2019年6月17日
オーストラリアの仕事事情(2025年度版)
最終更新日:
- 2025/02/10 - 13:02
オーストラリアで働く際の現実と心得
オーストラリアは、学生ビザやワーキングホリデービザを利用しての留学先として人気が高く、多くの人が「高い時給で働ける国」というイメージを持っています。
実際、オーストラリアは世界的に見ても最低賃金が高いため、うまく働ければ生活費を稼ぎながら貴重な海外就労経験を積むことができます。
しかしながら、英語力や専門的な技術が求められる仕事に就くには、それ相応の努力が必要です。ここでは、留学中に働く(アルバイト)上で、知っておきたい雇用形態、最低賃金、仕事の探し方、英語力の重要性などをまとめます。
オーストラリアの雇用形態
オーストラリアには大きく分けて以下の3種類の雇用形態があります。
雇用形態
特徴
フルタイム (Full-time)
原則、週38時間以上の勤務が保証される
有給休暇や病気休暇、祝祭日の給与支給などの福利厚生あり
契約形態は、Permanent(無期限) と Fixed-Term(有期限) がある
パートタイム (Part-time)
フルタイムほどの勤務時間保証(週38時間以上)がない
勤務時間に応じて有給休暇などの権利を得られる
Permanent Part-time(無期限) と Fixed-Term Part-time(有期限) がある
1日の最低勤務時間は3時間
カジュアル (Casual)
勤務時間数の保証がなく、雇用主が必要とする時だけ働く
有給休暇なし、事前通告なしに解雇される場合もある
時給がフルタイムやパートタイムより25%高い
カジュアル契約については、収入が安定しない分、給料は高めということですね。
学生ビザで就労する場合、就労時間は週24時間迄(2週間で48時間 ※1)という決まりが有るため、パートタイムまたはカジュアルで契約することがほとんどです。
ワーキングホリデービザであれば、フルタイム、パートタイム、カジュアルのいずれの選択肢もあります。後述しますが、同一雇用主の元、最長で6ヶ月までしか働けないという点を考えますと、比較的カジュアル契約が多い傾向にはありますが、シフト的に問題がないということでフルタイムやパートタイムで契約されている方もいます。
日本でも同じですが、何より大切なのは自分自身が勤務条件を理解しているということです。アルバイトをスタートする際は、自分自身の契約内容をしっかり確認しましょう!
各種ビザの就労条件について
オーストラリアで働く場合、所持するビザによって就労条件が大きく異なります。
下記では、代表的なビザの一例として、
学生ビザ 、
ワーキングホリデービザ 、
観光ビザ 、そして
ETAS について、それぞれの就労条件と注意点を解説します。
ビザタイプ
詳細情報
学生ビザ (Student Visa-Subclass 500)
就労時間:
コースが開講中: 原則として週24時間まで(※1)
コースが休暇期間中: 就労時間の制限なし(フルタイム可)
就労可能期間:
コース開始日からビザの有効期限切れまで
コース修了後も、ビザの残存期間中は就労可能な場合あり
家族帯同のケース:
一定以上の学位(大学院など)に在籍する場合、帯同家族にも就労権が付与される可能性あり
主目的は学業 であり、就労より学業が優先される
ワーキングホリデービザ (Working Holiday Visa-Subclass 417)
有効期間:
通常は1年間(条件を満たすと最大3年まで延長可能)
同一雇用主の下で働ける期間:
就労形態:
フルタイム、パートタイム、カジュアルなど自由
ファームジョブや飲食店など多様な職種が可能
延長条件:
指定地域や職種(例: ファーム、建設など)で一定期間就労することで延長可
ワーキングホリデービザは柔軟な働き方が可能ですが、同一雇用主の下での長期雇用は制限されます。
観光ビザ (Visitor Visa / Tourist Stream-Subclass 600)
就労:
ボランティアや短期学習:
無報酬のボランティアや3か月以内の短期コース受講は条件付きで可
観光ビザでの就労は違法であり、今後のビザ申請に悪影響を及ぼす可能性があります。
ETAS (Electronic Travel Authority-Subclass 601)
観光ビザ同様、報酬の伴う就労は禁止
