2013年8月20日

オーストラリアの資格、学位取得Australian Qualification Framework(AQF)

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オーストラリアはアメリカやイギリスにも負けないほどの高い教育水準を誇り、世界的な評価も高まっています。
また、オーストラリアでは資格や技能を習得したいと思えば、国籍や年齢に関係なく条件を満たせれば就学する事が可能です。

Untitled他国と異なるオーストラリアの教育制度の特徴の一つに、オーストラリアン・クオリフィケーション・フレームワーク(AQF)があげられます。政府が制定したこのAQFは大学、職業専門教育訓練、中等教育を対象として資格および学位をひとつの枠組みに統合する全国的なシステムです。

Certificate、DiplomaやDegreeといった資格の査定と認定に関し全国的な基準として資格・学位の査定と認定に関するガイドライン・基準が定められています。



どの教育機関でどのような資格取得が可能なのでしょうか。以下、一覧に纏めてみました。

専門学校・職業訓練機関


私立の専門学校や公立の職業訓練校であるTAFEでは、Certificate II〜IV、DiplomaやAdvanced Diplomaの取得が可能です。
DiplomaやAdvanced Diplomaは日本の専門学校や短大卒業資格に相当すると言われています。



Certificate II 広範囲で複雑な物事に対する能力や、広い範囲での状況判断をある程度出来る能力を取得します。実際に働くようになった際、与えられた仕事のある程度の責任を負うだけの能力があると認められます。またやや複雑で不定期的に必要となる仕事を個人で、あるいはグループで遂行する能力も期待されます。
Certificate III 複雑な物事に対する判断力、順応力、処理能力、また新しい環境への適応力等を多岐に渡って習得します。さらに進んで、技術面での助言や、複雑な環境にあってもリーダーシップが発揮出来る能力の習得も可能です。
Certificate IV Certificate IIIの能力をさらに高め、査定能力や指導力、管理能力などをいかなる局面でも発揮できるような知識や能力を習得します。
Diploma 様々な状況かで、物事を適正かつ、迅速に処理する能力、技術面あるいはマネージメント面で必要とされる査定能力や調整能力等を学びます。企画を立てたり、物事の正確な判断を自発的に行なう能力も求められます。対外的な複雑で専門的な交渉や戦略を進めるにあたり、権限も与えられると同時に個人的な責任も負う立場に置かれたことを想定しての訓練も受けます。
Advanced Diploma 複雑な状況下で、技術、マネージメントの双方に関して、分析、判断、立案、企画、執行、評価する能力を学びます。新しい基準や申請書の作成やその推進能力も取得します。授業内容には、予算案作成や経営戦略などへの関与ができる能力の習得も含まれています。


大学


オーストラリアの大学(Undergraduate)では日本の学士号に当たるBachelor Degreeが取得出来ます。日本と異なり、多くのコース期間が3年間です。



Bachelor Degree 大学課程を修了する資格で、専門職に就く際の基礎的な知識があると認められた資格でもあります。卒業後に希望する職種によっては、さらに実践的な資格を取得する必要も生まれます。専攻する分野の知識をかなり深く掘り下げた高度なレベルで学びます。
Bachelor Degree with honoursはさらにBachelor Degree修了後、さらに一年間の勉強が必要です。


大学院


オーストラリアの大学院(Postgraudate)では日本の大学院で修士課程の初めの半年に相当するGraduate Certificate、大学院修士課程の1年目修了にあたるGraduate Diploma、修士号に当たるMasters Degree、Doctoral Degreeなどを取得する事が出来ます。



Postgraduate Certificate このコースは大学で学士号を既に修了した学生で、修士号取得を目指す学生や、より専門的な知識のためのキャリアアップを短期間で習得したい学生に向いています。
Postgraduate Diploma 日本の修士課程で1年目修了に相当し、大学で学士課程を既に修了した学生で、新しい分野での統計的でかつ専門的な知識や技術を学びたい学生に向いています。
Masters Degree 修士号課程では、コースワーク、つまりゼミや講義、試験によって修士号を取得するコースワークと、リサーチ・ワークといって、研究と論文提出によって修士号を得る2種類に分かれます。
Doctoral Dgree(Ph.D) 日本の博士号に相当し、オーストラリアn大学で取得出来る最もレベルの高い資格です。殆どが個々のリサーチが中心になりますが、プログラムによってはコース・ワークを含むものもあります。

※Australian Qualification Framework



AQF (Australian Qualifications Framework) によって、資格・学位の基準が定められているので、高等教育機関(専門学校・大学)で取得した単位や学位・資格は全豪で認められています。日本では短大から大学への編入などは提携の学校に限るなど、いろいろな制限がありますが、オーストラリアではQLD州の専門学校でAdvanced Diplomaを取得後、他州の大学編入や進学もスムーズに出来るようなシステムになっています。

就学都市を決めかねている方も、他都市の学校へ進学・編入する事も可能なので、もし万が一都市を変えたい、環境を変えてみたい、という場合なども安心ですね!