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「カフェで仕事をしたい!」そんな希望をお持ちのワーキングホリデービザの方に人気のバリスタコース。
ブリスベンでバリスタコースを受講出来る学校は2校ありますが、本日はそのうちの1校インパクト・イングリッシュ・カレッジ(ブリスベン校)をご紹介。
実際にバリスタ/カフェコースを受講された、金子将也さんに受講したコース詳細を詳しくお聞きしました。
バリスタコースに興味のある方は是非お読み下さい!
コースは8人の少人数のクラスで、僕の時は日本人と台湾人とコロンビア人での構成でした。男女比は男2女6で女の子が多かったです。
さすがに全員Upper-intermediate(中上級レベル)以上ということで、バリスタコースで学び始めた当初は英語力の差などを感じて緊張していましたが、皆優しい方ばかりで、とても和気あいあいとした雰囲気の最高のクラスでした。
僕が受講した時の時間割は、下の通りです。
一週間目はHygiene(衛生)のテストに向けた勉強をひたすら行いました。インパクトのバリスタコース最大の特徴は、TAFE Queensland という州立専門学校で、バリスタの経験を持っている現地の先生から直接授業を受けることが出来るという点です。
この衛生に関するテストはTAFEで授業を受ける際に100%必要となるテスト(豪州政府公認の資格でもあります)なので、落とすとTAFEに行くことができなくなってしまいます。初週の金曜日にテストが行われるため、月曜日から金曜日はひたすらオーストラリアの食品衛生に関する勉強に時間を費やします。
とはいっても、授業は食品衛生に関するものだけではありません。第一週目から、コーヒーができるまでの過程、味の表現語彙、香りの表現語彙、オーストラリアでよく使われる食品の単語やスラングなども学びます。
その他にも、Café Visitといって実際にカフェにコーヒーを飲みに行き、お店ごとのコーヒーの味の特徴やお店の雰囲気を学ぶ課外学習もあります。また、チーズ、ワインなどのテイスティングも週1回行うので、これも第1週目から始まります。
第1週目に行われた衛生関係のテストを見事通過すると、第2週目からは本格的にバリスタとして働くための知識を学びます。
また第2週目からTAFEに行くことになるので、実際にコーヒーを作る実習はこの週からになります。TAFEは学校外の学校になるので、例えばTAFEに実習に行く日は、午前中はTAFE、午後はインパクトというような時間割になります。
他のコースではこのような実習がないため、拘束時間が長くなりますが、その分たくさん英語を話すことで、英語力の点で考えるととても良いことだと思いました。
TAFEでの実習は、TAFEに勤めていらっしゃる先生に教えていただきました。先生は実際にカフェでバリスタとして長く勤めてらっしゃったそうで、バリスタとしての実力もあり、英語を勉強中の僕達ともしっかり向き合ってくださいました。
それと同時に、バリスタの知識をできるだけ盗もうと、必死にコーヒーの勉強をしました。というのも、同じクラスの台湾人の男性(とても仲のいい友達)はとてもコーヒーを作るのがうまく、僕は勝手に、絶対負けたくない、という対抗心があったからです。(笑)
しかし、実際コーヒーをつくることは、僕が思っていたよりも簡単なことではありませんでした。ラテアートを作ろう!と思ってミルクを注いでも、出来上がった絵はどうしてだかモンスターになってしまうのです。バリスタへの道のりは長いと感じた瞬間でした。
ただ、皆それぞれ、この「ラテアートは花に見える!」だとか「これは熊だと思う!」といったように、楽しい会話をすることもできました。クラス全員が基本的に初心者なので、どんなに酷いラテアートやコーヒーを作ろうとも、お互いに励まし、高め合える環境であったと思います。
また、この週のテイスティングは「チョコレート」ということで皆目が輝いていたのを覚えています。(笑)やはり、チョコレートは全世界愛されるお菓子なのだなと実感しました。僕もチョコレートは大好きなので、テイスティングの授業が待ち遠しかったです。
この週では、コーヒーマシンを使ったコーヒーづくりをひたすら行います。2日間のTAFEとインパクトでの練習でコーヒーづくりが嫌になるほどコーヒーを作ります。いや、実際はマシンの片づけや掃除が大変だったことも理由です・・・(笑)
そして、この週最大の楽しみはRoaster Visitでした。Roasterとはコーヒー豆の焙煎を行っている場所になります。学校から少し離れたところにあるこの焙煎所に赴き、実際に焙煎の様子や、焙煎の方法による味の違い、またコーヒー豆の種類や違いを学ぶことができました。日本でいう工場見学のようなものになります。
当たり前ですが、焙煎所の職員の方は先生ではないので、英語を理解することがとても大変でした。なにより、とてもスピードが速い。職員の方の説明を聞き逃さないよう、すごく集中して聞いていました。
また、この週から「プレッシャーテスト」の授業が始まりました。実際にカフェで働くとなると、バリスタに求められることはコーヒーのクオリティーしかり、「スピード」と「接客」になります。そのため、先生が時間と状況を指定して、制限の中でコーヒーを作るテスト、これがプレッシャーテストになります。
