帰国の準備

オーストラリアで新しく生活を始める際には、いろいろと手続きを行いますが、長期留学やワーキングホリデーを終え日本に帰国する際にも必要な手続きがいくつかあります。こちらでは主な手続きをご紹介します。
目次
  1. チェックリスト
  2. 帰国届の提出
  3. 銀行口座の解約
  4. タックス・リターン
  5. スーパーアニュエーションの解約
  6. ABNのキャンセル
  7. 携帯電話などの解約
  8. シェアハウス退去に伴うボンド返金手続き
  9. 荷物の整理
  10. 日本の公的機関手続き

チェックリスト

やること 詳細 時期
帰国届 https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/residencereport/logi

※外務省のウェブサイト
帰国日確定次第

(帰国後でも可)
銀行手続き(口座解約する場合)  帰国前であれば窓口での解約手続きが安心ですが、4大銀行の場合、帰国前・帰国後どちらでもオンラインで解約手続きが可能です。

※解約の時期については、後述の注意事項をご確認ください。
帰国日確定~帰国後
銀行手続き(口座を残す場合) オンラインで住所変更(バンクカード更新の際の受領オプションなど)を行います。また、銀行窓口にて、税務上の扱いを非居住者に変更する手続きを行います。(マイナンバーが必要です。) 帰国日確定~帰国前日
タックスリターンの準備  必要書類を確認し、可能なものは帰国前に準備しておくと安心です。万が一、問題があったときのために雇用主とメールアドレスなどの連絡先を確認しておきましょう。

オンラインで申告予定の場合は、myGovのアカウント登録及び認証方法の確認・変更(myGov Code Generatorアプリの取得など)を行います。
帰国前
タックスリターン 自分でオンラインで申告または登録税理士に依頼します。

※帰国後であれば、期間前でも申告可能ですが、紙ベースの申告となるため、すべての項目を自分で確認・計算する必要があります。また、特別な書類も必要になるため、登録税理士へ依頼することをおすすめします。
7月1日~10月31日

*タックスエージェント利用の場合は翌年5月15日まで
スーパーアニュエーション解約準備 必要書類・情報の確認を行います。また、オンラインでご自身のファンドアカウントから住所や連絡先を変更します。

※残高や振込口座によってはCertifiedされた証明書類が必要になります。帰国後に準備するのは大変ですので、必要な方は帰国前に準備しましょう。
帰国前
スーパーアニュエーション解約 オンライン申請書面申請 (※ATOのウェブサイト)タックスエージェントなどに依頼、いづれかの方法で手続きを行います。 オーストラリア出国&ビザが切れてから
ABNのキャンセル myGovにてキャンセル手続きを行います。 タックス・リターン手続き完了後
携帯電話等解約 必ずご自身が契約しているプランを確認し、必要に応じて解約手続きを行います。

プリペイド式の場合、原則、解約は不要ですが、オートリチャージ設定にしている場合はオートリチャージを外す手続きが必要です。
帰国前
シェアハウスなど退去手続き シェアハウスなどの場合

必ず、退去をシェアオーナーに知らせる期限を確認し、期日までに退去したい旨伝えます。その際に、ボンドの返金や残りのレント支払方法、退去時の鍵の受け渡しなどについて確認します。ボンドやレントの手続きは、退去前日までに済ませておくと安心です。

学生寮の場合

退去手続きの方法は学生寮へ直接確認してください。

※学生寮のボンド返金については後述の注意事項をご確認ください。
帰国日確定~帰国前日
荷物の整理 不用品:廃棄、友達に譲る、Gumtreeなどで売るなどして処分します。粗大ごみの廃棄方法は各自治体で異なりますので、それぞれの自治体へご確認ください。

別送品:Australia PostCUBE IT!(※外部サイト)などを利用して日本へ送ることができますが、手続きに時間がかかる場合があるので、早めに準備するのがおすすめです。
帰国日確定~帰国前日
健康保険解約 卒業生ビザなどの場合はオーストラリアのプライベート保険、学生ビザでまだ残存期間がある場合はOSHCの解約手続きを行います。

手続きの方法については、各保険会社の窓口やオンラインでご確認ください。
帰国日確定次第
転入届 国外転出届を出した場合は、居住予定の役所で転入届が必要です。必要書類は、マイナンバー通知カード、本人確認できるもの(パスポートなど)、印鑑(本人以外が手続きに行く場合)などです。