ビジネス訪問の範囲:
出張や会議参加などの活動は可
実際の雇用契約を伴う労働は不可
ETASは観光目的や短期ビジネス出張に適しており、就労目的には利用できません
上記にもありますように、観光ビザやETASでの就労は一切できません。そのため、オーストラリアで学んだ英語力や知識を元に、少しでも現地で働いてみたいと考えた場合は、学生ビザもしくは、ワーキングホリデービザのいずれかが選択肢となります。
オーストラリアの最低賃金
オーストラリアでは、毎年7月1日に最低賃金が見直されますが、
2025年1月20日現在の最低賃金 は以下の通りです。
雇用形態
時給
フルタイム/パートタイム
24.10ドル
カジュアル
30.13ドル (フルタイム/パートタイムの時給に25%上乗せ)
また、土日や祝日に働く場合は1.5倍などの割増賃金が適用されることがあります。職種ごとの詳細は、
Fair Work Ombudsman や各職種のアワード(最低賃金規定)で確認が可能です。
尚、サイト内には時給・日給・週給などを自動で計算できる「Pay Calculator」も用意されていますので、ご自身の状況に合わせて活用してみてください。
実際の給与事例と違法な低賃金
オーストラリアの最低賃金は、2024年7月1日以降、時給24.1ドル〜30.13ドルで設定されています。ただし、この金額から税金が差し引かれるため、実際に受け取れる「手取り額」は個々の状況によって異なります。
以下に、2024年にアルバイトを始めた方々の給与事例を基に、参考情報をまとめました。これを参考にしながら、実際の給与のイメージを掴んでみてください。
お仕事
仕事内容
時給
日本食レストランA
ホールスタッフ
時給23ドル
日本食レストランB
シェフ
時給25ドル
メキシコレストラン
ホールスタッフ
時給27ドル
ラーメン屋A
ホールスタッフ
時給25ドル
ラーメン屋B
ホール&キッチン
時給12ドル
ラーメン屋C
ホール&キッチン
時給13ドル
韓国レストランA
ホール&キッチンスタッフ
時給25ドル
イタリアンレストランA
ホール&キッチンスタッフ
時給26ドル
ファーストフード店A
ホール&キッチンスタッフ
時給24ドル
ケーキ屋A
パティシエ
時給26ドル
カフェA
バリスタスタッフ
時給27ドル
カフェB
バリスタスタッフ
時給14ドル
カフェC
バリスタ&ホールスタッフ
時給17ドル
寿司店A
カウンター&デリバリースタッフ
時給28ドル
寿司店B
カウンタースタッフ
時給22ドル
中華料理店A
ホールスタッフ
時給24ドル
中華料理店B
シェフ
時給30ドル
ベーカリーA
販売スタッフ
時給23ドル
スーパーマーケットA
レジスタッフ
時給31ドル
スーパーマーケットB
棚卸しスタッフ(早朝)
時給35ドル
ホテルA
ハウスキーパー
時給26ドル
ホテルB
フロントスタッフ
時給27ドル
引越し業者
荷物運搬スタッフ(土日のみ)
時給28ドル
清掃業者A
清掃スタッフ
時給25ドル
高い最低賃金制度があるオーストラリアでも、一部の飲食店などで最低賃金を下回る
違法な給与形態 が見受けられます。時給12~17ドルなど、法定額より低い例があるのは残念ながら事実です。
違法賃金で働くリスク:
リファレンス(推薦状)を正規に発行してもらえない
雇用が不安定で、突然解雇される可能性がある
税金を払わないため、タックスリターン(税金還付)が受けられない
労働者が故意に違法賃金での就労を容認した場合や、不正なビザステータスで働いている場合法律違反となる可能性がある。
また、上記の場合、移民局の判断によっては、ビザの規則を守っていないということでペナルティを課せされる
というように、違法賃金で働くことは犯罪でないにせよ、留学生にとってはリスクでしかありません。
最低賃金や契約内容をしっかり確認し、必要な場合は英語力やスキルを磨いて合法的な雇用を目指すことが重要です。
仕事探しで大切な英語力とスキル
オーストラリアでアルバイトを探す際には、
実務スキル と
英語力 の両面が求められます。以下に、アルバイト先を見つけるうえで、雇用主が重視する代表的な点を例として挙げますので、参考にしてみてください。
アルバイト先で求められるスキル
相手の話を理解し、円滑にやり取りするコミュニケーションスキル
異なる文化や業務ルールに対応できる柔軟性・適応力