第三週にもなると、皆コーヒーを作ることには慣れます。しかし問題は、「1杯分のコーヒーを作ることだけに集中して作れることしかできない」ということです。例えば3杯のコーヒーを同時に作らなければならない、など、また同時に作りながらオーダーも取らなければならい、というように、バリスタにはスピードと接客も求められるのです。
母国語でも難しいことしなければならないため、英語で行うということはとても難しく感じました。実際、このような授業のおかげで、英語がとても伸びたと思います。
そして第三週目はチーズのテイスティングでした。前週と同じく、皆この日がとても待ち遠しくしていましたね。しかし、今回はプレゼンテーションも同時に行わなければなりませんでした。
パワーポイントを準備し、それぞれが割り振られたチーズの種類について、クラスで発表をするのです。。パワーポイントを作らなければならないため、僕も含め、みんなが前日に必死になって作りました。
英語でプレゼンをする際の話し方、テンプレなどを知らなかったので、とても苦労しました。しかし終わってみると、「あれ、意外とできるものだな」と思えるようになりました。
第4週目からは、実際にインパクトのコーヒーマシンで、生徒と先生にコーヒーの販売を行うこととなります。全部で7日間、授業の始まる前の午前中に販売を行います。カフェの名前はImpresso。Impact English CollegeとEspressoをかけてImpressoということでした。
僕たちは練習としてコーヒーの販売を行うので、価格は大特価の1杯2ドルです。なんと先生方は無料でコーヒーを飲むことができます。しかし、練習といえど、自分だけのために作るコーヒーとお客様に飲んでいただくコーヒーとでは作る一挙一動に責任が生まれるため、とても気を遣うことになります。実際にカフェで働きたい僕たちにとってはとても良い経験でした。
ただ、この週からがとても大変でした。というのも、午前中は学校でカフェの運営、午後はクラスで授業、という日々をこなさなければならなかったからです。カフェには1時間半刻みでシフトがあり、毎回2人態勢で営業をしました。(毎回のコースによって人数が違うので、その時ごとにシフトは変わってきます。)
しかし、カフェで生徒に販売をしていると、自然と友達も増えるため、とても楽しかったなと思います。僕はときどき、学校の他のコースの友達に、「練習したいから飲んでください!」と言っては買わせていました。(笑)
またこの週では、RSAについて学びます。RSAとはResponsible Service of Alcoholの略で、オーストラリアでお酒を扱うお店で仕事をする際に必要となる資格です。オーストラリアのお酒を扱っているお店では、必須となる資格になります。
なぜコーヒーのコースでこの資格について学ぶのかというと、オーストラリアではコーヒー文化がとても栄えているため、どこに行っても基本的にコーヒーマシンがあります。例えばレストランやパブにも、コーヒーマシンがあり、バリスタがいるのです。バリスタといえど、このようなお店で働く際に必要となる資格となるのです。
オーストラリアではお酒に関する罰則がとても厳しいので、資格として必要なだけではなくて、いざ自分がパブに行ってお酒を飲むとなった時のためにも、学んでよかったなと思えます。しかし、公的な資格の勉強は単語も文法も難しく、学ぶことだけで英語の勉強になりました。
最終週では待ちに待ったラテアートの授業をおこないました。ラテアートも、知っておかなければ作れない知識が必要となるので、どのようにしたら綺麗なラテアートが作れるのか、どのようにミルクを注げば、どのような形が作れるのか、という内容を学びました。
また最終週はTAFEでの卒業試験が実施されました。試験といっても、ペーパーテストのようなものではなく、実際にTAFEのカフェを運営しているエリアで、一般のお客様にコーヒーを販売するという内容でした。僕たちにとっては、学校でコーヒーの販売をしていたため、そこまで難しいことではないのではと思われていましたが、実際コーヒーを「一般のお客様」に販売することは大変でした。
学校の生徒は僕たちと同じく、英語を学んでいる方たちですが、一般のお客様ということは、つまり、ネイティブです。オーダーを取るだけでも、すごく難しかったです。時にはクレームの対応を行い、時にはお客様と世間話をしながら、今までで身に着けたコーヒーの技術をつかっておいしいコーヒーを作ろうと皆で頑張りました。
そして最後の金曜日に、僕たちは無事に卒業することができました。5週間という短い期間ではあったものの、たくさんのことを学ぶことができ、素敵な友達を作ることができました。
インパクト・イングリッシュ・カレッジでバリスタコースを受講するためには、中級程度の英語力が必要となります。そのため、受講希望の方には事前に英語力測定のためのテストを受験して頂く必要がございます。
ブリスベン以外に在住の場合はご自宅で、ブリスベン在住の場合はインパクト・イングリッシュ・カレッジにて受験が可能です。
英語力に自信がない。。という方にはバリスタ英語プラスコースもご用意しておりますので、現時点で英語力が達していなくても問題ありません!
バリスタ英語プラスコースとは、一般英語コース12週間→5週間のバリスタ英語コース→2週間のインターンシップ(キックスタートプログラム)がすべてセットになったコースです。ワーキングホリデービザや学生ビザの方が受講可能です。
こちら非常に人気のあるコースとなりますので、ご希望の場合はお早めにご検討下さい。ご質問やレベルチェックテストのご希望は、お問い合わせフォームまでお問い合わせ下さい!