※入国日を確認される場合がありますので、帰国時にパスポートに入国スタンプをもらっておきましょう。
帰国後14日以内
国民健康保険加入 国外転出届を出した場合は、国民健康保険の加入手続きも必要です。必要書類は、本人確認できるもの(パスポートなど)、印鑑(本人以外が手続きに行く場合)などです。 帰国後14日以内
国民年金加入 国外転出届を出した場合(任意加入している場合も)は、国民年金への再加入手続きが必要です。必要書類は、年金手帳または基礎年金番号がわかるもの、銀行口座引き落とし希望の場合は、口座詳細がわかるものなどです。 帰国後14日以内

帰国届の提出


3ヶ月を超える長期留学やワーキングホリデー滞在者は大使館・領事館へ在留届を提出していると思いますが、帰国する場合は帰国届を提出します。

帰国届のオンライン手続き(日本語)※外務省のウェブサイト

銀行口座の解約


英語でのお手続きに自信のない方については、帰国前に銀行の窓口で解約の手続きをすることをおすすめしていますが、帰国後にタックス・リターンのリファンドや公的機関に預けられている学生寮などのボンドの返金などを受け取る予定の方は注意が必要です。

公的機関からの支払は、原則、オーストラリア国内銀行の本人名義の口座もしくは小切手での受取になります。2024年7月現在、海外発行の小切手については、発行者についての情報を得るのが難しいことから、日本国内の金融機関のほとんどが海外発行小切手の換金手続きを終了しています。学生寮のボンドやスーパーアニュエーションの解約金の一部はオーストラリア国外銀行への振込も取り扱っていますが、可能かどうかはご自身が契約されている機関やファンドへご確認ください。

オーストラリア国内銀行の本人名義の口座で受取が必要な方は、これらの手続きがすべて完了してから解約手続きを行うようにしましょう。

帰国後も口座を保有することはできますが、多くの場合、口座維持費が月$5程度かかります。口座残高が$0の場合も、口座維持費(月$5程度)がマイナスされるので、保持する必要のない方は、放置せずに解約の手続きをとりましょう。また、オーストラリアの銀行の中には日本に支店がある銀行もありますが、日本の支店窓口で解約手続きをしたり現金を下ろすことはできませんのでご注意ください。

窓口で解約する

必要書類はバンクカードパスポート。窓口で帰国するので銀行口座を解約したい旨伝えましょう。(I’d like to close my bank account. I’m leaving Australia.)あとは、銀行員さんの指示にしたがって書類を確認しサインします。最後に残高証明書と現金を受け取れば完了です(日本へ送金する場合は残高証明書と送金依頼書の控え)。

◯口座残高が大きい場合には事前に銀行へ連絡しておきましょう。
◯日本へ送金する場合には、海外送金手数料及び日本の銀行の受取手数料がかかります。また、海外送金には受取銀行のSWIFTコードを含む詳細が必要ですので、事前に確認しておきましょう。
◯100万円相当以上の現金などを日本へ持ち込む場合は税関申告が必要になります。これは犯罪を防ぐための措置であり、現金に関税がかかるわけではありませんので正直に申告しましょう。


※本人確認のために口座開設時に設定したセキュリティーコードが必要な場合があります。

オンラインで解約する

①口座の残高を0にする。
  1. オンラインで日本の銀行口座へ送金します。
  2. 日本の銀行口座へ送金の際、限度額を超える場合は銀行に連絡して限度額を上げてもらう必要があります。支払いが残っていなければオーストラリアにいる間に銀行に行って大きな金額の送金は済ませておく、または最後の送金の見込額によって限度額を上げておく手続きをしておくとスムーズかもしれません。
  3. 銀行・口座の種類によっては口座維持費が引かれます。口座の残高を0にしてから解約までの間に口座維持費の支払日が来ないよう確認しておきましょう。
②解約手続きをする。
オーストラリアの主要4銀行のオーストラリア国外からの口座解約方法については下記をご参照ください。
  1. ANZ銀行のウェブサイト:「Frequently Asked Questions – How do I close or change my account type? / How do I close my ANZ Plus account?
  2. Westpac銀行のウェブサイト:「CLOSING YOUR PERSONAL TRANSACTION OR SAVINGS ACCOUNT
  3. Commonwealth銀行のウェブサイト:「How do I close an account from overseas?
  4. NAB銀行のウェブサイト:「Savings and transaction accounts help and support – How to close your account
※本人確認のために口座開設時に設定したセキュリティーコードが必要な場合があります。
※アプリの場合は、認証コードがSMSに送られてくる場合が多いです。事前に、ご自身のアカウントから住所、電話番号の変更をしておきましょう
③メッセージなどで解約されたことを確認する。

