パースの公共交通機関
パースの電車、バス、通勤通学用フェリーはTransperth(トランスパース)が運営しています。これらの乗り物は、共通のスマートライダーという共通ICカードで利用できます。パース市の中心から放射状にサービスエリアが9ゾーンに分けられており、移動したゾーン数で料金を支払うシステムですが、2025年2月現在、2ゾーン〜9ゾーンは同料金です。また、2セクションという、短い移動距離の場合に適用される区間があるほか、市内の中心部には無料で移動できる区間もあります。
あらかじめ運賃を知りたい場合は、自分が行きたい場所のゾーンをゾーンマップで確認してみましょう。
【何回乗っても同料金の条件】
1〜4ゾーン:同じゾーンで2時間以内に複数回乗り降りする場合、初回の運賃の支払いのみで2回目以降は無料で乗れます。
5〜9ゾーン:同じゾーンで3時間以内に複数回乗り降りする場合、初回の運賃の支払いのみで2回目以降は無料で乗れます。
2セクションのみ、毎回運賃の支払いが必要です。
スマートライダー -SmartRider-
スマートライダーはパースの公共交通機関すべてに利用できるICカードです。購入はパース市内の駅やバスステーションに併設されているトランスパースインフォセンターで購入できます。
カード購入代金は6週間以上フルタイムで通学する留学生はConcessionという学生料金で5ドル、一般は10ドルで、これに運賃分を追加して支払います。このスマートライダーを利用すると、現金で切符を購入するより10%〜20%安くなります。乗り換え時もそのままスマートライダーをかざすだけ。バスでも電車でも、移動が簡単になります。
運賃を追加したい場合はトランスパースインフォセンターや、駅のAdd Valueと書いてある券売機の他、自分が登録した銀行口座・クレジットカードからの自動引き落とし設定もでき、自動引き落とし設定にするとさらに運賃が安くなります。乗車時にスマートライダーを機械にかざすことをTag on、降車時にかざすことをTag offといいます。
注意点は、Tag onを忘れると100ドルの罰金。Tag offを忘れると1日分の乗車運賃を翌日チャージされてしまうこと。また、学生料金で利用される方は、必ず学生証と一緒にスマートライダーを持ち歩きましょう。
パースバス -Perth Buses-
パース市内とその近郊はバスの路線が充実しており、もっとも手軽な交通手段といえるでしょう。
シティのメインターミナルは、Wellington Streetのパース駅の隣、Perth Busportと呼ばれるバスステーションと、主に南方面へ行くバスが発着しているMount Bay RoadのElizabeth Quayバスステーション。
路上のバス停では、乗りたいバスが近づいてきたら手を上げて合図し、乗車はバス前方の扉からとなります。スマートライダーを使用する場合は、乗車時に運転席近くの機械にカードをかざすと乗車記録がカードのチップに残ります。スマートライダーが無い場合は運転手に目的地を告げて運賃を支払います。(ただし、現金のみ利用ができ、お釣りは出ません)
降りたいバス停が近づいてきたらボタンを押して知らせ、バス中央のドアから降車します。その際、スマートライダーで乗車した人は下車時にも出入り口付近にある専用機械にカードをかざし記録を残します。日本のようにバス停に名前が付いていないので、◯◯通りを曲がったらボタンを押す、◯◯の建物が見えたらボタンを押す等、前もって準備しておくとよいでしょう。
無料のキャットバス-Cat Bus-
パース、ジューンダラップ市内中心には無料のCAT(The Central Area Transmit)バスが循環運行しています。パースはレッド、イエロー、ブルー, グリーン、パープルに色分けされた5ルート、ジューンダラップはレッド、ブルー、イエローとルートの違うキャットバスが無料で走っているため、通学、市内観光の際にもオススメの移動手段です。
キャットバスに乗る場合は、スマートライダーをTag on、Tag offする必要はありませんが、降車前にボタンを押して次のバス停で下車することを知らせる必要があります。
電車-Perth Train-
パース駅、パースアンダーグランド駅発着の電車は、ヤンチェップ線、フリーマントル線、ミッドランド線、ソーンライン線、アーマデール線、マンジュラ線、エアポート線の7路線。スマートライダーが利用できる他、切符はホーム備え付けの券売機で購入できます。ただし、お札が使えない駅もあるので注意しましょう。改札の無い駅もまだ多くあります。改札が無い駅ではスマートライダーをかざす機械がプラットフォームにあるため、忘れずにTag on/Tag Offをしましょう。車内検札が厳しく、無賃乗車者には罰金100ドルが課せられます。
駅やプラットフォームには案内モニター(駅によっては案内板)が設置されており、案内モニターで出発時刻やプラットフォームを確認します。
各駅停車ではない電車や、一つのプラットフォームに異なる路線の電車が入ることもあるので、電車に乗り込む前に、目的の駅で止まる電車なのかを確認しましょう。
夜7時以降は電車の本数がぐっと減ります。乗車時間を確認し、行動するようにしましょう。
フェリー -Perth Ferries-
パース市内と対岸サウスパースを結ぶ交通機関です。サウスパース、スワンリバー沿いでのバーベキューやパース動物園に行くには便利です。スマートライダーが利用でき、運賃もバス、電車と同じ。フェリーも市民の手軽な通学・通勤手段です。
ゾーン-Zone-
パースの公共交通機関はどれもゾーン制になっています。乗車する駅から降車する駅の距離で料金が変わります。ゾーンは無料〜9ゾーンまでありますが、通常留学生が通学に利用するゾーンは無料区間〜3ゾーンまででしょう。
ゾーンマップ
こちらTransperthのサイト(英語)からご覧いただけます

※上記は2024年7月〜2025年6月の料金です。
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