出勤時間を守り、混雑時でも落ち着いて対応できる時間管理スキル・責任感
オーストラリアの職場文化や接客における現地の習慣・マナーの理解 :
スタッフ同士で協力し合い、円滑に業務を進めるチームワーク
また、オーストラリアでは高い時給を得られる反面、雇用主は「その給与に見合う能力があるか?」を厳しく見ています。特に接客業やローカルジョブでは、
日常会話以上の英語力 が必須です。
アルバイト先で求められる英語力
職種
必要な英語力
接客業(レストラン、カフェ、販売)
接客対応レベルの英語力
お客様の要望を正しく理解し、適切に対応できるコミュニケーション能力が求められます。
商品の説明や簡単なトラブル対応、クレーム対応も求められる場合があります。
目安: 語学学校の中上級レベル(Upper Intermediate)、IELTS 5.5~6.0程度
専門職(IT、医療、介護など)
専門用語の理解と応用力
業種特有の専門用語を使いこなす英語力が必要です。
特に専門用語を必要とするアルバイトは、TAFEや大学でのコースを受講後(または受講中)に探すことが多いです。
専門的な会話や文書の読み書きが求められる場合もあります。
目安: 語学学校の上級レベル(Advanced)、IELTS 6.5以上
清掃業務(クリーナー)
基礎的な英語力
作業指示を理解し、職場で必要な基本的なコミュニケーションが取れる英語力が求められます。
必要に応じて簡単な質問や報告ができることが望ましいです。
目安: 語学学校の初級~中級レベル(Elementary~Intermediate)、IELTS 4.0~4.5程度
ファームや物流・倉庫業務
基礎的な英語力
果物や商品のピッキングや梱包、配送作業の指示を理解するための英語力が必要です。
チームで働く際の簡単なコミュニケーションも求められます。
目安: 語学学校の初級~中級レベル(Elementary~Intermediate)、IELTS 4.0~4.5程度
教育関連(家庭教師、チューター)
高度な英語力
生徒や保護者との明確なコミュニケーション、専門知識の指導ができる英語力が必要です。
書面での説明や進捗報告が求められる場合もあります。
目安: ネイティブレベルまたはそれに近い能力、IELTS 7.0以上
イベントスタッフ
柔軟な英語力
多様な状況に対応し、指示を的確に理解する能力が求められます。
来場者との簡単な会話や案内ができることが重要です。
目安: 語学学校の中級~中上級レベル(Intermediate~Upper Intermediate)、IELTS 5.0~6.0程度
実際、英語力はアルバイトの種類によって求められるレベルが変わりますが、
最低限必要な日常会話に加え、接客対応ができるコミュニケーション力 があれば応募できる職種は多いです。また、英語力と同様に、コミュニケーション能力や柔軟性、責任感、チームワークなどの基礎的な社会人スキルが重視されます。
とは言うものの、気になるのは、この「
最低限必要な、日常会話 」のレベルですが、語学学校であれば
Upper Intermediateレベル以上 を一つの目安にしてみてください。
そのため、学生ビザやワーキングホリデービザなど、いずれの場合も、英語力が不安な場合は、語学学校でしっかりと英語力を身につけるのと同時に、職場で使う表現や専門用語を学んでおくことをおすすめします。
都市部と郊外、仕事の見つけやすさについて
留学先の都市を選ぶ際、仕事の見つけやすさを重視する方も多いのではないでしょうか。ここでは、都市部と郊外、それぞれの特徴や違いについて見ていきます。
項目
都市部
郊外
求人の数
求人数が多く、幅広い業種や職種で選択肢があります。
接客業、オフィスワーク、IT関連、医療系など求人が豊富。
観光業が盛んなエリアでは観光客向けの仕事も多い。
求人数は都市部に比べて少ないが、観光地や地元密着型の仕事が多い。
特定のシーズンに求人が集中する(例: 夏の観光シーズン、収穫期)。
競争率
求人は多いが応募者も多く、競争が激しい。
特に英語力やスキルが必要な仕事は競争率が高い。
求人数は少ないが応募者も少なく、競争率が低い。
地元コミュニティでのネットワークを活用しやすい。
給与
一般的に時給は高い(例: 時給25~35ドル)。
スキルが必要な仕事ではさらに高収入が期待できる。