オーストラリア留学センターでは銀行口座解約の代行等は行っておりません。また、同手続きについての詳細などについてのお問い合わせには回答致しかねます。ご不明な点は、各銀行へご相談ください。



銀行口座を残す

オーストラリアに戻ってくる予定がある場合など帰国時に銀行口座を解約しない選択をする方もいるかと思います。その場合も帰国前に銀行窓口へ行き、下記の手続きをしておきましょう。
  1. 税法上の非居住者として受取利息にかかる所得税を差し引いてもらう手続き。この手続をしておくことで受取利息にかかるオーストラリアでのタックス・リターンが不要になります。(ただし、受取利息が一定金額を超える場合、日本での確定申告が必要になります。)
  2. 郵便物の発送を止めてもらう手続き。特に新しいバンクカードが過去の居住地に郵送されないようにしておきましょう。

◯手続きには日本のマイナンバー(カードは不要)が必要です。
◯オーストラリアの銀行の普通口座を維持するには、多くの場合、月$5程度の口座維持費が必要になります。
◯日本にもANZ銀行の支店がありますが、オーストラリアで開いた口座の解約及び当該口座の残高の引出はできません。



タックス・リターン


オーストラリアの会計年度は7月1日から翌年6月30日までです。会計年度中に帰国する場合も原則オンラインまたは登録税理士を通して通常の期間内に申告しますが、帰国前に書類の準備はしておきましょう。なお、オーストラリアを出国し、戻る予定がないかつオーストラリアでの収入(銀行利息含む)がない等の場合、早期申請が可能です。

タックスリターンについてはコチラから

必要書類を準備する

会計年度終了後7月14日までに雇用主が手続きをしMyGovにIncome Statementがアップロードされます。また、雇用主のATOへの申告方法によっては雇用主がPAYG Payment Summaryを発行する場合があります。現在、Eメールで送る雇用主がほとんどなので、日本にいても問題なく受け取ることができると思いますが、送ってもらうメールアドレスが間違いないか雇用主に確認しておきましょう。また、問題があった場合などに連絡できるように雇用主の連絡先(メールアドレスなど)も確認しておきましょう。
  1. Income Statement
  2. Tax File Number
  3. Passport
  4. 過去にタックスリターンした際の書類(過去にタックスリターンをした人)など

通常の期間内に申告する

オーストラリア国内での手続きと同じです。オンラインでも申告できます。ただし、タックス・リターンにて返戻金を受け取る場合、オーストラリア国内銀行の本人名義の口座もしくは小切手での受取になります。2024年7月現在、海外発行の小切手については、発行者についての情報を得るのが難しいことから、日本国内の金融機関のほとんどが海外発行小切手の換金手続きを終了しています。小切手の有効期限内に渡豪する予定のある方は、オーストラリアの銀行で換金することが可能ですが、それ以外の方は、すべての手続きが完了するまでオーストラリア国内銀行の口座解約を待つ、もしくは海外送金可能な登録税理士に手続きを依頼することをおすすめします。

早期申請する

会計年度途中での申告は原則認められていません。しかし、申告期間前にオーストラリアを出国し、オーストラリアに戻る予定がない、かつ出国後にオーストラリアでの収入(銀行利息なども含む)がない等の場合は特例として早期申請が認められています。紙ベースでの申告のみで特別な書類も必要になりますので、どうしても早期申請が必要な場合は登録税理士へ依頼しましょう。

オーストラリア留学センターではタックス・リターンのお手伝い等は行っておりません。また、同手続きについての詳細などについてのお問い合わせには回答致しかねます。ご不明な点は、ATO(オーストラリア国税局)へご相談ください。



スーパーアニュエーションの解約


スーパーアニュエーションとは?

