生であれば、ビザが関係なく学生期間の間に、割引コンセッションの利用もできますので、公共交通機関をうまく利用していろんな所に出かけてみましょう！