【体験談】一期一会~すべての出会いと経験に感謝して~

猿子 夏実さん 2015年7月31日

日本の大学を休学し、ブリスベンにあるクイーンズランド大学付属語学学校(ICTE-UQ)のキャリア支援プログラム、Go Global Programに参加した夏実さん。
約半年間の留学で、彼女が学校で学んだこと、留学生活で学んだことについてお話しを頂きました。

留学のきっかけ

クイーンズランド州政府が主催していたクイーンズランド留学プログラムのコンテストがきっかけです。留学に行きたいと思いつつも決断できずにいた私ですが、このコンテストの存在を知り、応募してみようと思いました。そしてコンテストのために「自分がなぜ留学に行きたいか」考えたりしていく中で、留学に行きたいと言う気持ちが強くなり、コンテストは残念な結果でしたが、個人で行くことに決めました。

Go Global Programについて

ICTE-UQにあるGo Globalプログラムは、10~15週間の語学学校での英語学習と、1週間のキャリアレッスン、8週間のインターンシップを行うプログラムです。

私がこのコースを選んだ理由は、学校で英語を勉強するだけでなく、実際の環境で英語を使う経験をしたかったというのが大きな理由です。これまでの学習では読み書きが中心でしたが、言語はコミュニケーションの手段であり、使ってこそ身につくものだし、実際の場で使える英語を身に着けたいと思いこのプログラム受講を決めました。

ICTE-UQでは15週間英語のコースを受け、最初の10週間General English(一般英語コース)で学んだ後、English for International Business Communication(EIBC)コースに進みました。このコースは本当におススメなので少しEIBCについて紹介させてもらいます。授業で実践的に英語を使うことができ、話す機会も多いので、最初はとてもしんどく感じましたが、その分、自信もついたし話すことへの抵抗もなくなりました。

また、私がいた期間のEIBCクラスでは、5週間の中でイベントの企画運営を行いました。ICTEの先生方に向けてイベントについてのプレゼンテーション、方向性についてクラスメイトと話し合い議論し、1つのイベントを作り上げました。

その過程での議論やコミュニケーションによって、英語に自信もついたし、自然と話せるようになりました。クラスメイトといつも協力し、ときにぶつかりながらも作り上げたイベントだったので、クラスの絆もとても深かったです。(通常クラスではCase StudyやNegotiationの練習、TEDなどのTVプログラムを使った学習が主です。)

Go Global プログラムに話を戻します。笑
Go Global プログラムでは、ICTEでの授業の他に、履歴書の書き方や面接の練習などのクラスがあり、その授業で学んだ上で、インターンシップの面接に望みました。私のセッションでは、Go Global プログラム受講の学生が4人しかいなかったため、先生が一人一人の面接や履歴書を細かく指導してくれ、練習する機会もたくさんあり、とても勉強になりました。

インターンシップ先について

インターンシップでは、教育と観光を取り扱っている会社で働かせていただきました。Native SpeakerにむけたTESOLコース(英語が第二言語の学生に教えるための英語教授法を学ぶコース)を提供し、彼らが資格を取った後、希望した国で英語教師の職に就けるようにサポートするといったものです。

主な仕事内容はPC作業のオフィスワークでしたが、コースを終えた生徒さんの授業を体験し、フィードバックをしたり、新しいNon-Native向けの英語コースの設立に関してはいくつか私の意見も聞いてもらうことができました。私はフルタイムで働いたことはなく、インターンシップもこれが初めてでした。もちろん全て英語環境ですし、日本ですら働いたことがなかったので、最初は必死でしたが、次第に環境にもなれ、自然と英語を使うことができるようになっていました。

このインターンシップの8週間は、仕事を覚えるといったことはもちろんですが、海外で働くということ、オーストラリアのワークバランスなどを知るいい機会にもなり、これから自分のキャリアを考えていく上で、非常にいい経験をさせていただいたと思っています。

留学をしてみて

この留学の半年間は、自分の人生においても非常に濃く、充実していた日々でした。語学留学ということでしたが、英語だけでなくたくさんのことを学ばせてもらいました。
中でもコミュニケーションの大切さです。

ICTEで多くの多国籍の友人と関わる上で、それぞれが異なった考えを持っていて、理解できなかったときも多くありましたし、人見知りを発揮していた時期もありました。笑 でも自分から能動的に動いていけば、世界は180度変わるな、ということを実感しました。友達との関わりも、英語に対する姿勢も、受身でいるのではなく、どんどん自分からつっこんでいくということが大切だと思いました。

留学センターの代表の衛藤さんに日本にいたときに一度お会いし、オーストラリアでもお会いしたのですが、その際に「すごく変わったね、なんか自信ついたんじゃない?」と言っていただきました。日本にいたときは、留学に行くにも自信がなかったり、将来迷走していたり、、、だったので、オーストラリアでいろんな人と出会い、いろんな人から話を聞き、いろんな生き方があるんだなあということを実感しました。

特に、EIBCクラスでの友人は、一度自分の国で働いた経験がある人が多く、それぞれ国によってワークスタイル、ライフスタイルが違っているので、私にとってはとても新鮮なものも多かったです。英語力はもちろんですが、たくさんの人たちとの出会い、たくさんの経験が、これからの人生において本当に貴重なものになったと思っています。

留学を考えている人へ

もし、留学を迷っているのだったら、迷わず来たほうがいいです。確かにお金もかかるし、学生だったら卒業が遅れたり、、という心配もあると思います。我が家では日本で英会話通ったほうが安い、という話が出たこともありました。笑 

でも、留学の価値を決めるのは自分次第なので、上でも書きましたが、自分がどんどん能動的に動けば動くほど、どんどん世界が変わっていきます。おもしろいくらいに。英語は確かに日本でも勉強できますが、海外での生活を通して得た経験、友人、そして自信は、本当に貴重なものになると思います。

長々と書きましたが、まとめると、最高の半年間でした。オーストラリアで支えてくれた友達、先生、オーストラリア留学センターのみなさん、そして家族に本当に感謝しています。ありがとうございました。