OSHC(海外留学生保険)
OSHC(海外留学生保険)
目次 |
オーストラリアに学生ビザで滞在する場合、OSHC(Overseas Student Health Cover-海外留学生健康保険)と呼ばれる保険に加入することが義務付けられています。
これはオーストラリア滞在中にかかった病気、怪我などの治療費や救急車の費用などをカバーするもので、コースの期間に関わらず、学生ビザの期間分、加入する必要があります。
このOSHCは主に、オーストラリアの民間最大手保険会社によって取り扱われ、各学校により契約保険会社が違います。通常は、学費納入の際、OSHCの保険料を支払いますが、学校によっては、個人でOSHCの申し込み手続きをするよう案内されることもあります。
OSHCの保険適用範囲
それではどのような時にOSHCが適用されるのでしょう。
項目 | OSHC | 保険の適用範囲 |
---|---|---|
医師による治療費 | ○ | 病院での治療の場合には、MBSと呼ばれる医療費の基準額の範囲内で100%を保証され、差額は自己負担となります。病院以外の場所では、MBS基準額の85%がカバーされ、差額が自己負担となります。 《例》GPで診察を受け医療費が$60.55だった場合 ・MBS fee: $39.75 ・自己負担:$20.80 |
血液検査などの病理検査 | ||
レントゲン検査 | ||
公立病院での治療費、入院費 | ○ | 基準額を超える場合の差額を除いて、全てOSHCによりカバーされます。 |
私立病院での治療費、入院費 | ○ | ほぼ全ての私立病院での医療費がカバーされますが、基準額を超える場合の差額は自己負担となります。 |
救急車費用 | ○ | 緊急時の救急車使用の費用は、OSHCでカバーされます。 |
処方箋薬 | ○ | 避妊ピルなどの特定の薬を除き、ほとんどの処方箋薬がOSHCの対象となり、Co-Payment(ある一定額を自己負担するという保険契約の、その自己負担額)を超えた額をOSHCが保証します。また、50ドルを超える薬に対しては、自己負担です。1年間で150ドルを超える場合は、差額の補償はありません(ファミリー・プランの場合は、300ドルまで)。 《例》処方箋薬に57ドルかかった場合 ・Co-Payment(自己負担):$30 ・OSHC保険:$27 |
歯科治療 | × | OSHCでは一切カバーされません。留学前に歯はしっかり治療しましょう。オーストラリアは歯の治療費が非常に高いからです。 |
眼鏡、コンタクトレンズ | × | メガネ、コンタクトレンズについても、OSHCでは一切カバーされません。コンタクトレンズは現地の眼鏡屋で購入することができ、使い捨てコンタクトレンズは、1セット17ドル程で購入できます。 |
物理療法 | × | OSHCでは一切カバーされません。 |
オーストラリア入国前から患っている持病や障害、またオーストラリア入国前から取り決められていた治療 | × | OSHCでは一切カバーされません。 |
オーストラリア国外での治療費、入院費 | × | OSHCでは一切カバーされません。 |
不妊治療 | × | OSHCでは一切カバーされません。 |
公立病院での個室部屋費用 | × | OSHCでは一切カバーされません。 |
整形手術 | × | OSHCでは一切カバーされません。 |
死亡時 | × | OSHCでは一切カバーされません。 |
ビザが3ヶ月以内の場合の妊娠に関する医療費(流産、早産なども含む) | × | OSHCでは一切カバーされません。 |
盗難、破損 | × | OSHCでは一切カバーされません。盗難、破損などは海外旅行保険でカバーされますので、渡豪時には両保険に加入することをオススメします。 |
既往症の待機期間
すでにお持ちの持病や疾患などは既往症となり、そのほとんどの既往症の治療には12か月の待期期間があります。
この待機期間内に治療を現地で受ける場合は、OSHCではカバーされず、その費用は全額個人負担となります。
OSHCの加入が義務付けられている期間
まず、OSHCは学生ビザ保持者にのみ加入が義務付けられています。その中で、OSHCはコース期間だけでなく、学生ビザ期間中加入することが、義務付けられており、通常はコース開始日の1週間前~コース終了日の4-8週間後までカバーする必要があります。
※オーストラリア現地で加入した場合は、OSHCの保険費用を支払った日より保険の対象期間となります。
OSHCを取り扱う保険会社
オーストラリアにはいくつかの保険会社がありますが、OSHCを取り扱う保険会社は、それほど多くありません。多くの語学学校では、入学手続きの際Medibank Privateもしくは、Allianz、BUPAに加入を依頼しますが、以下のサイトからご自身でOSHCに加入頂くことも可能です。保険プランとしては、シングルプランとファミリープランの2種類が用意され、3人以上OSHCに加入する必要がある場合は、ファミリープランがオススメです。しかし学生ガーディアンビザを申請する際は、OVHCを申請する必要があるため、ファミリープランが利用できない場合もありますから、ご注意ください。
なお、OSHCの費用は保険会社により、若干の違いがありますが、多くの方は学校指定のOSHCに加入しています。学校指定のOSHCに加入いただかない場合、ご自身で保険の契約を頂く必要があるためです。
OSHCに関するFAQ
Q. | OSHCの保険カードは、いつもらえるのですか? |