時給は都市部と変わらない(例: 時給25~35ドル)。
ファームジョブやリゾートジョブでは、食事や宿泊が提供される場合があり、生活コストを抑えやすい。
英語力の必要性
高い英語力が求められる(Upper-Intermediate~Advancedレベル)。
接客業やオフィスワークでは流暢な英語でのコミュニケーションが必要。
一部の仕事では英語力がそれほど求められない(例: ファームジョブ、清掃業務)。
接客業では基本的な英語力が必要。
生活コスト
家賃や交通費、食費が高い。
特にシドニーやメルボルンでは家賃が高騰しており、収入の大部分が生活費に消える。
家賃や生活費が都市部より安い。
公共交通機関が発達していない場合があり、車が必要になることも。
仕事の種類
接客業の他、英語力によって、オフィスワーク、IT、医療系、観光業など多岐にわたる。TAFEや、大学生向けの専門職の求人も郊外よりも豊富。
接客業の他、ファームジョブや観光地でのホスピタリティ関連の仕事が多い。
シーズンや地域の特性によって、仕事の種類が限られる場合がある。
オーストラリアで仕事を探すための準備と方法
オーストラリアで就労するためには、ビザの種類に応じた就労可能条件を確認しておく必要があります。そのうえで、以下の書類・登録を行っておくとスムーズに仕事探しを進めることができます。
TFN (Tax File Number) の取得
Tax File Number はオーストラリアの税務管理用個人番号です。給与を受け取る際や確定申告の際に必須となります。
銀行口座の開設
給与振込や生活費の管理のため、主要銀行(ANZ, Commonwealth, NAB, Westpacなど)で口座を開設しておくと便利です。
必要に応じた資格の取得
飲食業でお酒を扱う場合はRSA(Responsible Service of Alcohol)、建設現場で働く際はWhite Cardなどが必要です。
英語学習
何より、しっかりとした英語力の準備は必要です。
レジュメ(履歴書)の作成
日本の履歴書とは異なり、写真不要 。職歴やスキルを英語で簡潔にまとめる必要がありますが、多くの場合語学学校でアドバイスを受けることができます。
仕事探しの方法
まず、学生ビザやワーキングホリデービザを持つ方がオーストラリアで仕事を探す際に、特に役立つ求人サイトをピックアップしました。
その他、オーストラリアで仕事を探す際には、直接応募(ウォークイン)、ネットワーキング、人づての紹介(コネクション)も非常に効果的です。
特に、オーストラリアでは、人との繋がり。いわゆる「コネ(コネクション)」をとおして仕事を得るケースが多いです。日本では”コネ”と聞くと、あまりいい印象を持たない方も多いのですが、「信頼できる人から、紹介された人は同じく信頼できる」という考えがあり、知人や友人を頼ることも有効です。
自分に合った方法を選び、積極的にアプローチすることで、希望の仕事を見つけることができるでしょう。また、労働条件や給与についてしっかり確認し、正当な雇用形態で働くことを心がけましょう。
方法
詳細
1. 直接応募(ウォークイン)
カフェやレストランなどでは、店舗に直接足を運び、レジュメを持参して応募する「ウォークイン」が一般的です。
準備
簡潔でわかりやすいレジュメを用意します。写真や生年月日は不要ですが、連絡先や勤務可能な時間帯を明記してください。清潔感のある服装で訪問し、第一印象を良くすることを心がけましょう。
ポイント
応募先のスタッフやマネージャーに直接挨拶し、働きたい意思を伝えます。忙しい時間帯(ランチタイムやディナータイム)は避けると良いでしょう。
2. 人づて(コネを活用)
方法
現地で知り合った友人や同僚に、仕事を探していることを伝えましょう。また、コミュニティイベントやSNS(Facebookグループなど)での情報交換も有効です。
ポイント
紹介を受けた場合は感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう。日本人コミュニティも活用しつつ、幅広いネットワークを構築すると良いですし、そこから自分自身が「紹介できる立場」になることを目指してほしいです。
オーストラリアで働く際の注意点とアドバイス
オーストラリアで働く際は、ビザの条件や労働環境をしっかりと確認し、適切な対応を心がけることが成功の鍵です。