オーストラリアの確定拠出型年金制度です。スーパー(Super)と呼ばれることもあります。雇用主は、給与とは別に税引前給与の11.5%(2024年7月現在)を掛金として負担する義務があります。オーストラリアで雇用されている18歳以上(一定の条件を満たす場合は18歳未満も)の全員が対象で、雇用方法や国籍などに関係なく、学生ビザやワーキングホリデービザなどの一時滞在者も含まれます。

早期引き出し

年金なので本来は一定の年齢になるまで引き出せません。ただし、ワーキングホリデービザや学生ビザなどの一時滞在者は下記の条件をすべて満たす場合、早期引き出し(DASP:Departing Australia Superannuation Payment)※ATOのウェブサイトが可能です。
  1. 学生ビザやワーキングホリデービザなど労働可能な一時滞在ビザで滞在し、オーストラリアで働いていた。
  2. ビザの有効期限が切れている(キャンセル含む)
  3. 他にオーストラリアに滞在するために有効なビザを持っていない。
  4. オーストラリアまたはニュージーランドの市民権もしくは永住権を保有していない。
ファンドに積み立てられていた金額から所定の税金が差し引かれた金額が引き出せる金額です。
  1. ワーキングホリデー以外の給与所得者:35%が税金として差し引かれます。
  2. ワーキングホリデー以外の自営業者(ABNを取得して働いていた方など):45%が税金として差し引かれます。
  3. ワーキングホリデービザ保有者:65%が税金として差し引かれます。
なお、上記の2つ以上に該当する場合は、一番高い税率がすべての積立金にかけられます。

解約手続き

手続きは、オンライン申請書面申請 (※ATOのウェブサイト)タックスエージェントなどに依頼するという3つの方法があります。英語が理解でき、問題があった場合ご自身での対応可な方はオンラインで申請が可能です。タックスリターンの返戻金とは異なり、オーストラリア国外の銀行口座でも受け取り可能となっていますが、ファンドによって対応が異なるようなので、事前にご自身が加入しているファンドへ確認しておくことをおすすめします。なお、オーストラリア国外銀行での受取の場合、銀行手数料等が返戻金から差し引かれます。

英語に自信のない方、転職回数が多い方、数種類のファンドをお持ちの方は登録税理士などに依頼することをおすすめします。

なお、必要書類・情報の確認は、オーストラリアにいる間に済ませておきましょう。特に提出時にCertified Copy(本物であることの証明)が必要な書類は、オーストラリアにいる間は最寄りの警察署などで証明(Certified)してもらえますが、帰国後は在日オーストラリア大使館もしくは領事館での対応となり、大変です。
自分に関する情報
  1. Tax File Number
  2. パスポート
  3. 連絡先(eメールアドレス、現住所、直近のオーストラリアの住所、オーストラリア国外の電話番号)
  4. 銀行口座情報(小切手以外の受取方法を選択する場合。金額等により本人の名前と口座情報がわかる書類のCertified Copyが必要となる場合があります。)
スーパーアニュエーションファンドに関する情報
  1. Fund ABN、Product Name
  2. Superannuation Fund Number(SFN)
  3. Member Account Number
  4. Superannuation Product Identification Number(SPIN)
  5. Client ID of fund
  6. Date Joined Fund
勤務先に関する情報
  1. Employer Name、Employer Address、Employment Dates (from-to)

スーパーアニュエーションを確認する

自分がどのファンドにスーパーアニュエーションを持っているかわからない場合には下記の方法で調べることができます。ただし、キャッシュジョブ、ABNなどで働いていたなど、スーパーアニュエーションが積み立てられていない可能性もあります。
  1. Tax ReturnなどでmyGOV登録をし、ATO(Australian Taxation Office:国税局)にリンクさせている人は、myGOVからOnlineで確認することができます。
  2. 指定のフォーム(英語)を入力し、書面でATOに問い合わせることもできます。(Searching for lost Super ※ATOのウェブサイト)
スーパーアニュエーションは放置しておくと、毎月手数料が引かれていくので、早めに手続した方が得策かもしれません。

オーストラリア留学センターではスーパーアニュエーションに関する手続きのお手伝いはしておりません。手続きの詳細などについてのお問い合わせには回答致しかねます。詳しくはATO(オーストラリア国税局)またはご自身が契約されているファンドへご確認ください。



ABNのキャンセル

Uberなどのタクシーサービス、Uber Eatsなどのフードデリバリーサービス、クリーナー、ビューティーセラピストなどABNを取得して働いていた方は、最後のタックス・リターンが完了次第、ABNもキャンセルしましょう。ABNを保持している場合、その性格上、収入がなくてもタックス・リターンの必要があり、行わなかった場合は高額のペナルティを課されます。