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A. | 通常、学校のコースが開始してから、学校の受付にて受け取ります。 |
Q. | 学校を途中で延長または、他校に進学した場合、OSHCも延長する必要がありますか? |
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A. | はい。学校延長の手続き後/または、他校の転校手続き後、保険会社にて直接OSHCの延長手続きを行います。 |
Q. | OSHCの加入手続きはいつ行えばよいのですか? |
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A. | 学校によっては、個人でOSHCの申し込み手続きをする場合もありますが、通常は、通学予定の学校が手続きの代行をします。従って、OSHCの費用は学費と一緒に、学校に支払います。 |
Q. | 学校のコースが開講しなかった場合、支払ったOSHCの保険代はどうなるのですか? |
A. | 保険会社へ返金の請求が可能です。 |
Q. | OSHCの最低加入期間はどのくらいですか? |
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A. | 2020年10月現在「学生ビザ期間中をカバーすること」が原則です。つまり、コース自体が12ヶ月でも、通常はコース開始日より前に入国し、さらに2ヶ月追加された学生ビザが発給されますから、14ヶ月分+αのOSHC加入が必要となります。仮に13ヶ月としてOSHCを申込み、結果的にそれ以上のビザが発給された場合、残りの分を、最寄りのOSHC扱い保険会社で、延長手続きを行います。 |
Q. | 海外旅行保険に加入していても、OSHCに加入する必要がありますか? |
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A. | OSHCは学生ビザ申請の際に、加入が義務付けられている海外留学生保険です。そのため、海外旅行保険加入の有無に関らず、加入する必要があります。しかし、OSHCは盗難、破損、事故などがカバーされていませんから、渡豪の際は両保険に加入することをオススメします。OSHC(留学生医療保険)と併用する海外旅行保険の費用を抑えたい方向けの「OSHC併用プラン」もご参考ください(学生ビザ対象)。 |
保険費用の請求方法
OSHC保険費用の請求方法には、以下の2通りがあります。- 医療費を支払い、保険会社に現金または小切手で返金の請求をする。
- 医療費の請求書を保険会社に提出する。その後、保険会社より保険でカバーされる額分の小切手が送られてくるので、その小切手とともに、医師のところに医療費の支払いに行く。
保険会社と特別に提携をしている病院、医師の場合、医療費の請求が、病院より直接保険会社に行われるため、手続きが簡単です。診察を受ける前に、各病院で確認されることをオススメします。
※処方箋薬の費用に関しては、薬局にて支払いを済ませた後に、保険会社へ請求が必要です。
扶養家族の保険加入
留学生が本人のみで学生ビザを取得し渡豪する場合、「シングル・プラン」という種類の保険に加入します。配偶者や扶養家族とともに学生ビザにて渡豪する場合、「カップル・プラン」「ファミリー・プラン」という種類の保険に加入し、オーストラリアに同行する全ての家族が被保険者となる必要があります。
歯の治療は、オーストラリア留学前に!
オーストラリアで歯医者にかかると、高額の治療費が必要となりますが、OSHCでは歯の治療費はカバーされません。長期留学をお考えの方は、日本で歯の治療を済ませてから、渡航をすることをオススメします。日本の保険会社が提供する海外旅行保険にて、歯科治療の補償を提供しているところもございますが、補償金額は大きくないため、場合によっては日本にご帰国頂いて治療頂いたほうが安く済むということもございます。
オーストラリアの歯専用保険
https://www.smile.com.au/
オーストラリア全土にある契約済み歯医者であれば、約40%ほどがカバーしてもらえる保険です。
一番の特徴は、待期期間が無いという点です。
例えばですが、今日歯が痛くなり、明日歯医者に行こうとした場合でも、本日中に加入ができれば保険を利用できるということになります。
現地でどうしても歯科治療を受けなくてはならないという場合は、こちらもご検討ください。
最後に、OSHCはオーストラリア滞在中の医療費をカバーする保険です。
盗難や事故の賠償責任などは保険の対象にはなりませんし、OSHCがカバーする費用はあくまで保険会社によって決められますから、併せて日本の海外旅行保険に加入することをお勧めします。
海外旅行保険お問い合わせ先
「自分にはどの保険プランが最適なのかわからない」など、ご質問やご相談は insurance@gcsgp.com までEメールでお問い合わせください。お問い合わせ先 | オーストラリア留学センター日本法人(株式会社チャレンジアブロード) |
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住所 | 〒150-6139 東京都渋谷区渋谷2丁目24-12 渋谷スクランブルスクエア39F |
電話番号 | 03-4400-6565 |
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