どの分野であっても、社会人としてプロ意識を持ちながら働くことはもちろん、柔軟性を持ちながら、文化の違いを理解し、粘り強く挑戦することで充実した職場環境を築く必要があります。
ビザの条件を確認
オーストラリアで働く際には、必ず自身が保持しているビザの条件を確認しましょう。例えば、学生ビザ(Subclass 500)では就労時間が2週間で48時間(※1)に制限されており、この条件を超えるとビザが取り消されるリスクがあります。
ビザの詳細条件については、
オーストラリア内務省の公式サイト で確認してください。
最低賃金・労働条件の確認
オーストラリアでは全国最低賃金が定められており、2025年1月現在、時給23.23ドル(フルタイム成人労働者)です。違法な低賃金や不当な労働条件に巻き込まれないよう、
Fair Work Ombudsman で最新の最低賃金や労働条件を確認してください。雇用契約書を交わし、給与明細(Pay Slip)を受け取ることを忘れずに、労働環境をチェックしましょう。
また、多くの職場では、雇用前に数時間~数日のトライアル期間が設定されることがあります。これは雇用者と労働者の相性を確認するための期間です。
仮にトライアルが必要な場合、有給か無給かを確認しましょう。オーストラリアでは、トライアルであっても給与が支払われるのが通常です。無給トライアルを求められた場合は、同じく
Fair Work Ombudsman のガイドラインを参照してください。
税金の申告とタックスリターン
働く際には、
Tax File Number(TFN) を取得し、給与から正しく税金が源泉徴収される必要があります。
毎年7月1日から10月31日までの間に、税務申告(タックスリターン)を行うことで、払い過ぎた税金が返還される場合があります。
詳しくは、
オーストラリア税務局(ATO) の公式サイトをご覧ください。
文化の違いを理解
オーストラリアの職場文化は日本と異なり、自己主張や積極性が評価されやすいです。また、時間厳守や効率的な働き方も求められるため、文化の違いを理解しながら適応する姿勢が大切です。現地のコミュニケーションスタイルに慣れるため、英語力を高める努力を続けましょう。
プロ意識と責任感
オーストラリアでは高い時給に見合った働きぶりが期待されます。職場での信頼を得るためにも、与えられた役割に真剣に取り組み、プロ意識を持って行動することが重要です。無断欠勤や遅刻は大きな信用問題に繋がるため、常に責任感を持って対応しましょう。
柔軟性と粘り強さ
希望する仕事がすぐに見つからない場合でも、粘り強く探し続けることが大切です。履歴書を20〜30枚送里、返事がなくても気にする必要はありません。その間も英語力を高めながら、アルバイトの機会を見つけていきましょう。また、一つ一つの仕事を丁寧に行い、小さな成功体験を積み重ねることで、より良い仕事を見つけることができます。
オーストラリアでの就労成功への鍵:英語力・スキル・計画
オーストラリアは世界的に見ても最低賃金が高い一方、その分「
英語力 」や「
専門スキル 」が求められるため、必ずしも「簡単に稼げる」わけではありません。
特に、何らかの仕事を得るためには、
Upper-Intermediate以上の英語力 や業務に応じた専門スキルが鍵となります。
加えて、都市部では仕事を探す競争率も上がっており、最低賃金を下回る違法雇用も一部で見受けられます。就労前に契約内容をよく確認し、違法条件に流されないように注意しましょう。
また、オーストラリアで仕事をする際も、日本と同じくシフト制であることが一般的なため、必ずしも週の最大時間(例: 学生ビザの場合は週24時間)働けるとは限りません。特に大学生などは試験前に学業が優先されるため、一定期間仕事ができないこともあります。
ですから、オーストラリアで仕事をする権利があるからといって、必ずしも希望通りの収入が得られるとは限りませんから、
渡航前にしっかりと予算を確保し、金銭面での余裕を持ったプラン を立てることをオススメします!
※1:学生ビザの正式なルールは「2週間48時間以内」ですが、「1週目+2週目≦48時間 / 2週目+3週目≦48時間」である必要があります。ですから、週24時間以内と考えておく方が安心です。「1週目+2週目≦48時間 /3週目+4週目≦48時間」ではありませんのでご注意ください。