ABNのキャンセルはmyGovにて手続き可能です。詳細はオーストラリア政府のウェブサイト「Cancel your ABN」をご確認ください。

オーストラリア留学センターではABNのキャンセルの代行等は行っておりません。また、同手続きについての詳細などについてのお問い合わせには回答致しかねます。ご不明な点は、オーストラリア政府の該当機関へご相談ください。



携帯電話などの解約


帰国前に必ずプランの確認と、必要に応じて解約手続きを完了させましょう。

多くの留学生が利用しているプリペイド式の場合、原則、解約手続きは不要ですが、オートチャージを設定している場合は、オートチャージを止める手続きが必要です。もし、手続きが完了していない場合、一部オンラインで手続き可能な場合もありますが、契約している電話番号に送られてくるSMS認証が受け取れないなど、オーストラリア国外から手続きするのはとても大変です。

日系の携帯レンタル会社から携帯・ポケットWi-Fi・SIMをレンタルしている場合は「郵送での返却を利用できる」「国外への持ち出し禁止」などレンタル会社によって条件が異なりますので事前に確認しましょう。購入したSIMの解約方法についても各プロバイダーに確認しましょう。

シェアハウス・学生寮退去に伴うボンド返金手続き

帰国便の都合で退去が早朝になる場合などは最終週の日割家賃清算やボンド返金など前日までに手続きを完了できるようにシェアオーナーと話をしておきましょう。

学生寮の場合は、ボンドが公的機関に預けられており、返金までに時間を要すことがあります。また、公的機関からの返金については、原則、オーストラリア国内の本人名義の銀行口座、小切手での受取となります。一部オーストラリア国外銀行への送金が可能な機関もありますので、ご自身で確認の上、オーストラリア国外銀行への送金が難しい場合は、オーストラリア国内銀行口座の解約を手続きが終わるまで待つなどの判断が必要です。なお、2024年7月現在、海外発行の小切手については、発行者についての情報を得るのが難しいことから、日本国内の金融機関のほとんどが海外発行小切手の換金手続きを終了していますので。ご注意ください。

荷物の整理


オーストラリアから日本へ荷物を送る場合、船便がなく割高なので、極力荷物は減らした方がよさそうです。

廃棄する場合、粗大ごみなどについては行政によってルールが異なります。居住地のCity Councilなどへ確認しましょう。

郵便やその他の宅配業者(日本語対応の宅配業者も数社あります)を利用する場合は、梱包や書類の作成などを各宅配業者の指示に従って確実に行いましょう。通常の感覚では問題なさそうなものも航空輸送においては危険物に含まれる場合があるのでしっかり確認しましょう。

◯箱にUnaccompanied Baggageと明記。
◯税関申告書を2枚用意して、日本に入国の際に税関別送品がある旨申告。押印された税関申告書のうち1枚を受け取る(後の手続きに必要)



日本の公的機関手続き


住民票の登録を外した場合

帰国後14日以内に住民票を戻す手続き(転入届)が必要です。管轄の役所へ行き、住民課などで住民票と国民健康保険、年金課などで年金関係の手続きします。主に必要な書類は下記のとおりですが、事前に役所へ確認しておくとスムーズです。
  1. パスポート
  2. 年金手帳または基礎年金番号が確認できるもの
  3. マイナンバーが確認できるもの
  4. 印鑑(本人以外が手続きに行く場合)

住民票の登録を残した場合

特にする手続きはありません。

現在、帰国する際、入国する空港によっては自動化ゲートを利用するためパスポートにスタンプが押されません。ただし、出入国の証明が必要な場合、パスポートにスタンプがないと、書類の取り寄せに時間がかかります(出入国在留管理庁に開示請求をする ※出入国在留管理庁のウェブサイトことができます)。自動化ゲートを抜けたところにスタンプを押してくれるブースがあるので念の為そちらでスタンプを貰うことをオススメします。


その他、期間を早めて帰国する方は、ビザのキャンセル手続きやOSHCなど健康保険の解約手続きなども必要になる場合があります。人によっては、ここにあげたもの以外にも必要な手続きがあるかもしれません。帰国の際の手続きは、帰国後に行うとかなりの労力を費やする場合があります。帰国前に慌てたり、日本に帰ってから困ったりしなくてもいいように、必要な手続きをリストアップして余裕を持って準備しましょう。

 

※備考※
・このページは2024年7月現在の情報に基づいています。